kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県体2日目~200m~

2010-10-25 | 陸上競技
県体2日目、朝5時半の散歩の時間帯からポツポツ雨が落ち始めていました。出発するころには雨足がかなり強くなってきました。3年生の最後のレースがありますから何とか良いコンディションで走らせてあげたいと思っていましたがその想いは届きませんでした…。

200mの時点でかなり降っていました。四冠を目指させようと思ってrinaも出場させました。最初の時点から最大のライバルは同じチームのmihoだと思っていました。前日の4継で動きが鈍っていました。大会が続いたので練習が不足しているのは明白でした。1本は速いと思いますが本数を重ねていくと苦しいと思っていました。
予選は無難に通過しました。決勝は真ん中のレーンに入り、mihoが内側。スタートすると内側から早い段階で抜かれました。スピードが高いので仕方ない部分です。直線に入った時に2番手でした。そのままの差が最後まで続いて、mihoが1位、rinaが2位という結果でした。天候も良くなかったので優勝タイムは26秒4と低めになりました。rinaは26秒7でした。素直に喜べなくなりましたが悪条件の中で自己ベストですから良く走ったと思いますね。

男子は2人が出場。otaniは100mに出場せずに200mに賭けるという形を取りました。前日に100mに出場すると翌日に身体が動かなくなる危険性があったのでその辺りを考慮して自分で判断しました。
予選は無難に走り23秒2で予選通過。ここの走りはラスト動きが崩れましたがまずまずかなと。kitamuraも23秒4でなんとか予選通過。男女共に2人ずつ決勝に残ることができました。決勝はotaniの動きが鈍い…。何故だか分からないですが1本しか持ちません。本人の感覚的には悪くなかったようですが最初からスピードに乗り切りませんでした。結果的に23秒6かかってしまい7位でした。勝つことを目指してやってきたので納得は出来ないと思います。otaniと出会ってから様々な事を考えることができました。短距離選手としての特徴なのかどうか分かりませんが、爆発的に力を使うと次へのダメージが大きくなってしまって走れなくなります。本当に難しい部分です。

3年生の走りの1本1本をしっかり見ておきたいと思っていました。結果も大切ですがこの子達が取り組んできた姿を見たいという気持ちが強くありました。良い走りだったと思います。
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県体1日目~男女4継~

2010-10-25 | 陸上競技
1日目の最終種目(色々あって最終ではなくなりましたが)、男女の4継でした。うちはチーム作りの中心にリレーを置いています。ここ数年は男子は4継、女子はマイルという位置付けで取り組んできました。男子の4継はなかなか思うような結果が残せずもどかしい日々が続いていました。この春の総体では狙える力はあったのですが3年生2人が故障してしまったため決勝には届かないまま終わっていました。今回はきちんと走れるコンディションで迎えることができていましたから、3位入賞を目標に掲げてやってきました。
実際のレースは1走がまずまずの走りで持ってきました。私は2走の所で見ていましたが先頭には離されていましたが勝負できる位置でバトンが渡ったと思います。2走の走りは後ろから見ていたので全く分かりませんでした。バトンが渡るときに2走が外に振られたので何かがあったのだとは思いましたが確認できず。後で聞いてみると3走のkazukiがバランスを崩して転けそうになったということでした。危なかった…。3走から4走に渡った時には1チームが断トツで抜けていてうちは2~3番手でした。アンカーのotaniは先週11秒19で走っていますからそう簡単には負けません。最後に少し差がつきましたが43秒53で位でフィニッシュ。初めて男子4継が賞状を手にしました。
何度も跳ね返されてきた部分でしたが力を出してくれました。4継チームとして戦いたいと言い続けてきて3年生の最後の最後に届きました。私もですが選手もかなり喜んでいました。良く走りました。

