kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

これからどうするか

2021-11-02 | 陸上競技

なかなか書けません。どうしたものでしょうか。

 

連続でハードルについて書いていました。「感覚的なこと」も含めてこれからどうしていくのかを考えていきたいなと思っています。3日に「ハードル練習会」をします。今回はnsy先生にも来てもらって手伝ってもらう予定です。更にはskyのMさんにも来てもらう。前回、krkくんに会ったときに「ハードル練習会を定期的にやろうと思っている」という話をしたら「行きたい」と言ってくれていました。こういうつながりを大切にしながら一人ではなく多くの人を巻き込んでやりたい。更には実業団で活躍しているymd選手もまきこみたい。どうすればできるのかを模索しながらかなと思います。

 

数日前に娘から「授業でハードルやるんだけど」という連絡が来ました。教育実習が終わって「模擬授業」で大学生を相手に授業計画を立てるようです。課題は「踏切を遠くにしたい」ということでした(笑)。踏切が近くなると高く跳ぶことになるので遠くから踏み切らせたいと。いやいや、これはなかなか面白い話ですね。小学生に向けての授業計画なのだと思いますが「ハードルについて」を娘が考えているのというのは。

 

まー土曜日に連絡が来て「後で連絡する」と伝えて忘れていたので催促の連絡があったというのもありますが・・・。せっかくなので電話してどのように考えているのかを聞くことに。「陸上競技はタイムで判断する部分」だから体育の授業ではそれ以外のことも着目してやっていきたい。足が速い人が評価が高くなるというのではなく「別の観点からやりたい」と。すごいなと思います。

 

遠くで踏み切るためにどうするか。3日に「ハードル練習会がある」と伝えたら「なんでもっと早くいってくれないのか」と言われました。行きたかったと。体育の授業でやる「ハードル」のためにどれだけ本気なのか(笑)。それでもこういう姿勢は良いなと思います。別に指導者になるというわけではないのに「必要だから」と思って学ぼうとする姿勢。「顧問」と「指導者」という観点からも必要なのだと思います。(親ばかということで)。

 

単純に「マークを置いて跳ぶ」というのが一般的なのかもしれません。目に見えて分かりますから。が、それだけでは上手くいかないと思います。そこで踏み切ったらいいと分かっていても結局はそこに合わせて跳ぶことができない。「理想」としては「遠くから踏み切る」ことが必要なのですが、「踏み切れ」と伝えるだけではできない。ここは難しいと思うます。これを小学生の授業などでやろうと思うとどうするのがベストなのかな、と。話をしながら「一歩ハードル」をやってみたらどうかと。「遠くから踏み切る」ということだけを考えるのではなく「どうすれば遠くから踏み切れるか」という部分かなと。

 

一歩ハードルはよく行います。これは「抜き足」が「踏切脚」となります。「遠くから踏み切る」ためにはきちんとした「踏切」が必要になります。きちんと地面に力を加えてあげないと跳ぶことはできません。一歩ハードルで届かないというのはやはり「抜き足」ができない部分があるからです。これは色々なレベルの選手に合わせてやっていくことができます。今回は「遠くから踏み切る」という形になるのでしっかりと強く踏み切りたい。このための練習です。ほかにも一歩ハードルの効用はあると思いますが、「体育の授業」ということで。逆にいうと「導入段階」で身に付けていくと大きな話なのかもしれません。

 

話をする中で「少しずつ距離を伸ばす」ということも提案しました。同じ踏切ではなくより強くしないと届かないように伸ばす。もちろん導入段階ですから極端に伸ばす必要はないと思います。気持ち伸ばしていって届くようにする。少し上に跳んでいたのが前方向に跳ぶ感覚になると思います。たくさんの台数は必要ないかなと思いますが、「方向が変わっていく」ことと「しっかりと踏み切ること」は意識できるのではないかなと思います。

 

そんな話をしながらせっかくなので「ワンステップハードル」の動画を送りました。これはよくやる練習です。連続抜きというのではなく「ハードルの基礎的な動き」を身に付けるための動作です。距離を伸ばさずに丁寧にやってくことで動きが身につくと思っています。導入段階であればこの部分をしっかりとやるだけでずいぶん違ってくると思っています。もちろん、いきなり全員ができるとは思いませんが「ハードルに慣れる」ということであればこういう動きも必要だと思います。抜き足でしっかりと身体を前に運ぶというのはここではやらずに足長を短めに設定して「ワンステップハードル」を行う。股関節の柔軟性なども向上すると思います。体育の授業で「股関節の強化」を考える必要はないと思いますが(笑)。

 

「体育の授業」の視点と「これからハードルをやる選手」に対するアプローチは似ている部分があると思います。ここに対してどのようにするか。今回挙げたことなども踏まえながらやっていきたいと思います。実際問題ハードルが上手い選手は本当にうまい。何も教えてもらっていなくても跳べる選手がいます。それでもその「精度」の問題を考えるとより良いハードル練習というのがあると思います。インターバルを3歩で走るとか17歩で走るとかいうだけではなく「どうすればそれができるか」まで考えながらやっていけたらいいのかなと。

 

貴重な経験でした。しっかりと考えていきたいと思います。感謝。

コメント
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