kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第2回ハードル練習会3

2021-11-11 | 陸上競技

さらに続きを。

 

第1回の時にはひたすら「リード足」と「抜き足」のことをやりました。人数も少なくある程度目が行き届く部分があったからです。今回は人数も増えたので本当に突き詰めてやるには難しい部分があります。それでも学校でやってもらいたいという部分があるので「リード」と「抜き」の練習を入れました。「リード」に関しては「締めて持ってくる」部分、抜き足に関しては「立てて前まで」という部分を説明しながら重視。Mさんが「リードが得意」と言っていたのでお手本を見せてもらいながら。実際、昨年の12月に実施した練習会ではMさんのリード足は開きまくっていました。kbt先生と「ここはどうにかしたいですね」と話していたのが思い出されます。1月の練習の時も同様。この部分が改善していくことで実際にあードリングのスピードも向上したと思います。

 

さらに抜き足。これもMさんを例に挙げさせてもらいます。2年時の県新人で2位になっています。この時は向かい風というのもあったと思いますが「3歩で届かない」という話を聞いていました。これもkbt先生と相談した結果、「前まで持ってこれていない」という課題を克服してもらうことに。抜き足が寝てしまって途中で落ちるのでスプリントにつながりません。走るために必要な技術を身に付けてもらうことは大切。県体で改善されていたので2人の努力は形になったのだと思います。

 

この基本的な動きを改善していくだけでずいぶん変わっていきます。これには時間をかける必要があります。短期間で変わるということは短期間で元に戻るということになります。丁寧に繰り返す。今回の練習会だけで変わるとは思っていません。だからこそ定期的にやっていく必要があると思っています。ある程度の時間を使ってやっていきました。

 

ここからは「ワンステップハードル」を。この練習は最も好きな練習です。専門的なハードルの指導が受けられないのであれば「ワンステップハードル」を正確にやっていくだけでかなり変わってくると思っています。リード足と抜き足を丁寧にやっていく。リード足が下りるときにしっかりと身体の真下で捉える。抜き足を立てて一瞬で身体の前まで持ってくる。一連の動きがこの練習の中に入っています。正確にやっていくことができれば間違いなく変わります。「速くやる」というよりは正確にやるほうが重要。通常はもっと広くするのですが今回は「3足長→6足長→9足長」という形でやっていきました。

 

足長を広げていくことで「段階的に動きの変化を感じる」ことができます。抜き足を前まで持ってこないと届かなくなります。さらには届かないのでリード足を伸ばして届かせようとする。リード足の接地が真下に持ってこれない。この辺りから課題が明確になります。走るときに「腰がついてこない」選手はこの辺りからかなり動きがきつくなります。一番顕著なのは「降りるとき」でしょうか。腰がついてこないので前接地になってしまいます。こういう場合は「短い距離」でしっかりと真下で捉える感覚を作るといいなと思っています。できないのに次の段階に進むと「積み残し」があるままになってしまうのでできなくなります。股関節の硬さも影響しているのだろうなと感じながら。

 

ある程度やったら「タンブリング」を。これは「リード」と「抜き」のタイミングを意識させるためにやっています。できない選手は「リード」と「抜き」の接地のタイミングがずれます。一気に持ってきてというのができません。ショートハードルなどでは顕著に出てきますが、抜き足が遅れてしまうので重心が後ろに残り止まってしまう感じになります。走りの流れができなくなります。とりあえず跳んでいたら修正できるというわけではないのでこの部分の「感覚」というか「タイミング」というかを体感してもらうためです。これも「感覚」です。これまでの「感覚」と本当に必要な「感覚」の「違い」を理解してもらいたいなと思います。ここも何度もやりました。もちろんタイミングが取れない選手が多い。しつこいようですが「繰り返し」だと思います。

 

最後に「ハードルを跳ぶ」ということで一歩ハードルを。最初は狭めに設定します。ここは「縦抜き」になっても問題ないと思います。高く跳ぶことになるかもしれませんが。しっかりと踏み切る。抜き足と踏切足が同じになるので前まで持ってきてしっかりと踏み切れないと跳べません。これを身に付けるためには必要な練習だと思っています。これまでやってきた練習のまとめ的な部分もありまs。一歩ハードルではリード足を伸ばす暇はありません。これがやりたい動きなのです。空中で浮いていたら膝が伸び切るかもしれませんが素早く下ろそうと思ったらそんな間は生まれない。「リード」「抜き足」をできるだけ早くついて走りに繋げていけるかが重要です。「タタ」というリズムを上げていきます。

 

しばらくやってから途中から足長を伸ばしました。最初は狭くしておいてから2台分広げる。ここで明らかにリズムが落ちてしまう選手が出てきます。要因は「リード」「抜き足」の部分がきちんとできないからです。届かなくなってリード足を伸ばす、踏み切ってから腰が残る。この部分ができないと間違いなく一歩ハードルはできません。股関節が硬ければ・・・という感じで「実践」に近い練習になるとそれ以前の課題が出てきます。いきなりこの練習をしても課題の克服はできないのです。前段階でどのようにするか。だからこそ「ハードルに特化した練習」という位置づけの時間が必要だと思っています。

 