女子の4継は最初から優勝と50秒切りが目標。シーズン前半はmikiが怪我をしていたため走れませんでした。そのため県総体では5位…。今回は1人メンバーが変わりますが現時点でのベストメンバーで挑みました。バトン練習をする機会がほとんど無かったため春先に練習をしていた走順で行うことにしました。そのため1走は100mで2位となったmiho、2走はrina。ここでほとんど勝負は決まるだろうと予想していました。1レーンでしたがかなり外側を抜いて持ってきました。2走はよく見えませんでしたがトップだったと思います。後で確認してみると400mの疲れからかrinaの動きが鈍かったようです。3走のmikiが少しバランスを崩したのでタイミングがぴったりになったという話でした。危なかったですが今のメンバーならバトンがつながる気はしていました。アンカーに渡った所で断トツ1位となっていました。フィニッシュタイムが49秒89。目標達成です。

今回は男女共に最高のレースをしてくれました。初めて男女が3位以内に入賞しました。リレーで戦いたいという「想い」が形になったと思います。皆良い表情をしていました。私も嬉しかったですね。
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県体1日目~女子400m~

2010-10-25 | 陸上競技
県体、3年生の引退レースでした。何とかして納得できる走りをさせてあげたいと思ってやってきました。

女子400mはrinaとhatuが出場。rinaは今シーズン県内の高校生には1度も負けていません。先週田島で57秒53のベストを出していますから調子的には悪くない。むしろかなり良い状態で迎えていました。rinaの目標は57秒40。これは昨年のエースとして活躍した選手の目標タイムでした。この1年間ずっとこのタイムを目標に掲げて取り組んできました。今回のレースがラストチャンスです。

ここ最近、rinaにはほとんど細かい話はしていません。本人が感覚的にやっている部分を優先したいからです。全くとは言いませんが技術的な話はしません。気持ちのコントロール等が中心です。任せても大丈夫だと思っているから出来ることですが。
予選の前に話を聞くと「最初から狙う」という事でした。限られた本数しかありませんから本人の想いに任せました。予選は58秒42、かなり良い感じで来ています。このタイムはいつでも出せるという感じでした。本当に強くなりました。

hatuは…。それなりに走りましたが先週61秒4で走っているにも関わらず62秒3かかってしまいました…。前半の入りに大きな課題があります。ここが克服できない限り60秒台には入れないと思います。残念ながら予選落ち…。考えないといけません。

決勝はrinaのみ。ホームストレートがかなり強い向風になっていました。役員の仕事があってレース前には何も声がかけられませんでしたがここまで来たら何かを言う必要はないと感じていました。レースは最初から飛ばしていきました。ホームストレートに入って来たときには後続をかなり引き離していました。向風の中で減速せずにしっかりと走ることができました。良いレースを見せてもらいました。タイムは58秒39と目標タイムには届きませんでしたが、高校生活の最後の400mを良いレースで締め括ってくれたと思います。

レースが終わった後、話をしましたが上手く言葉に出来ない様子でした。涙ぐんでいました。色々と想いはあったと思います。「良いレースだった」とだけ伝えて、すぐに気持ちを4継に切り替えるように話しました。全てを振り返るのは全てが終わってからです。それまでは感傷に浸っている暇はありません。

これでrinaは1年間、県内選手には一度も負けませんでした。名実共に2010年度の最高のロングスプリンターになりました。誇らしいですね。本当に素晴らしい選手に成長してくれたと思います。個人的に振り返りたいのはあるのですが、これは県体について全て書き終えてからにしたいと思います。
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夢…

2010-10-25 | 陸上競技
夢をみた。

雨が止んで、晴れ渡ったグランドで役員の人にお願いして回って「もう1本だけ走らせて欲しい」と頼む。走らせてもらえることになった所で目が覚めた…。すごく悲しい気分になった。
そこから眠れなくてずっと考えていた。悲しくなったのは目が覚めたからではない。絶対に実現しなかったことに対して「想い」があってそれに自分がこだわっているのが夢に現れただけのこと。

眠れなかった。今までの事がずっと頭の中を回っていった。色々な事があった3年間。それぞれと色々な関わりがあって一瞬一瞬を大切にしてきた。その事が頭から離れない。

夢をみた。3年生の引退試合だった県体が終わった夜…。戻らないのが分かっていて見た夢だった…。ひどく悲しかった…。
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県体1日目

