木曜日。この日は練習自体は休みになっていました。久々に私自身も休めるかなという印象。思うことはあるのでまた機会があれば書こうかなと思っていますが。
先日来、「大丈夫なのか」という問い合わせが数件。私の知らないところでも数件あったようです。えーっと「微妙」です。こういう仕事は想像以上にストレスがたまります。
数日前に「スプリンターの親」さんから「本読みました」というコメントをもらうこともあります。こういう部分があると元気をもらえます。。競技のことだけを書き続けるというのではなく「日常」についても書き続けています。それに共感してくださる方と交流することもできる。万人に好かれることはないと思いますが、それでも「共感できる」と言ってくれる人がいる。これはずっと欠席している某都議会議員とは違うのかなと。「がんばれと言ってくれる人がいるから」という話ではなく、「共感する」ことができると言ってくれる人が実際にいる。一緒に練習をしてくれる指導者がいる。これが重要なのだと思っています。感謝です。
で、この日は授業の一環で外部とのやり取りをしました。何度か記載しています。学内だけではなく外部とやり取りをしながら「バナー広告」の契約を結ぶというものです。実際にお金も発生します。責任があります。学内だけでは「机上の空論」的な部分もあります。文化祭などで販売実習をするとしても「学校行事」としての観点があるのでなんとなく成功します。しかし、今やっていることは生徒の思い通りにならないことが多い。それを経験する部分だと思っています。
前回、ある企業に生徒と一緒に行きました。話をする中で「これでは契約できない」といわれました。そうだと思います。「費用」が発生するということはそういうことです。ある程度の見返りがあるかどうか。単純にお金だけを出してもらって協力してもらうというのは違います。文化祭などでは「人件費」が一切払われないので結果的に「利益」が出るようになっています。が、実際の企業としては「バナー広告」の契約を結ぶことでメリットがあるのかという「実際の問題」が大きく存在します。だからこそきちんとした対応ができないといけない。
メールを送る時点で断れることも多くあります。生徒は「返事がもらえない」「断られた」と嘆きます。が、実際の営業活動は多くの企業に訪問して話をして1件の契約が結べるかどうかです。数件と交渉して断られたから「大変だ」という部分ではやっていけないのです。学校現場では「お膳立て」をするのが好きです。というか生徒からも保護者からも求められます。実際は他の人が準備していて、目立つ部分だけを「生徒」がやる。これは「やっている感」は出ますが実際の生徒の力としては上がりません。議会で議員さんが「答弁」をするのと同じです。実際は別の事務方が準備している原稿を目立つ場所で読むだけ。これでは「力が付く」ことはありません。
もちろんこういう「活動」が求められていない時代なのかもしれません。何も考えずにやっていたらそのうち卒業して企業に入って、言われたことをひたすらやればいい。それも一つの「正解」だと思います。上手くいかないこと、自分の思い通りにならないことは「他人のせい」として批判をすればいい。が、それで現状は何も変わらない。だからこそ「現実をとらえる力」は必要だと思います。だから「座っているだけ」ではない部分も経験させたいと思っています。
実際に今回、契約を結んでもらうことができました。大きな一歩です。その時に生徒が「きちんと対応しないといけない」「責任がある」という発言をしていました。これだけで大きな前進だと思います。自分と立場も年齢も異なる人たちと交渉する。想定していないことが起きる。そこにどのように対応していくのか。ここから何を学べるのか。
「場」を提供することで何かが生まれると思っています。経験しないとわからないことがある。それは今後の活動にも大きく影響していくと思っています。少しずつの変化かもしれません。それでも「場」を与えていきたい。実践的なことをすることで分かってくる部分もあります。貴重。
記録しておきます。