土曜日。この日はしっかり走ろうと決めていました。「強化練習」として位置付けていました。今年はインターハイもありません。昨年はインターハイに合わせて練習量が減ってしまう部分がありました。基礎的なことも筋力的なことも不足してしまった感じがあります。そう考えるとこの時期の練習というのは大切だと思います。基礎的な事と筋力向上。徹底できたらなと。
これまであまり「走らない」という中で練習を組んできました。しかし、ある程度走る時も必要だなと感じています。以前と比べると劇的に量が減っています。それはそれで今のスタイルとして悪いとは思いませんが、やはり今後のことを考えると一定量は走り込みたいなと思います。そうなると練習バランスのためにトレーニングが減る。ここも見極めたいと思います。
バランス系をやってからBCT。あとは流れの中で動きの確認をひと通り。縄跳び、チューブ、台を。スパイクを履いてスイッチング。ここまではかなりスムーズに進みました。走る部分に時間を割きたかったので。
そこからグループを適当に分けて「加速段階練習」をA:重心移動重視、B:足運び・リズム重視として。この辺りからは本格的に指導を。もちろん、「やるだけ」になる者が出てきます。ここはスルー。前の記事に書きましたがある時期を越えるまではできないのではないか。そう考えるようになりました。きちんとした練習をさせたいと思う部分がある。しかし、それを強制的に求めるというのはもう違うのかなと。待つことも必要なのかなと。
走りを作る。加速段階をきちんと作らなければそれ以後の走りも作らないと考えています。スタブロからと出の練習をしたいという申し出がありました。そのためこの週は何度かスタート練習を入れています。単純にスタブロから出るというだけではなく、そのための「動き」がどれだけできるかというのが重要だと思います。足運びや重心移動、力の加え方。この部分を徹底したい。
そう考えてやりました。思った以上に時間を要しました。本人たちがある程度の確認しながらやっていたのも影響していたと思います。この部分に関しては省略せずに徹底することに。走練習2時間を割くと決めていましたがここでしか省略してしまうとそれ以後の練習も妥協してしまう気がしました。やるべきことはしっかりとやりたい。技術的な部分と走り込みを並列に並べて考えるようにしました。流れの中でスタブロからの出も何度か。少しずつ形になってきたかなと。
そこから「140-140-120-90」を。うちからすればかなりの量です。他の学校はこれくらいを当たり前のように走るのかもしませんが。140の1本目は前日と同様、最大スピードではなく少し抑えて。動きをコントロールすることができるレベルにしておきました。これも前述のように「意識の差」は出ます。仕方ないかなと。2本目以降は全力で走る。かなりきついかもしれないなと思いましたが押し切ることに。
セット走のような形でやりました。セット間は12分。うちの練習パターンからすれば12分休むというのはかなり長い。暑さもあるので休みながらやるようにしました。単純に追い込むというよりは意識を持って走らせたいなと。「140-140-120-90」を3セット。
普段であればキツそうな雰囲気があればこちらが妥協して諦めることがあります。しかし、この日はかならずやる。そう決めていました。暑いので体調を崩す選手が出てしまう危険性もあります。こちらも細心の注意を払いながら。短長は2本目の140からは折り返しとしました。これくらいは耐えられないといけないかなと。うちのグランドで出来る最大限の負荷です。
ここ数日間、練習はハードかもしれませんが全体的に前向きに取り組めています。走り込みの時にそこまでの悲壮感がない。ワイワイ言いながら出来るようになりました。レストが長くなってしまったり、スタートまでに時間がかかってしまうという部分はありますが。ここは今は仕方ないのかなと。ある一定以上の感覚にならならければ「最大限の追い込み練習」はできない。そう考えています。
やっていることに対して結果が伴うようになれば必ず行動が変わってくる。寸暇を惜しんで強くなるための練習をしていく。その水準にいければ自ずと強くなると思います。そこに達するまでこちらも忍耐強く見守らなければいけない。そう思ってグランドに立つようにしています。常に全国で戦えるチームであり続けるのは今の状態では困難。そうであれば「目指すチーム」を作っていく努力だけはし続けなければいけない。そう思います。
最後の最後までしっかりと走れました。雰囲気も良く。この練習が続けられれば結果は変わると思います。そうすれば「考えられない」という状態の選手も引っ張られて変わる可能性があります。チャンスはあると思います。
その後、疲れ果てていましたがシャフト補強を実施。さらに120mのバウンディングと90mのランジ。シャフト補強が終わった時点で保護者がアイスの差し入れをしてくださいました。有り難い話です。炎天下の中でハードな練習をしていた選手にとって本当に大きなことだったと思います。自分達でモチベーションを上げることができなくてもこうやって外部からの刺激によって少しでも良い練習になる。これも本来的な目的とは違うのですがやはり今のうちにとっては大きなことだと思っています。
支えられていることを感じる。まだまだ幼い部分があります。感情だけで動いてしまう。それでもこちらが我慢と忍耐で少しずつ変えていければ良いのかなとは思います。やることは沢山あります。全てを完璧に出来る日がいつの日か来ると信じて。少しずつ形取り組んでいければと思います。
走りました。こういう練習を何度かやっていければいいなと。
記録として残しておきます。