2010-10-24 | 陸上競技
土曜日から3年生が出場できる最後の高校の公式戦である山口県体が始まりました。シーズンはほぼ終わりですし、競技場自体が補助競技場ですからピリッとした雰囲気にはなりません。仕方ないかなという部分もあります。うちは3年生がこの時期まで競技を続けています。昨年もですが大きな目標があるわけではありませんからかなりモチベーションの維持が難しい状況です。それでも手を抜くことなく最大限の努力をしてくれました。良い走りをしてもらいたいと願っていました。

時間があまりないので一先ず結果だけ。女子400mはrinaが圧勝。58秒3なので本人はかなり納得いかない様子でしたが良い走りだったと思います。女子100mは2位。向風の中で12秒9ですから悪くはありませんがトップが強かった…。男子110mHは2位。ここもまた書別にきます。
女子4継は初めて50秒を切り49秒8で優勝。良いレース展開だったと思いますね。男子は43秒5で3位に入りました。これまでなかなか男子はリレーで活躍できていませんでしたが、3年生の最後のレースで賞状がもらえたというのは本当に良かったと思います。

2日目も力を出してもらいたいですね。雨ですが…。強くならないことを祈るばかりです…。
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伝わらない「想い」

2010-10-21 | 陸上競技
水曜日、朝の時点で調整練習を終わらせておきました。できるだけ疲れを抜きたいという気持ちがありますから無駄に時間を使いたくなかったので。午後は軽く話をして終わりにしようかなという程度で考えていました。が、練習日誌を見ると試合前というのに「想い」が無い者が多すぎる感じました。日誌に関してはかなり重視しています。ここがきちんと書けるようになると競技力が飛躍的に向上すると思っています。その話をしてきていますがあまりにも酷い。特に下級生は「書くだけ」の日誌となっています。いつまで経っても変化がないのは当然の結果だと強く感じました。

午後の時間、ミーティングをしました。日誌の意味についてです。昨年卒業した選手の日誌を例に挙げて話しました。入学当初は「今日は~を頑張った」「きつかった」「頑張っていきたい」という中身の全くない日誌が続いていました。ある出来事をきっかけにかなりの注意をしてから劇的に変化しました。これ以後の競技への取り組みというのは別人のようでしたし、日誌の内容もこれまでのものとは全く違うものになりました。日誌をかくにあたって自分の内面としっかりと向き合い、考えるという作業ができるようになったからです。ただ長く書けばいいというわけではなく、自分がやっていることに対してどのように考えるのか、「走れなくて悔しい」のでどうすれば改善されるかを具体的に書いていくという作業を継続的に行うことで「考え方」を変えていくというトレーニングだと思っています。メンタルトレーニングとしての効果は非常に高いと思います。

今のうちの下級生は「走れた」「次はもっと速く走りたい」くらいしか書けません。上級生の日誌と比較すると大きな差です。この差があるから何を話してもきちんと伝わらないのではないかと感じています。厳しいことを言っていると言われるかもしれませんが、この「差」は大きなものです。友達にメールをする時間はあっても自分が競技をするために必要だと言われている「日誌」を書く時間が確保できないというのではこちらの求めるレベルには到底届きません。書くだけの日誌に意味はないからです。「先生に出さないといけない」から書くのであればそこに意味はありません。ここがきちんと理解できない者は練習に関しての理解もない。全てにおいて「やらされている」のですから。
リレーメンバーを外された数名の者が本来であれば「悔しい」「自分が勝ち取りたい」と素直な気持ちを書けないといけないと思います。逆にメンバーを外されて何も感じないというレベルでは向上心がありません。外れても仕方ないという気持ちでは強くなるはずがありませんからね。これは他者から与えられる感情ではなく自分の中からわき出てくる感情だと思います。それを日誌に書き記す。自分の内面を外に出していくことで認識していくのです。

