金曜日のことを。
この日の練習はテスト期間ということもあり1時間で終わるように設定されていました。道具などを使うと時間が足りなくなるので準備・片付けの部分も含めてその時間を省くことができればということです。ハードルを使うほうが動きの意識はしやすいですがそれに時間をかけて練習が長くなったり、練習内容が薄くなるというのは避けたいなと。
簡単に補強をしてから基礎ドリルⅠ・Ⅱを。ここからバトン走をしてから各自で30m+30m。構えの部分を意識しながらやっていくことが必要。アバウトになってしまうと最初の段階が作れません。リズムが作れるといいなと思いますが1歩目で浮いてしまってそれから先が出てこない。これも勿体ないなと思います。とにかく進むためにどのような準備をしていくのかを考えていけたらと思いますね。
その後、往復走。30秒に1本です。短短は3本、短長は5本。セット間は3分ですが短長は2本多いので実質休憩が2分程度になります。短時間で一気に追い込むという意味では一番適している練習だと思います。これはある程度の「意欲」がないと効果は出ません。「走るだけ」であればそれほどの負荷はかからないからです。1本目から最大スピードを出して走れるかどうかで効果は変わってきます。
疲れて来てからどのように動くか。ここが一番の課題です。1本目抑えて3本目だけ、5本目だけ速いというのは意味がないと思っています。力を残して最後の1本が速いというのは負荷的に低い。ここは技術的なことというよりも「しっかりと動く」というのが大きいと思っています。この手の練習は「気持ち」によって効果が大きく変わってきます。「根性論」で物事を語る気はありません。しかし、身体を動かすためには「気持ち」が必要なのです。ここに関して「その気になる」というのは大きな部分です。
もちろん「気持ち」だけでは走れません。が、そこの大切さは忘れていけないと思いますね。部活動としてやっていく上ではこういう部分も伝えていく必要があると思っています。これがクラブチームになれば「お金」が発生するので「技術的なこと」に特化してもいいのかなと思います。今の位置づけだと「教育活動の一環」として実施されていますので「取り組み方」などを含めて伝えていく必要があります。「強制参加」ではありません。「きちんとやりたい」と思って入ってくるのが前提ですから「取り組み方」に関してはきちんと伝える必要があると思います。
クラブチームであれば「会費」があります。その「お金」を払ってでもやろうというのであれば「取り組みの姿勢」はある一定水準を越えているというのが前提になります。「それほどやる気がない」というのであれば「会費」を払ってまで参加する必要はないからです。学校における「部活動」の弊害は間違いなくあります。が、お金を払ってまで「指導を受けたい」と思う選手がどれだけいるのか。ここも見決めながらやっていく必要はあると思います。時代は間違いなく変化しています。「部活動の指導」に関してあれこれ意見はあるでしょう。が、あくまで「無償」でやっています。あれこれ言われるというのであれば「参加する必要はない」という部分が大きく存在します。
世の中の考え方は様々です。別に私の考え方が正しいとも思いませんし。だからといって他の人の意見が正しいとも思いません。どれだけ客観的に現状をとらえることができるのかだと思っています。
話が大きくそれましたがある程度のことは書けたかなと思います。よく追い込めていた選手もいます。追い込むことが目的ではないですが、こういう練習をする中で変化は生まれていくと思います。何をするか。見ていきたいなと思います。