kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

またも読書2

2021-11-25 | 陸上競技
引き続き。図書室で本を借りていました。

先日読んだ「ライオンのおやつ」な著者小川糸さんの作品です。本を返却しに行ったら返却済みのところに置いてあったので貸し出し手続きをしてから借りました。

今回は「食堂かたつむり」です。




これは2008年の作品。かなり前です。「ライオンのおやつ」は本屋大賞を受賞した作品ですがそれよりもずっと前の作品。これは文庫本になっているようなので新しく購入してから読むことも可能かなと。どうも映画にもなっているようですがこちらの評価は低くなっていました。リアルになるとちょっと…という場面もあるかなという気はしますが。

「ライオンのおやつ」もそうでしたが、「食べること」によって人の心を穏やかにする。この部分が共通しています。これは読んでいて気持ちが穏やかになります。主人公の「倫子」はあることがきっかけで「声」が出なくなる。そこから田舎に戻って「食堂かたつむり」を開業する。そこに来るお客さんの事を考えながら料理を作る。その他諸々(笑)

結局、最後は一人で涙を流していました。そういう年齢になったのかもしれません。作品を読んで涙を流すというのはこれまでほとんどありませんでした。前の記事にも書きましたが「実用書」が中心だったので感情的になる作品を読んでいなかったというのもあります。エッセイや考え方を学ぶための本が多かったので。

が、ちょっとしたきっかけで小説を読むようになると全く世界観が変わりました。作品中に出てくる「文章」の美しさや「感情移入」をしながら読み進めていくことができる。今回も「料理をする」ことで誰かの心が動く。相手のことを思って何かをすることの大切さ。全てが上手くいくはずもなく。最後の展開はいきなり展開が変わる。

やはり美味しいものを食べると心が穏やかになります。できれば毎日食べて過ごしたい。そんな簡単な話ではないですが。料理が上手い方は尊敬に値します。心からそう思います。誰かの心を動かすことができるから。

色々なジャンルの本を読みたいなと改めて思いました。どうしても自分で本屋に行くと「これまでの流れ」の中で本を選んでしまいます。瀬尾まいこさんの作品や有川浩さんの作品、今回の小川糸さんの作品。2作品ずつ読むことができました。貴重な時間だったと思います。

時間を見つけて本を読み続けたいなと思います。そこに意味があるのかどうか。啓発本のような感じだけではなく、「小説」の良さを改めて感じています。人生を少しでも豊かにしたい。強くそう思います。

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またも読書1

2021-11-25 | 陸上競技
ぼちぼち。時間を作って読書をするようにしています。土曜日に図書室で本を借りてそれだけでは飽き足らず親しい人に「お薦めはないですか?」と聞いてみてから本屋へ。




少し前にかなり売れた本です。新書として出ているものです。「ケーキの切れない非行少年」はその先生と一緒に働いていた時に「読んでいるんだ」という話を聞いていました。「どうしても頑張れない人たち」はその続編だということでした。後書きを読むと1作目を書いた直後からすでに2作目に取り掛かっていたとか。連続した内容なので。「ケーキの〜」には課題が書かれていて、「どうしても〜」の方はどのように対応するのかという内容が書かれています。

これも一気に読みました。最近は小説を読む機会が多かったので「新書」を読むのは久しぶり。これまではどちらかというと「実用書」のような本を読む機会が多かった。経営者の考え方などから学ぶことが多いと思っていたからです。その考え方は今でも変わりません。が、小説は良いなと思うことが増えています。年齢的なものでしょうか。

最近ずっと思うことがありました。「意図していることが伝わらない」という部分。こちらが「当たり前」だと思っていることもなかなか伝わらない。そこに対してどのようなアプローチをするのがいいのか。経験則だけで何かをするというのが多くなるのですが、それ以外にも指針となるものを持たないといけないと思います。

今回は「認知」の部分から話が進められていました。「ケーキを3等分」というのが分からない。更に「目で見た図形を書き写す」ということができない。「認知」する能力がきちんと育たないという部分。「聞く力」「見る力」「想像する力」という力が育っていない。そうなると何を言われているのか、指摘されている部分がわからない。それが小さい時から続けば…という話です。

最善の選択肢を選べない。1番は「先を見る力」が足りないというのが印象に残っています。その辺りをどうするのか。「褒めて伸ばす」「長所を伸ばす」とい売れた恐ろしさ。これまで感じていたことが書かれていました。「苦手なことはやらずに長所を伸ばせばその子は育つ」というのを言われてきましたが、結局「短所」はずっと放置されたまま。そこに対する疑問がありました。やはり「何を伝えるのか」というのは大切。不易と流行。目を背けずに考えていきたいですね。

教育関係者は少しだけでも読んでみると良いかなと思います。小学校教員希望者には薦めようと思っています。娘と寮生には薦めました。綺麗事だけでは世の中は進まないというのだけは確かです。

また書きます。内容はもっと色々ありましたが(笑)。何度か読み直して見ようと思います。

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