ある程度話をしました。数名ずつに分かれて話をするように指示をしました。が、返事をする人間が数人。完全に頭に来ました。返事や挨拶は意識をすれば必ずできることです。繰り返し話をしているにもかかわらず、返事の声が出ない。これでは何を話しても伝わるわけがありません。久々に激怒しました。何故言われていることをやろうとしないのか?やろうとしていないにもかかわらず「強くなりたい」という都合のいい話はありません。やろうと思えば誰でもできることをやる。これを見て信頼関係ができるのだと思っています。だから私は補強を重視する。自分が本気で強くなろうと思えば、家でも補強はできます。自分のために最大限の努力をできる人間だけが本当に強くなると思いますから。

日誌の件もそうですが素直に「やってみよう」と思えない部分が問題だと思います。自分では書いているつもりでもこちらには伝わらない、だからもっと書き方を考えろと話しているにも関わらず何も変わらない。だから競技に取り組む姿勢も変わらないのです。できないならできないなりにもがいてみればいいのです。どうすればいいのか分からないままで終わるのではなく、今までの取り組みから変化をしていくことで見えてくるモノがあります。自分は頑張っている、と思っている間は何も変わりません。ほとんどの選手が努力はしていますが目標到達に必要な努力ができているかは別問題です。「やっていない」というつもりはありません。やっているけど「それでは足りないよ」という話をしているだけです。指導者として「まーこれでいいや」と妥協してしまうのは簡単です。レベルを下げていけば問題ないですから。しかし、そのことに本当に意味があるのか?もっとできるはずなのに早い段階で諦めさせて良いのか?指導のスタンスの部分だと思いますね。

時間がかかります。かなりもどかしい部分があります。それでもやるしかありません。選手に届くまで話を続けるしかありません。大切な部分が何かを考えさせていきたいですね。
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ポイント練習

2010-10-20 | 陸上競技
火曜日、考査終了後に時間を置いてから練習をしました。今週末が県体なのでそれに向けての最後のポイント練習です。3年生にとっては高校生活最後、人生で最後のポイント練習となります。テスト明けですが何とか納得できる形で競技させてあげたいという気持ちがかなりありましたから、レースに向けての練習をしました。今回は田島記念が調度いいポイント練習となっている感じを受けています。練習が不足している分を補うくらいの集中力と負荷を試合で入れられたのは大きいかなと感じています。

4継の出場について少し話をしてから練習を始めました。「自分が走りたい」という気迫がある者から選ぼうと考えていました。競争意識を持たないとチームのレベルは上がりません。他の者を押し退けてでもメンバーに入ろうという気持ちがある選手を選ぶ必要があります。私が見ていて調子の良い者から3人は決めていましたがあと1人は表情で決めました。かなり大切な部分だと思いますね。この気持ちが勝負を決めるといってもいいくらいだと考えています。まだ弱い者がいます。
4継で勝つことが出来れば短距離種目とリレー2種目優勝という快挙を成し遂げられる可能性が高くなります。それが出来れば総合2連覇もついてくると思っています。なかなか出来ることではありません。全員が自分の最高のパフォーマンスをした結果として女子総合優勝ができたらと思っています。

バトン練習をやってから専門へ。今回はyukaが800mに出場しますから別メニューで。田島の400mはラストのタイミングが全く合わなくなっていて大幅な減速をしました。余裕を持って走る事を意識させました。最初の400mというよりも200m走ってからの400mを意識した600mを1本実施。感覚的にはかなり良かったと思います。200m+400m+200mといった感じの走りにしたいと。勝たせてあげたいですね。

短長は250m。バックストレートが若干の向風でしたが本人達にはあまり関係なかったようです。rinaは先日の田島で前半の入り方を身に付けたようです。かなり速いスピードで入っていかなければ目標とするタイムは狙えない。その感覚で走ると250mが34秒5でした。かなり速いタイムです。400mの通過を意識して走るようにしていますが、57秒台で走るというのはこれくらいのスピードが求められるのだと改めて感じました。1人で57秒前半を目指します。期待したいですね。

