さらに続きを。
第1回の時にはひたすら「リード足」と「抜き足」のことをやりました。人数も少なくある程度目が行き届く部分があったからです。今回は人数も増えたので本当に突き詰めてやるには難しい部分があります。それでも学校でやってもらいたいという部分があるので「リード」と「抜き」の練習を入れました。「リード」に関しては「締めて持ってくる」部分、抜き足に関しては「立てて前まで」という部分を説明しながら重視。Mさんが「リードが得意」と言っていたのでお手本を見せてもらいながら。実際、昨年の12月に実施した練習会ではMさんのリード足は開きまくっていました。kbt先生と「ここはどうにかしたいですね」と話していたのが思い出されます。1月の練習の時も同様。この部分が改善していくことで実際にあードリングのスピードも向上したと思います。
さらに抜き足。これもMさんを例に挙げさせてもらいます。2年時の県新人で2位になっています。この時は向かい風というのもあったと思いますが「3歩で届かない」という話を聞いていました。これもkbt先生と相談した結果、「前まで持ってこれていない」という課題を克服してもらうことに。抜き足が寝てしまって途中で落ちるのでスプリントにつながりません。走るために必要な技術を身に付けてもらうことは大切。県体で改善されていたので2人の努力は形になったのだと思います。
この基本的な動きを改善していくだけでずいぶん変わっていきます。これには時間をかける必要があります。短期間で変わるということは短期間で元に戻るということになります。丁寧に繰り返す。今回の練習会だけで変わるとは思っていません。だからこそ定期的にやっていく必要があると思っています。ある程度の時間を使ってやっていきました。
ここからは「ワンステップハードル」を。この練習は最も好きな練習です。専門的なハードルの指導が受けられないのであれば「ワンステップハードル」を正確にやっていくだけでかなり変わってくると思っています。リード足と抜き足を丁寧にやっていく。リード足が下りるときにしっかりと身体の真下で捉える。抜き足を立てて一瞬で身体の前まで持ってくる。一連の動きがこの練習の中に入っています。正確にやっていくことができれば間違いなく変わります。「速くやる」というよりは正確にやるほうが重要。通常はもっと広くするのですが今回は「3足長→6足長→9足長」という形でやっていきました。
足長を広げていくことで「段階的に動きの変化を感じる」ことができます。抜き足を前まで持ってこないと届かなくなります。さらには届かないのでリード足を伸ばして届かせようとする。リード足の接地が真下に持ってこれない。この辺りから課題が明確になります。走るときに「腰がついてこない」選手はこの辺りからかなり動きがきつくなります。一番顕著なのは「降りるとき」でしょうか。腰がついてこないので前接地になってしまいます。こういう場合は「短い距離」でしっかりと真下で捉える感覚を作るといいなと思っています。できないのに次の段階に進むと「積み残し」があるままになってしまうのでできなくなります。股関節の硬さも影響しているのだろうなと感じながら。
ある程度やったら「タンブリング」を。これは「リード」と「抜き」のタイミングを意識させるためにやっています。できない選手は「リード」と「抜き」の接地のタイミングがずれます。一気に持ってきてというのができません。ショートハードルなどでは顕著に出てきますが、抜き足が遅れてしまうので重心が後ろに残り止まってしまう感じになります。走りの流れができなくなります。とりあえず跳んでいたら修正できるというわけではないのでこの部分の「感覚」というか「タイミング」というかを体感してもらうためです。これも「感覚」です。これまでの「感覚」と本当に必要な「感覚」の「違い」を理解してもらいたいなと思います。ここも何度もやりました。もちろんタイミングが取れない選手が多い。しつこいようですが「繰り返し」だと思います。
最後に「ハードルを跳ぶ」ということで一歩ハードルを。最初は狭めに設定します。ここは「縦抜き」になっても問題ないと思います。高く跳ぶことになるかもしれませんが。しっかりと踏み切る。抜き足と踏切足が同じになるので前まで持ってきてしっかりと踏み切れないと跳べません。これを身に付けるためには必要な練習だと思っています。これまでやってきた練習のまとめ的な部分もありまs。一歩ハードルではリード足を伸ばす暇はありません。これがやりたい動きなのです。空中で浮いていたら膝が伸び切るかもしれませんが素早く下ろそうと思ったらそんな間は生まれない。「リード」「抜き足」をできるだけ早くついて走りに繋げていけるかが重要です。「タタ」というリズムを上げていきます。
しばらくやってから途中から足長を伸ばしました。最初は狭くしておいてから2台分広げる。ここで明らかにリズムが落ちてしまう選手が出てきます。要因は「リード」「抜き足」の部分がきちんとできないからです。届かなくなってリード足を伸ばす、踏み切ってから腰が残る。この部分ができないと間違いなく一歩ハードルはできません。股関節が硬ければ・・・という感じで「実践」に近い練習になるとそれ以前の課題が出てきます。いきなりこの練習をしても課題の克服はできないのです。前段階でどのようにするか。だからこそ「ハードルに特化した練習」という位置づけの時間が必要だと思っています。
きっちり3時間行いました。本当はそれぞれに確認をしていきたいと思っていたのですが、その後の予定が詰まっていたのでできず。ここも本当の意味での「振り返り」ができなかったなという部分があります。次につなげるための課題。次回どのようなことをするのがいいのか。ここも考えていきたいと思います。
2回目を実施して次にどうするかを考えていきたいと思います。こういう活動に理解は得られないかもしれません。それはそれで仕方ない。やるべきことを淡々とやっていきたいと思います。また書きます。