kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

国体合宿2日目

2020-12-28 | 陸上競技

土曜日。国体合宿2日目。この日は前日から人数が大幅減。細かい部分の指導ができる状況になりました。意味のある時間にしたいなと。

 

ホームストレートが寒かったのでバックスストレートでアップをすることに。前日は風も強かったで寒かったですがこの日はほぼ風がない。日が当たる場所は暖かかったですね。これくらいの暖かさで練習ができれば集中して練習することができます。マークを使ったアップを。こういう時にアップはそれほど考えていません。その場の状況に応じて実施していきます。選手の表情を見ながらというのもあります。テンションを上げるためにどうするかも考えならですね。補強をしながら練習を進めていきました。

 

この日も前日に引き続き「動きの基礎」を。人数も少なくなっていたのもあり細かい部分ができました。当初はもっと走ったほうがいいのかなと思っていましたがグランドで練習を見られているコーチ陣が「今回は基礎をしっかりやっておこう」と言われたのでそれに従いながら。「走る練習は学校でしっかり走るだろうから」ということでした。それぞれの「合宿」には目的があると思います。細かい技術などは気にせずに「数の力」を利用しながら「しっかりと走る」という合宿もあります。普段の単独での練習ではできない雰囲気のなかで「しっかり走る」ことができます。挫けそうになっても他の学校の選手が一生懸命にやっていたら「自分たちも」と思って取り組むことができる。そういう機会は重要です。

 

今回は少人数の中での練習だったので「走りの基礎」や「加速段階の動き」をきちんと身に付けてもらってそれを各学校でしっかりとやってもらおうという話でした。その趣旨に沿ってやる練習としました。参加選手の中には「もっと走りたい」と思う選手もいたかもしれません。通常の学校の練習では「走ること」が増えると思います。細かい技術的なことを度外視してやっていく。だからこそこういう機会に「走りの基礎」に関する部分をやっておく必要があるのかなと。本当はもっと細かく段階を追ってやっていく必要があると思います。限られた時間の中でどのような練習をするのか。ここを考えてやっていく必要があります。午前中はスパイクを履いて片足スキップをやって軽く走って終わり。そこまでにかなり基礎をやりました。

 

午後はそこから少し「スプリント」に関する部分に移行。時間をかけました。走る量としてはかなり少ない。が、上述のように「走るのは学校で」というスタンスでやるといわれたのでそれに従いながら。私の練習パターンは「積み上げ式」です。一つ一つ段階を追ってやっていく。前段階ができて次という感じの中で進めていきます。学校ではここまで丁寧にできないというのもあります。うちの選手にとってもすごく貴重な機会です。ほかの選手の動きをみながらできるので。

 

基礎的なことをやってから「一歩目」の部分を。ここもかなり説明しました。「話す時間が長い」と言われるかもしれません。数分は「やりたいこと」と「その必要性」について伝えます。どのような意味があるからやっているのかを理解してもらいたいなと思うからです。こういう合宿での練習で「その場ではできる」ということがあります。しかし、この手のことは「理解」して「継続」しなければ意味がない。各学校の練習に取り入れることはできなくても、自分自身でその部分を意識して練習することで効果は違います。重要だと思いますね。

 

「一歩目」をどのように運ぶか。細かい部分や感覚の部分も含めて話をして実践。専用仕様なのでトラックを横断する形で実施できました。目印があるとやりやすい。「跳びだし」と「接地の角度」を重視しながら。これを「3歩」にしてそこから「チューブ5歩」です。いつもよりも本数を多くして繰り返しました。そこから「二次加速スティック」を。ここも具体例を挙げながら。なぜこの練習をするのか。スプリントにおいて「加速局面」をどのようにとらえるか。「走るだけ」の練習から「目的のある走り」に変えていきたい。「目線」や「ピッチ」、「身体の角度」も踏まえながらです。

 