短短は150m。こちらもまずまずの走りを見せてくれました。先日11秒39で走ったkitamuraが16秒7で走りました。前半に不安がありますが上手くかみ合えば22秒中盤は出せるのではないかと思っています。女子は1本目はまずまず。mihoが19秒6。200mで25秒台が出るかでないかのレベルだと思います。今の力からしたら当然かなという感じです。2本目はrinaとmihoをスタンディングから走らせましたがこちらのほうが間違いなくスピードが出ていた感じがあります。200mはこの2人の争いになるのではないかと思います。2人が25秒台のハイレベルの勝負をしてくもらいたいですね。十分可能性はあると思います。

ハードルは300mH。こちらも向風の中で実施しました。今の課題は歩数の切替の部分をどうスムーズに持っていくかです。17歩から18歩の切替が一番難しいと思っています。2本走りましたが、スピードが出てしまうため切替で少しもたつきます。mikiはこの部分が少し上手くいきません。1台目までも上手く合わなかったため思い通りの走りが出来ませんでしたがこれで46秒8!!かなり良いタイムです。それに引っ張られてsakiも47秒0で走りました。これまでの課題である前半部分の改善ができ始めています。
2本目は課題となる部分を繰り返しイメージさせて走らせました。それでもまだ多少もたつきます。あとは計画通りのレースパターンで46秒3でした。実際のレースとなるともう少し速くなると思います。そうなると63秒台だけではなく県記録の更新も視野に入ってきます。春先にかなり苦しみましたから県体ではタイムを出させてやりたいですね。

全体的に疲れも抜けてよく動いていたと思います。後で確認すると前日の補強で下半身が筋肉痛だったようですが、関係なく走れたと思います。ポイント練習である程度の感触は得られました。後は疲れを抜いてレースに集中するだけです。出場する種目、全てで優勝を狙いたいと思います。それだけの「力」はついていると思います。ぜひ応援してやって下さい。多くの方の支えと応援が間違いなく力になります。全力で取り組んでいきたいですね。
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考査終了&ポイント練習

2010-10-20 | 陸上競技
火曜日、やっと考査が終わりました。今回は中国新人と田島記念があったため継続的に練習をしてきました。とはいってもかなりの時間を勉強に充てていますから問題はないはずです。1時間程度練習したくらいで勉強ができないというのであれば、練習を実施していなくても勉強はしません。そんなものです。「勉強する時間がない」というのは単なる言い訳です。気持ちの切り替えができないから勉強ができないということになるのです。こういう部分は間違いなく競技に結び付きます。

今回の考査に取り組む姿勢はどうだったでしょうか。比較的時間は与えたつもりですが有効に使えたでしょうか。私が話している内容をどれだけ理解して取り組んでくれるか?勉強だけ頑張るのは簡単ですが様々なものを並行しながらやっていくことに価値があるのです。色々と厳しく話をしますが今分かっておくと絶対に違います。全ては将来のための投資ですから。

午前中で考査が終わったため昼食をとってからの練習としました。そこまでにかなり時間があったので女子には県体の4継をどうするかを考えさせました。昨年は新チームで臨んで3位でした。今回は…。出来れば優勝を狙って走りたいと伝えました。現時点で考えられるベストメンバーで戦いたいと。理由は単純、「勝ったことがないから」です。今まで4継で勝ったことは一度もありません。うちは「マイルチーム」を公言していますからそちらのウエイトが大きくなります。しかし、上のレベルで戦っていくためには4継のスピードが必要不可欠となります。ここ数年痛いほど思い知らされてきました。ここで戦えないとなかなかマイルでは戦えません。スピードを活かして400mに結びつけていくことが重要だと考えています。選手達に自分達で考える時間を与える。みんなが走りたいというのは当然です。最後は決めきらない可能性があるだろうと感じていましたが、やはり決まらなかったようです(笑)。

練習開始前に私のほうからメンバーを指示しました。これは普段の練習を客観的に見てきて決めた事です。バトンの安定感等を考えるともっと違う形があるかもしれませんが、「速い者順」で行きます。1走と2走は間違いなく県内ナンバーワンだと思います。先行逃げ切りを目指します。とはいっても3・4走もかなり力がありますから、きちんとバトンが渡れば49秒台は出るのではないかと思いますね。

