kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考査週間前の練習

2021-11-19 | 陸上競技

水曜日。翌日から考査期間に入ります。これまで勤務していた学校と比べるとかなり早い時期に考査期間に入る感じがあります。普通科が接地されているので「共通テスト」に向けての準備もあるのだと思います。割合としてはかなり少ないですが、受験する生徒がいるのでその生徒に合わせてという感じでしょうか。

 

色々な指導があって放課後少し遅れて練習へ。この日のアップはシャフトだったような。見ることができませんでしたが。私がグランドにたどり着いたときにはハードルを使ってのアップに入っていました。サイドの入れ替えだったような。曖昧です。そこからワンステップハードル。練習の中に取り入れられています。見ながら動きの確認をしていくと顕著に課題が見えてきます。切り替えの動きが遅れる。抜き足が前まで持ってこれない。これが動きの遅れにつながる。繰り返しやっていくのが一番ですね。もちろん「なぜその動きをするのか」という意識をもってですが。

 

そこから一歩ハードルをやってから連続引き出し。流れ的には「しっかりと踏み切って重心移動を生み出す」という感じです。タイミングの問題もあると思います。踏み切るタイミングと引き出すタイミングが一致すると進みます。どちらか一方だけでは進みません。最初の段階では「意識しやすいほう」を優先するのがいいかなと思います。タイプによって違うのではないかという話もありますが、それでも「タイミング」は一致しないと進まないと思います。

 

「引き出し」で進む。「地面に力を与える」ことで進む。どちらの「言葉かけ」が適しているのかは分かりません。これも選手を見ながらやっていくのが一番かなと。重心移動がスムーズな選手は「引き出し」で進むほうが感じとしてはつかみやすい。腰が残る選手は「地面に力を与える」ことでしっかりと踏み切れるので腰が進みます。ハードルを利用すると「高さ」があるので降りていくときに「身体の真下でとらえる」という意識ができます。苦手な選手でも「移動」の感じがつかみやすいと思っています。このあたりも指導する中で議論できるのは大きいかなと。

 

その後、専門練習へ。短距離はトーイングとスプリント。ハードルは150mH。事前準備で12台配置しています。インターバルは5歩で。短い距離の5歩ハードルは比較的やりやすいと思っています。スプリントの中でのハードリングができる。が、長い距離のハードルになると最後動きが保てません。ピッチを保つことも難しくなる。だからこそ400mHのための練習には効果的だと思っています。これが7歩でもいいと思いますが、そうなるとハードルを越える回数が少なくなる。12台を超えていくというのはなかなかできません。疲れてきて身体がぶれるのも選手自身が体験できます。400mHの選手のために帰りは5台目まで逆方向に超えるという課題も設定しました。走りのタイプもあると思いますが、こういう練習で最後まで動きを保てるかどうかは大きな話だと思っています。

 

冬の間に「スプリントを上げる」という位置付けてハードルを跳ばないという話も聞きます。これが適しているのかどうかは分かりません。私自身は冬の間にもハードル練習はするべきだと思っています。今のスピードに合わせてどのように技術を変化させていくか。能力的に高くて「跳ばなくても大丈夫」という選手もいるのかもしれません。バトン練習もスタート練習も同じですが「シーズンに入ってからやればいい」という感じではないと思っています。年間を通してその練習はやっておくべき。これは私見ですが。

 

この日は初めて実施するので様子を見ながら。400mHの選手は150mH+60mHを3本。ショートハードルの選手は1本目と3本目に+60mHを入れました。本当はショートハードルの選手は10台目までで終わらせてもいいかなと思っています。が、今の選手は長期的にみると400mHのほうが適性があるかもしれないと感じているので折り返し部分も実施。身長があるので今後のことを考えるとやはり適正はこちらかもしれないなと。

 

男子も女子も最初は同じ距離で実施しました。ハードルの高さを変えて。が、あくまで17歩の走りの中でのインターバル設定なので男子がこの距離で走ってもあまり効果はないかなと思う部分もあります。男子の一人はハードルインターバルを17歩です。が、将来的には最低でも16歩にしたいと思っています。現在のベストが63秒台。女子のタイムと同じなので17歩ですが、中国大会を目指そうと思えばやはりこれでは足りません。現時点では最後まで17歩で走れないのでそこを保たせるだけでも60秒くらいまではいくかもしれません。60秒切を目指すのか中国大会を目指すのか。これも本人と相談しないといけないかもしれません。1本やってから各ハードルで2足ずつ伸ばしました。女子は変えず。こうなると後半届かなくなります。しんどい。レースと同じように「チョコチョコ」になって大幅減速。これをどのように処理するかも練習だなと思いました。とっさに逆足が出るようにしていく。これが実践的な練習だと思います。

 

女子は3本2セット+2本という形にしました。初めての練習なのでどれくらいできるか分かりません。その中で前向きに練習に取り組む必要があります。以前と比べるとかなりできるようになってきました。予定よりもかなり遅れてしまいましたがこの冬の間に挽回できたらと思っています。体幹が弱くまだまだハードリングで上半身がぶれます。すぐには修正できません。それでもこうやって繰り返していくことで変わっていくと思っています。疲れてきてからの動きが課題だと思っています。そのためにもこの部分がどのように変わっていくか。しんどくても前向きにできるようになってきています。色々な要素を高めていきながら準備を進めていきたいと思います。

 

かなり走りました。ハードルが設置してあるので最後まで動きを保たないといけません。これをヨンパの距離でおくと絶対にできません。どうすればこの動きを保てるか。ハードルとのリンクをどのようにするか。そう考えたうえでの150mHです。色々な形で応用できればと思っています。昔合宿などで200mHを見たことがあります。これは7歩で行くのかな。走るだけになってしまうパターンも多い。「走らせるためにハードルを置く」という部分があったのだと思います。今やりたいと思っていることは「最後までスピードを保つ」「疲れてきてからの対応」です。方向性を定めながらやっていきたいと思っています。

 

記録として。

コメント
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