そこから前半マーク。この辺りまで来ると「お?!」と思うことが増え始めます。初日に全くできなかった部分が改善されてきます。こういう部分があるからこちらも「楽しい」と思えます。選手と話をしても「できるようになった」「分かってきた」と言葉で示してくれます。もちろん、「お世辞」や「気を使って」の部分はあると思います。それでもこうやって「感覚が変わってきた」とか「流れがスムーズになってきた」と言われるとこちらとしてもうれしいですね。「客観的」にみて「良くなってきたな」という部分と「主観的」に選手が「良くなってきたな」と感じる部分があればそれは大きなことだと思います。徹底的にやることで「間違いなく変化が生まれる」と思います。性格的に「飽きずにやり続ける」というのは他の人よりも優れているかもしれません。

 

せっかくなので「カーブ直線」をやる。この局面は非常に「スピード感」が得られる。普段の学校での練習ではカーブがないのでできません。こういう機会に。何本かやる中でかなり良くなりました。最後に60mを2本走って総まとめ。距離は走ってませんが、本数的にはそれなりかもしれません。

 

ハードルはちょっとお任せ。社会人で教員、今でも競技を続けているnsy先生が午前中から来てくれていました。自分も練習に参加しながら選手にアドバイスをしてくれる。途中かなりダメージを受けていましたが。教員となり「時間がない」なかで何をするかを考えてやっていると参加選手に話をしてくれました。あれもこれもやりたいが時間がない。そうであれば「これだけは外せない」という練習を集中的にやることが重要だと。まさに。ハードルはホームで走っていました。遠目に見ながら気になった部分は大きな声で指摘。広い視野の中で練習ができました。

 

2日目終了。よくやってくれていると思いました。「強くなりたい」という気持ちをもって参加してくれているのでその部分にどうこたえるか。自ら質問しないといけない場面も出てきます。うちの選手は特に。「何が自分のためになるか」を判断しながらできればいいなと思っています。

 

良い練習ができたと思っています。今やっている事が「力のある選手」にどのように反映されるかを確認できました。自信が持てます。まだまだ細かい部分は足りないと思いますが、勉強しながらより良い指導ができるようにしていきたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国体合宿

2020-12-28 | 陸上競技

全国的にコロナ感染が広がっています。色々なことがあります。

 

金曜日から国体合宿が実施されました。当初は鹿児島での合宿を予定していましたがこのような状況になっているため県外での合宿などは避けるべきだという判断をされました。そのため3日間、維新公園で国体合宿を実施することに。県内での練習となったのでコーチの学校は選手も参加した良いということになりました。通常、県合宿や中四国合宿、国体合宿などでは私が単独で行くことになります。選手がそれぞれの合宿に選ばれているのであれば参加しますがそれ以外は別の形で練習をします。その間は自分たちでやっていく必要がある。今回のように参加させてもらえると刺激になります。ありがたいことです。うちの選手には「声を出してしっかりと盛り上げる」ことを求めました。参加させてもらうのだから何かしらの「貢献」は必要です。

 

金曜日は他のコーチの選手も多く参加していました。練習道具には限りがあります。その中でどうやって練習を進めていくのか。今回はありがたいことに「スプリント」と「ハードル」の両方をまとめて指導させてもらうことになりました。他のコーチにサポートをしてもらいながらの実施です。限られた時間の中でどのように練習を進めていくか。道具に関しても少ないのでそれをうまく利用しながらやっていかなければいけません。

 

アップに関しては「サイキングアップ」を重視しています。ジョグなどはほとんどしません。正確にいうと全くしません。アップの目的自体が「筋温を上げる」ことなのでその目的さえ果たせればそれでいいかなと。ジョグして体操などは「狙い」としては今やりたいと思っている事とは違うので。適度にグループ分けをしながら補強をする。体幹を鍛えることを優先しながらです。単純に筋温を上げるというだけではなく「筋力を上げる」という部分は必要です。そのあたりのことも選手には説明をしながら。

 

初日は本当に「基礎」を。体幹を鍛える意味も含めてやっていきました。通常の学校での練習よりも丁寧に説明をしました。学校ではある程度理解してやっていますがこういう場では「何をやっているのかわからない」という選手も出てきます。うちの選手にとっても「再確認」ができる貴重な機会だと思います。軸や重心の話をしながらそれを「反発」に生かしていく。補強で体幹を固める(締める)意識を作ってからジャンプ系を。縄跳びをやったり反発系をやったり。基礎の部分をかなりやりました。

 