男子の4継も3年生を導入しての勝負としました。なかなかメンバーが揃わないのが実際の所ですが、昨年出した43秒6の記録は破れるのではないかと思います。11秒19がエースとしていますし、スタートが苦手な11秒39の選手がいます。加速に乗った所からいけばかなり速いはず。400mHの選手も11秒5~6でははしるでしょうし、110mH選手も最近走力が上がってきていますから11秒7を切るくらいでは走ると思います。昨年果たせなかった3位以内を目標に掲げ走らせたいと思います。

3年生を使っても来年にはつながらないかもしれません。しかし、下級生の「心」に何かが残るのは間違いありません。記録を最後の最後まで狙うという姿勢は崩したくありません。女子マイルは全力で記録を狙いにいくつもりです。昨年果たせなかった4分切りを今年こそは…と。3年生はこの時期に一生懸命に競技と向き合ってくれています。それが田島記念の走りに現れている。すごいことだと思います。簡単ではない事をやっている姿は心に訴えかけるものがありますね。

練習について書こうと思っていたら前置きがながくなってしまいました。また書きます(笑)。
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不足を補う

2010-10-19 | 陸上競技
月曜日、中間考査3日目でした。休みを挟んではいますが日曜日は田島のため勉強時間の確保が難しくなっていました。これを言い訳にして勉強が出来なかったと言うようなら他の事も絶対にできません。金曜日と土曜日は勉強時間を確保しているのですからそこでどこまで努力出来ているかだと思いますね。

考査終了時間が違ったので早く終わった者から練習を開始しました。前日に負荷をかけていますから不足している体幹補強をしっかりとやらせました。試合が続いたり、試験に入るとどうしても身体作りの部分が足りなくなります。試合の前に多くやっても意味はありませんが、最低限のことはやっておかなければいけません。強化するというのではなく弱くなっている部分を元に戻すという考え方が適切かもしれませんね。1時間程度やりました。体幹、股関節といった基本的な部分を中心に取り組みましたが学年によって強さが違います。下級生は日頃の補強が不足している感じがあります。まだまだ弱い…。

そういえば月曜日の読売新聞にrinaの記事と写真が掲載されていました。前日の田島記念の記事です。取材を受けたという話は聞いていましたが、結構大きな写真で接戦の様子がよく分かります。「陸上やっていて何が楽しいの?」とか「何を考えて走っているの?」「どんな練習をしているの?」といったよく分からない質問を受けたと聞いていたのでどんな内容になるのかと思っていたのですが案外まともでした。聞かれたことは全く書かれていない(笑)。そんなものでしょうね。
こうやってうちの選手が扱ってもらえるというのは大きな事です。新聞記者の人に57秒5という記録の価値はあまり分からないと思いますし、一般の方が見ても分からないでしょう。400mを走って0.03秒差というのも分かりづらい。写真で示してもらった事でどれだけの接戦だったかが視覚的に分かります。良い写真だと思いますね。機会があれば見てやってください。私も1部買ってrinaにプレゼントしました(笑)。

午後からは勉強。しっかりと取り組めたのではないかと思います。あと少しですから最後まで気を抜かずにやってもらいたいですね。
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田島記念~男女400m~

2010-10-18 | 陸上競技
400mは午後の一番最初の種目でした。昨年は女子が出場して8人中7人が入賞しました。比較的タイムが出やすい大会なのかもしれません。時間帯の関係もあるのでしょうか。

今回のレース、女子は県外から選手が来ていました。鳥取県から6時間かけて来られたということでした。以前話は伺っていたのですが、インターハイで準決勝に進みあと一歩の所で決勝進出を逃したため、国体でリベンジしようと考えていたら色々な大人の事情(?)があって選考から漏れてしまったとのこと。悔しいから55秒台を出して見返してやるという事で近県の主要大会を回って記録を狙うという話でした。2週間前に神戸で56秒6を出したということでしたからやはり力がある選手です。うちのrinaも残された大会で記録を狙いたいという気持ちが強くありましたから自分より力がある選手と戦えるというのはありがたいことですね。