きっちり3時間行いました。本当はそれぞれに確認をしていきたいと思っていたのですが、その後の予定が詰まっていたのでできず。ここも本当の意味での「振り返り」ができなかったなという部分があります。次につなげるための課題。次回どのようなことをするのがいいのか。ここも考えていきたいと思います。

 

2回目を実施して次にどうするかを考えていきたいと思います。こういう活動に理解は得られないかもしれません。それはそれで仕方ない。やるべきことを淡々とやっていきたいと思います。また書きます。

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第2回ハードル練習会2

2021-11-11 | 陸上競技

ひとまずやった内容も含めて。

 

今回は競技レベルの差があるのが明確でした。これは最初から分かっているので問題なし。それぞれにとってメリットがあると考えています。できるだけペアワークにしてお互いにプラスになるように。「できる」選手が「できない」選手に教える。動きを見て課題に気づく。これは間違いなくプラスになります。「できない」選手は「できる」選手の動きを見ることで将来的にやりたい動きを直接見ることができます。こういう「機会」を提供するだけでも全く違ってくると思っています。場の設定。

 

本当は最初から専門的な練習をしたいと思っていましたが、「コミュニケーション」をとることを優先的に行いました。遊びに来ているわけではありませんが雰囲気づくりというのも重要だと思います。女子は比較的打ち解けていました。積極的にやってくれるとそのあとの技術習得度も大きく変わっていくと思います。

 

そこからは本当に基本的なことを。これはスプリントの動きにもつながっていくと思います。股関節周辺の強化と動かす部分。股関節を動かすだけではなく「体幹」を崩さずに手足を動かすことも重要です。やることに一生懸命になって「正確な動き」ができてないというのは避けたい。

 

最初に「ハードル股関節」として壁の前にハードルを置いて「股関節回し」をしました。これだけで股関節強化につながります。実際やってみるとできない選手が多い。股関節周辺が硬い。さらには弱いので前まで持ってこれない。この段階で丁寧にやっていかないと次からの動きもできません。股関節回しをすると股関節が硬い選手は「腰が引ける」形になります。運動能力だけでカバーできない部分です。「やりたい動き」があっても「筋力不足」や「柔軟性不足」により「できない」ことが多くあります。「できない」ではなく「なぜできないのか」も考えていく必要があると思っています。

 

そこからハードルを並べて「ハードル股関節」の前に進むバージョン。これも意識的に大きく動かす。リズム感がないとできませんし、股関節が硬いと体のバランスが崩れてしまいます。これも継続的にやっていくことで変化は生まれると思います。本当はこの日までに練習計画を作成して配布したいと思っていました。結局そこまでたどり着けなかったので口頭で説明するだけになってしましました。メモ書きをさせたいと思っていましたがその時間を与えることもできなかった。反省です。

 

次にハードルドリル。これは練習会でやっている内容ですね。これまで自分で計画を立てていた時にはアップで必ず入れていた内容です。目立つことはありません。基本的な内容です。連続歩行をしてからサイドの切り替え、次に「連続抜き」のリズム。この前段階でどれだけ2つの動きができるかだと思っています。連続歩行をすると体幹が弱い選手は身体がぶれます。体幹を保ったまま手足を動かすというのは難しい。さらには「連続歩行」で足を前まで持ってこれるか。膝を立てて持ってこれるか。この部分はいきなりやると意識付けができなくなります。さらに「サイド」をやることで「切り替え」の意識ができると思っています。これはスプリントでも同様。タイミングが遅れてしまえば進みません。切り替えた瞬間に「ハードルを越えておく」ことが重要です。時間をかけてやっていく必要があると思っています。

 

そこから「連続抜き」のリズムになります。身体をローリングせずに前まで持ってくる。股関節の柔軟性が低い選手にはこれができません。締めて持ってくることと骨盤をローリングさせないことはかなり大切だと思っています。届かないからローリングさせて届かせるというのでは意味がなくなってしまいます。「目的」は届かせるためではなく「膝を立てる」「体幹を保つ」「膝を前まで持ってくる」です。この狙いに合わない練習の内容になってしまうと勿体ないなと思います。この狙いのためにどうするかが重要だと考えています。

 

陸上競技において。身長が高い低いは関係ないといわれる部分はあります。身長が低くてもスプリントが速い選手はいます。身長が高くてもそれほど速く走れない選手もいます。「体格はそれほど関係ない」という部分。が、身長が低くてスプリントがある選手は「武器」があります。誰よりも高いピッチを保てるとか身長は低いが股関節の柔軟性が高いのでストライドが確保できる。きちんと「速く走れる」選手にはそれなりの「理由」があります。股関節が硬く抜き足がきちんと抜けない選手が身長が低くてスプリントもなければ「思い通りの結果」にはつながりません。練習をしていたら強くなるという部分だけではないのです。その部分まで視野に入れながらやっていかないといけない。ハードルに関しては「走りながら障害を越える」という種目です。身長が高いほうが有利だといえます。もちろん身長が高ければ「必要な筋力」も大きくなるのでそれができなければスプリントが上がらないので結果にはつながりません。メリットデメリットはあります。が、どちらも「補うために何をするか」というのが重要だと思っています。

 

長くなるのでまた続きは別に。

 

 

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