kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

しっかりと走る

2020-12-30 | 陸上競技
29日火曜日。年末は30日まで練習としていました。毎年でしょうか。今年こそは年末に120mを何本も走ろうと思っていましたが、天気予報はあいにくの雨。グランドが使えなくなるので水曜日に走るのは難しそう。そうなると前の日にある程度走っておきたいなと。この辺りは前日に連絡を回しておきました。気持ちの準備も必要でしょうし。

この日の練習の最初に国体合宿の振り返りをさせました。何人かに前で話をさせる。同じようなことを感じていたようです。前で話をするという機会も重要。他の者とも少し話をしました。失われた時間をどのように取り戻すのか。

練習に関しては基本的な流れを変えず。バランス系をしてから上半身下半身。この間に少し別件があったのでそちらの対応。一歩進んで一歩戻る感覚もあります。それでもやり続けるしかないなとは思っています。

補強に関してはある程度力がついてきたかなと感じています。まだまだですが。ウエイトをせずにバランスよく鍛えていく。地味にやっていかなければいけないので成果は見えにくい。合宿などで他校の選手と比べるとできるようになっているなと分かります。もちろんまだまだですが。補強には取り組みの姿勢と性格が出ます。見続けて声かけはしなければいけないなと。

セラバンド補強とハードル股関節。地味に。さらに縄跳び。二重跳びと片脚二重跳びを。更には縄跳び走の片脚。

そこからは再び基礎の繰り返し。合宿で3日間やっていきました。合宿で指導して感じたことをうちの選手に還元するためにもこういう機会は大切です。段階を追って練習をしていきます。かなり時間がかかる。卒業生が基本的なことをやりたいということだったのでマネージャーに「基礎的な動き」について撮影してもらいました。私は説明をしながらやっていきました。後ほどLINEのノート機能を使ってそれぞれの動きについてまとめる。いや、これは大変な作業ですが自分の指導の根幹を成す部分の再確認にもなるので大きいですね。

前日にogw先生と電話で話して「ヒント」をもらいました。私は毎日のようにうちの選手の動きを見ています。それにより見慣れてしまっている。どうしても同じ課題を指摘するようになる。本当は別の切り口から修正していかなければいけないのにそこができなくなる。そこでお願いしてみてもらった部分からヒントをもらいました。ありがたいことです。

一人で何とかしようという気持ちはありません。多くの人にサポートしてもらいながら選手が育っていけばいいなと思います。そして選手と感覚の確認を続けていく。コミュニケーションをどのように取りながらやるか。やりたいことと必要なことを見極めながら。

ドリル系をしっかりやってからスプリントへ。この辺りも撮影しながら。合宿で明らかに動きの変化が生まれた部分はやはり私としてもまとめておきたいなと思います。何度も話はしています。この日は再確認ということですがあまりこの部分に関しては言いませんでした。しつこいくらい合宿では話をしています。実際、学校ではそこまで身体を動かしませんが合宿時にはかなり手本も見せました。学校でもやれと言われるのかもしれませんが。最初の段階ではかなり言っていますし、手本も見せています。毎回毎回やると練習の流れが止まってしまいます。ここも考えながら。

腰押し、チューブ5歩、二次加速スティック、前半マークはいつもの流れ。この日は日曜日の夜から降っていた雨の影響でまだグランドがゆるい感じがありました。接地が長くなってしまいます。避けたい部分ですがやれることを最大限にやりたいなと思って取り組みました。

60mT×2-60mスプリント×1をやってからショートスプリント。走り始めるまでにかなりの時間を要しましたがここからは一気に進んでいく感じでした。40m×3-50m×3-60m×3を実施。まだ競り合いをさせずに各自でという感じです。この走りをしながら自分の中で試行錯誤。身体の前で足を動かすためにどうするか。基本ができて部品は揃ってきましたが上手く組み合わせていかなければいけない。そこをどうするか。永遠の課題なのかもしれませんが。

「基本」だけでどれだけ走れるのか。まだ重心移動を伴うようなドリルはほとんどやっていません。選手からはワンステップハードルで距離を伸ばしたものをやりたいという申し出もあります。進むと崩れるので我慢させています。しかし、そういう部分も必要になってくるのかなとは思っています。「膝締め」ができてその次にどうするか。普段はその延長線上に走りがあります。しかし、骨格や筋力、走りのタイプによってやはり変わってくる部分があります。「良さ」を伸ばすためにどうするか。考えていきたいなと。

最後に走練習。翌日に走りたかった120mを。120mT-120mT-120m、120mT-120m-90m、120mT-120m-90m、120mT-90m-60m。この冬では一番走っています。120mを8本です。他校からすれば少ないのかもしれませんが。この冬は120mTの頻度を増やそうと思っています。11月は120を一切走らず。冬休み前から少しずつ走り始めています。練習の中心を120mTに移行していきたい。色々と理由はあります。こういう走りメインの日にはドリルを削って走りを増やしたい。

前向きな雰囲気の中で走っていました。少しずつ最後まで維持できるようになってきています。あと数ヶ月この手の練習を続けていきたい。パワーではなく技術練習としてのT走。前任校ではかなりやっていました。原点に帰るという意味合いもあります。ドリルなどで動きを身につけていくのがこれまでのメインでしたが、やはり走りながら感覚を作る必要があります。だからこそこういう練習をしっかりとやっていきたい。

キツい部分はあります。それでもやっていかなければいけない。難しい部分です。練習自体をやらなければあっという間に力は落ちます。うちのように積み上げていくパターンの練習スタイルでは継続が重要です。才能に溢れ走れば速いという選手にはなかなかわからない部分だと思います。近畿で見てきたチームでは力があってそれを更には正しく磨くというのがあります。だから圧倒的に強い。目指すチーム像としては近畿のチームですが今はまだ届かない。だからこそしっかりと土台作りからやっていって育てたいかなければいけない。そう思っています。

選手は良い表情で取り組んでいました。こういう部分が続けば良いなと思っています。良い雰囲気だったと思います。少しずつ。少しずつ。
コメント
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