今回は男子も400mに出場しました。インターハイに出場した選手が2人参加していますから比較的レベルが高いレースとなります。午前中に3年生のotaniが自己ベストを更新していましたからkazukiも記録を狙いたいという気持ちが強くあったと思います。
実際のレースは前半かなり置いていかれてしまい厳しい展開となりました。バックストレートでは3番手の選手にも大きな差をつけられていましたがカーブに入る辺りからジワジワ追い付いてきました。ラストの直線ではなんとか届きそうな位置まで近づいていました。粘って粘って逆転し3位に入りました。ここ最近は思うように走れていませんでしたから最後は意地だったのかもしれません。52秒1と自己記録を少し更新しました。前半の流れを作れれば51秒前半も狙えると思います。県体は400mと400mHの2種目に出場予定ですからベスト更新を期待したいですね。

女子の400mは県内の大会としてはかなり高いレベルだと思います。56秒6が1人、58秒19が1人、鳥取県から来たもう1人の選手は先日400mHで63秒台で走っていますから力はかなりあります。加えて60秒を切る力があると思っているmikiがいます。この4人だけでもハイレベルなレースになると思われました。rinaは「絶対に勝つ」という気持ちでいました。56秒台の選手相手に負けることは一切考えていませんでしたから、力だけではなく「気持ち」の成長も感じました。
実際のレースはrinaの1つ外のレーンを56秒台の選手が走りました。願ってもない最高のレーン順です。前半から完全にマークしていてバックストレートで一気に差がつまりました。後から本人に確認すると「速すぎると思って少し待った」と言っていました。記録を狙うだけでなくかなり冷静にレースをしていたことが分かります。ホームストレートに入ってきた時には完全に並んでいました。本当に並走しているという感じです。どちらが前に出ているかは分からない状態でした。意地のぶつかり合いといった感じでどちらも全く譲りません。フィニッシュした瞬間もどちらが勝ったかは分からないくらいの接戦でした。フィニッシュタイムは57秒50!どちらにしても大幅な自己ベストが出たことに変わりはありません。写真判定室が隣にあったのですぐに見に行くとrinaは0.03秒差で2位でした…。400mでこれだけの僅差というのはほとんど見たことがありません。大会記録を1秒近く更新しましたから立派です。出来れば勝たせてやりたかった…。が、臆することなく自分よりも力が上の選手に挑んで最高のレースをしたというのを誉めてやりたいですね。

この争いの後ろでは3位争いがし烈になっていました。鳥取県の選手とmikiが競り合っていました。相手は2レーンでmikiは6レーンでしたから直線に入ってくるまで勝負は分かりませんでしたが、差がありました。そこから地味に追い付き始めてラストは接戦。残念ながら負けてしまいましたが60秒15のベスト更新です。あともう少しで59秒台でしたが残念ながら届かず。前半もう少し行っておけば届いたかもしれませんね。土曜日に本人とも話したのですが走りの感じからして59秒台の動きは出来ていました。それだけの力はあります。来週は400mHがありますが、63秒前半の記録は狙えるのではないかと考えています。出来れば62秒90の県記録の更新を期待したいですね。気負わず走らせたいと思います。

2年生はhatuが61秒4、sakiが61秒6とまずまずの走り。出来れば60秒中盤の走りをしてもらいたかったですが…。来年のマイルでのインターハイ出場のためにはこの2人の大幅なレベルアップが必要となります。yukaは色々あって思うように走れないのですがラスト80までは良い走りをしていました。これを来週の800mに活かしてもらいたいですね。ここまでが8位入賞という形でした。
natuが400mで65秒2のベスト更新しました。まだまだ弱い部分がありますがこの子がうちの来年を背負っている感じがあります。一冬越えてどこまで力が上がるか?「心」をどのように作っていくかです。3年生の活躍が目立ちますが、この状態を下級生が見てどう感じるかですね。

全体的には良いレースが出来たと思います。手放しで喜べるわけではありませんが、チーム状態としても変わってきているのかなと感じています。シーズン最後まで成長をしていってもらいたいと強く願います。見ていて嬉しく思えたレースが多かったですね。
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