続き。これから以後、画像なども入れています。これに関しては選手各自に掲載の是非を確認しています。選手によっては「選手が許可したと文字にして書いておいて欲しい」という言葉もありました。今後はこの手のことはわざわざ書きません。承諾を得て行っています。無断で許可なく掲載をしていることは一切ありません。
前置きはさておき。
グランドで走れなくなったので坂道走を。ここでどうするかなーと考えていました。普通の坂道走を行なって終わるのでは味かないなと。普段は絶対にできないことをやっておきたい。そう考えていました。
坂道での腿上げが終わってから少し移動して階段走。これは階段の段差とタイル?の色が同じだということで走りにくかったようです。ここは繋がるだと思っていたので身体が動かせたらそれで良かったのですが。
そこから山の頂上付近まで移動。長い坂を走ろうと。普段では絶対にできないだろうなという感じです。私自身高校時代に何度も走っています。今考えると本当に練習効果があったのかどうか分かりませんが。長い坂道を走る。これで技術的な改善や体力的な向上が見込まれるのかどうかは謎です。そうであればそんな練習をさせる意味はないのではないか?と言われるかもしれません。
これはきっと毎日グランドで見続けなければわからないと思います。ここに書いてある文字だけであれこれ批評することにほぼ意味はないと思います。選手のその日の表情や取り組みの姿勢、前日との違いなども見ていかなければ分からないからです。技術系の練習をどれだけやっても「心」の部分がきちんと育たないと効果は少ない。
練習納め。限界を越えるという経験をどこかでさせたいなと。それが長い坂道走でした。グランドで120mを走り続けることも最終目的は「限界を越える」部分と「達成感を感じる」部分です。こんなことはできるはずがないと思うことでも仲間と一緒にやっていけば乗り越えられる。そういう機会を提供するのも我々の役割なのではないかなと考えています。
5本走ろう、とだけ伝えて一緒に坂道を下っていく。「箱根駅伝みたい」という声も聞こえてきながら。テクテク歩いて行きました。「長くないですか?」「長ーい(笑)」みたいな声も聞こえましたが歩いて降りていく。何となく目印になりそうな場所があったので「ここから少しずつ距離を短くして5本にしよう」と。この距離が340m。いや、長い。
選手には「私はもう少し下から走ったりしていたけどね」と話しました。流石に400mの坂は可哀想かなと思って遠慮して。するとキャプテンが「5本を4本にして一番下からスタートにしませんか?」と積極的な提案。いやー、長いよと話しましたが是非ともやりたいという感じでした。こうなると止める理由はないので。少しメニュー変更をして400m-300m-200m-100mに変更しました。それでもかなり長いのですが。
間違いなくこの距離を最後まで全力で走り切ることはできない。その前にかなり練習をしています。慣れない坂道走というのもあります。最後はジョグのようになるかもしれません。それでも全員でこの距離を走り切るというのは今後の活動にとって絶対にプラスになります。普通400mの坂道を走ることはないですから。結構な勾配です。
応援に来てくれた3年生女子やOBには途中に立って声かけをしてもらうことにしました。いや、それくらいで乗り越えられるかどうかは分かりませんが。それでも「やる」と決めたらやる。少しずつ差をつけながら坂が苦手な選手からスタートする形にしました。400mのフィニッシュ後に頂上まで行くと全員横になっていました。どのように走ったのかは見れていません。それでも力尽きるという感じだったのだと思います。
再び歩き始めて今度は300m。この距離はマネージャーに歩幅で測ってもらいました。今の選手達は適当に誤魔化したりしないのできちんと300mあったのではないかなと。足を攣りそうになりながら走りきっている選手もいました。肉体的にも精神的にもかなりしんどかったのだと思います。
ちなみにこれはラスト100mのところから撮影した画像。最後になってまた角度が増すと言っていました。これはなかなかです。それでも走り終える。
この辺りから選手のテンションが高くなってきました。半分を越えているのでもう終わりがみえています。400mの坂に比べると200mはすぐに終わってしまうくらいの感じです。しんどい時にテンションを上げながら元気を出しながらやる。これができると雰囲気は一気に良くなります。坂を下ってスタート地点にいく姿は楽しそうでした。
スタートするときの声が上の方でも聞こえました。かなり元気がいい。そしてそれが走りに出ていました。最後までスピードが鈍らずに走れる。気持ちの問題が大きく影響するのだと思います。この手の練習ができれば良い思い出にもなります。普通やらないですから。
最後は100m。短く感じると言っていました。それはそうでしょう。私は遠目に見ていましたが選手が最後の1本ということで円陣を組んでいました。動画に収められていたのですがかなりいい表情で前向きに笑顔になっていました。
円陣を組んでグータッチ。そこからテンションが上がって盛り上がっていました。動画ではないのでなかなかその雰囲気を表現することはできませんが。こんな感じです。
良くわからないですがノリノリでした(笑)
元気よく走ってきました。こういう部分は本当に大切だと思います。こうやって自分達のやっていることを前向きに捉えることができる。嫌々やっても何も生み出しません。毎回毎回このような練習をするわけではない。こういう機会だからできることがある。走ることで成長していく部分があると思います。
こうやって練習ができたのはマネージャーを始め、参加してくれたOBや社会人選手、さらには3年生の存在が大きいと思います。やり終えた感が満載でした。
残念ながらそこから戻ってシャフト補強。これも練習計画に示していました。普段は40mで行うのですがこの日は50m。かなりの負荷です。「距離はどうするんですか?」と何度も聞かれたので「計画通り」とだけ伝える。しんどいと思います。
前任校でも同じようにやっていたのでこの記事を書く前に当時のことを見てみました。「悲壮感」のある練習だったと記録していました。まだやるのかという気持ちが全面に出ていた、と。それでも妥協せずにやっていました。今回は「前向き」だったと思います。声も出ていましたし、声かけもできいた。足を攣りそうな選手に対しては何人かが集まって声かけをしていました。
キツくないはずはない。それでもこうやって前向きに練習できる。大きなことだと思います。雰囲気としてはこれまで指導してきた中でも1・2を争う感じかもしれません。色々あっても前向きに取り組んでいける。その雰囲気は重要だなと思いますね。
最後に少し話をして終わり。目標に向かってどうやって進むかを考えてもらいたいなと。来年、自分が主役になる。その想いを持ち続けてもらいたいなと思います。やるのは私ではない。何が何でも達成する。その想いが強ければ行動も変わると思います。本当にやりたいのは誰か。やらされるのではなく自分がしっかりとやる。ここだと思いますね。
良い練習ができました。本当に。サポートしてくれた全ての人に感謝しかありません。雰囲気が良くなればいろいろなことが変わります。高校生です。前に進んでも止まることもある。戻ってしまうこともある。それでも近くで見守りたいと思います。最後は自分自身がどうしたいか。ここに尽きるのかなと。
恒例のケーキ。良く食べます(笑)
しっかりと休んでもらいたいですね練習は偉大。継続していくしかない。それでも休むことも必要。補強は忘れずに。
良い練習でした。