引き続き。図書室で本を借りていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ba/20859587c38861e64ae5ae6518017104.jpg?1637838405)
先日読んだ「ライオンのおやつ」な著者小川糸さんの作品です。本を返却しに行ったら返却済みのところに置いてあったので貸し出し手続きをしてから借りました。
今回は「食堂かたつむり」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ba/20859587c38861e64ae5ae6518017104.jpg?1637838405)
これは2008年の作品。かなり前です。「ライオンのおやつ」は本屋大賞を受賞した作品ですがそれよりもずっと前の作品。これは文庫本になっているようなので新しく購入してから読むことも可能かなと。どうも映画にもなっているようですがこちらの評価は低くなっていました。リアルになるとちょっと…という場面もあるかなという気はしますが。
「ライオンのおやつ」もそうでしたが、「食べること」によって人の心を穏やかにする。この部分が共通しています。これは読んでいて気持ちが穏やかになります。主人公の「倫子」はあることがきっかけで「声」が出なくなる。そこから田舎に戻って「食堂かたつむり」を開業する。そこに来るお客さんの事を考えながら料理を作る。その他諸々(笑)
結局、最後は一人で涙を流していました。そういう年齢になったのかもしれません。作品を読んで涙を流すというのはこれまでほとんどありませんでした。前の記事にも書きましたが「実用書」が中心だったので感情的になる作品を読んでいなかったというのもあります。エッセイや考え方を学ぶための本が多かったので。
が、ちょっとしたきっかけで小説を読むようになると全く世界観が変わりました。作品中に出てくる「文章」の美しさや「感情移入」をしながら読み進めていくことができる。今回も「料理をする」ことで誰かの心が動く。相手のことを思って何かをすることの大切さ。全てが上手くいくはずもなく。最後の展開はいきなり展開が変わる。
やはり美味しいものを食べると心が穏やかになります。できれば毎日食べて過ごしたい。そんな簡単な話ではないですが。料理が上手い方は尊敬に値します。心からそう思います。誰かの心を動かすことができるから。
色々なジャンルの本を読みたいなと改めて思いました。どうしても自分で本屋に行くと「これまでの流れ」の中で本を選んでしまいます。瀬尾まいこさんの作品や有川浩さんの作品、今回の小川糸さんの作品。2作品ずつ読むことができました。貴重な時間だったと思います。
時間を見つけて本を読み続けたいなと思います。そこに意味があるのかどうか。啓発本のような感じだけではなく、「小説」の良さを改めて感じています。人生を少しでも豊かにしたい。強くそう思います。