そこから足運び。これも他校ではそこまでやらないと思います。「走るために何が必要か」を伝えながらやっていく。なぜ「足運び」を意識する必要があるのか。この場でも話をしましたが「速い選手は速い」のです。陸上競技においてそれは避けられない事実。一生懸命にやっても適当にやっている才能のある選手に勝てる確率は低い。そのことをきちんと理解する必要はあると思います。「やっても仕方ない」と思うならそれまで。自分自身の競技力を最大限に伸ばせるかどうかが陸上競技の楽しさだと思っています。国体候補選手にも話をしましたが「今速い」といってもそれがどのレベルかという部分です。本当は10まで行けるのに現時点で4くらいで終わっているのではないか。4の力でも県内では圧倒的に強いということもあります。他者の8が強い強い選手の4だったりする。しかし、県内で勝ってもそれが県外に出たらどうか。もっと強い選手はいます。そこと戦おうと思えば「やるべきこと」はまだある。正確な動きを身に付けながら筋力を上げていく。そこができればそれぞれが4から8の力に上がっていきもっと上が目指せる。理解はしてもらいたいと思います。

 

話がそれましたが。その部分を踏まえて初日の午前中は「足運び」の基礎を。股関節をどのように使うのかも考えながら。筋力的なことが低ければかrダもうまく使えません。ごまかしてしまう。ドリルをする中でそのあたりの筋力も上げていくことができる。膝締めの感覚を身につけながら接地の感覚や重心移動も少しずつ身に付けていく。スプリントはシンプルですが、その中に含まれている要素は多くあります。だからこそ時間があるときにしっかりとやるべきだと思います。これをこの合宿でやるかどうかが本当に正しいのかどうかは分かりませんが。午前中はハードルを使った連続歩行まで。

 

午後はうちのマネージャーによる「ダンス教室」から。これは事前に伝えていました。「サイキングアップ」です。さらには「身体の使い方」も学ぶことができます。どのように体を動かすのか。自分の体がどのように動いているのか。上半身と下半身の連動も含めて実施。簡単なステップを教えてもらいまいs多。うちのマネージャーにとっても「成長の機会」です。自分の持っている技術をどのように他者に伝えるのか。ここは勉強になります。アップをしてから簡単に補強をしてグループが分かれることに。

 

国体候補の400m選手の150mに合わせて各校から参加している選手は「引っ張る」という役割を。しっかり走るという意味合いが強いですね。タータンで120mを2~3本を3セット。国体候補選手は150mを6本3セット。スプリント系の国体候補選手は師匠から直接スタートを教わる。貴重な機会です。私もその場で見ておきたかったのですが(笑)。

 

私はハードルパートの練習を。先日のハードル練習会、国体練習会に続いて3回目。それぞれのハードリングの特徴は分かっていますからそこの部分をどのように改善していくのか。とはいえ、やりながら修正していくしかないかなと思っています。それぞれに宿題を出していたのでその部分も踏まえながらです。うちのハードル選手も一緒に。繰り返し繰り返し「基礎」の部分をやっていきました。専門性が高いと思っている400mHの戦略的な話などはまだ必要ないと思っています。基礎的な部分を繰り返す。

 

ある程度やってから少しだけ「400mH」のための練習。100mHとの違いを理解させながらです。直線とカーブの違い。歩数の切り替えの話。歩数の話はまた時間があるときにできればいいなと思っています。ここも「専門性」だと思っています。この日の練習は「カーブのハードル」の話を。実際に跳びながらですね。単純に「跳べばいい」という話ではありません。カーブの走りは400mHにとって重要。この局面で歩数の切り替えが生まれることが大半。勝負を大きく左右すると思っています。結構いい感じになりました。本人たちと確認をしながらですね。

 

最後に全体で補強。時間的にそれほどなかったので大きく動かしながら実施。人数が多いと道具が不足するので使わないできる補強をしていきます。これも「やりかた」によっては負荷のかかり方も違ってきます。重要な話かなと。うちの選手は声を出しながらしっかりと取り組んでくれました。こういう場面で「普段と同じこと」ができるというのは大きいですね。しっかりといい雰囲気を作ることで自分たちにもプラスになります。

 

長くなりました。とりあえず初日終了です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする