kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

気持ちだけでも・・・

2011-03-15 | 陸上競技
東日本の大地震、このことを考えると本当に胸が痛みます。しかし、本当に今自分にできることは少ない。今は多くのアスリートが運動を起こしています。陸上競技の400mH選手、為末大選手が世界のアスリートに向けてメッセージを送っています。今自分たちにできることをやろうというものです。

http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/2011/03/for-tha-all-of.html


この活動を否定的にとらえる書き込みもありますが、出来ることを最大限にやることは本当に大切です。blogを通じて何かを発言すれば、「偽善」「心ない」と批判される部分がありますが、当事者としてその場にいない我々には本当に何もできないのです。本当に申し訳ないという気持ちがあります。為末選手は「JustGiving」というファンドサイジングサイトで寄付を募っています。これは自分の目標とする者に対して努力する姿を示すことで応援、支援を募るものです。これは自分のモノになるのではなく、全て寄付されるものです。地震に対してどうこうではなく基本的には何かにチャレンジしてその取り組みに対しての支援は全て寄付になります。私も支援しようと思いましたが、カード振り込みが必要となるというので諦めました。カード持ってないんで・・・。

アスリートに何ができるか?うちの選手がトレーニングルームに書いていたこと。自分たちにできることを一つ一つしっかりとやることです。震災の前では人間の力は無力です。何も対抗手段がありません。でも、善意の気持ちが積み重なっていけばきっと大きな「見えない力」が生まれます。きれいごとだといわれるかもしれませんが、正しい心を持って一生懸命に生きることがきっと何かを生み出すと思います。被災者の気持ちになって泣く。これも一つに手段なのかもしれませんが、今私たちが泣いたところで何も変わりません。しっかりと前を向いて生きていく以外にはないのです。

とはいえ、気持ちだけは・・・と思い、プールにあった募金箱にいくらかお金を入れさせていただきました。こういう小さな積み重ねでも必ず大きなことになる。ユニクロの柳井さんが個人資産から10億円寄付をしたという記事が出ていました。資産が違いますから私にはそんな大きなことはできません。だからこそ本当に小さなことですが寄付をしました。多くの人が今回のことで「心」が優しくなっていけばいいなと思います。自分のことだけでなく他の人を思いやる気持ちを持つことできっと何かが変わる。他者を否定するだけでは何も生み出さないのです。

今できることは何か。繰り返しになりますが、一生懸命に生きることです。楽に流されず強い意志を持って前を向く。これ以外にはありません。そういう気持ちがきっときっと大きくなっていく。そう信じています。
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身体作り&体重管理

2011-03-15 | 陸上競技
火曜日、県内の公立高校の合格発表でした。毎年の事ですが歓喜する生徒と悲しみに目を潤ませる生徒がいます。今年本校は県内で最も倍率が高い学科がありました。受験者の半分以上が不合格になるという状況ですからかなりシビアです。中学生にとっては初めての経験となる受験。合格できた生徒は一生懸命に高校生活を送ってもらいたいですね。

練習は火曜日メニュー。合格発表が行われるまでにサーキット、ウエイト、BOX補強を終わらせました。見ていて気になる動きをしている者は何度か指摘しました。正しい動きで負荷をかけなければ意味がなくなってしまいます。狙いとする筋力以外の部分が強くなっても重くなるだけですから、全身を鍛えるという意味を持たせながらもポイントとなる部分に意識を置かせたいですね。

合格発表時は一応ビラ配りをさせました。ある程度人数が多くないと戦えません。今は短距離は男女合わせて8人しかいません。「数は力」です。ある程度の人数が集まらないと競争が生まれません。最小人数でも戦えると思っていますがやはり長期的な視点で考えると競争があるほうが良いですからね。何人かは入ってくれる意思を示してくれています。うちで陸上競技に取り組みというのは簡単な事ではありません。それでも入ると言ってくれるというのはある程度の「覚悟」を持っているからだと信じたいですね。どのレベルでの「覚悟」かは分かりません。思っていたよりも厳しいというのは間違いなく感じると思いますが、しっかりと取り組んでもらいたいなと思いますね。

合格発表後は練習再開。外種目を実施しました。これは選手主体で可能な練習です。細かい部分が気にはなりますがこういう部分はある程度成長してきたと思います。やるのは本人達ですから何から何まで付きっきりでやらせるというのは良くないなと思っています。すべてを信頼出来るほどの水準ではありませんが、こちらの求めている最低ラインはクリアできたかなと感じています。通常通りのメニューを消化して最後に体幹補強。ここには書けませんが新たな問題点があること分かりました。身体を動かしながら考える、思考するというのはこの子達に取っては大変な事みたいです(笑)。

練習終了後は別メニューで身体を動かすことにしました。これは練習というのではなく完全に別目的があります。体重管理です。この事に関してはかなり言い続けています。言い続けることがストレスになるから体重が減らないのではないかと指摘される事がありますが、言わない限り意識をしませんからかなりしつこく言うようにしています。言わなければ間違いなく増えますから。
近くにある温水プールとトレーニングジムに連れていってひたすら身体を動かさせる事にしました。体重が増加するのはあっという間ですが減少させるためにはかなりの時間と運動を必要とします。疲れ云々ではなく身体を動かさせない限り絶対に体重は減りません。極端な食事制限をして痩せるというのは身体に良くありません。この冬に強化してきた筋力も落ちてしまいます。それでは意味がありません。筋力は向上させながら体脂肪だけを燃焼させたい。簡単な事ではありませんが本当に戦うのであればやるしかありません。楽して痩せるということは出来ませんから。

かなりの時間運動させました。トレーニングジムで軽度の運動を繰り返した者は汗をしっかりとかいていました。1人はプールで身体を動かした後にさらにジムで身体を動かす。かなりキツいと思いますがやるしかありません。月毎の目標体重を設定していこうと思います。中国合宿までにはある程度減少させないといけません。戦うための準備をしなければ一番大切な場所で力を発揮できません。長い冬期を何のために乗り越えてきたのかを考えれば今やるしかないのです。今、最大限の努力をしなければこれから先戦うことはできません。その意識を持ち続けていくことで可能性が見えてきます。先は長いようで短い。やるしかありません。
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今できることを

2011-03-15 | 陸上競技
トレーニングルームに書いてありました。

練習できる環境にあることを感謝して、一日一日を大切にする。これ以外にないのです。同じ日本の中で悲しみや辛さを抱えて生活をしている大勢の人がいる。何かをしてあげられるわけではない。だからこそ自分に出来ることを一生懸命やる。そういう気持ちを持ち続けて欲しいと思います。。

話続けてきたことが少しだけでも伝わってくれたことを嬉しく思います。これが行動に現れてくれれば様々なことが変わると思います。人の痛みがわかる人間に成長してもらいたいですね。
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スピード練習

2011-03-15 | 陸上競技
月曜日、基礎学力検査と進路模試がありました。学校自体は午前中だったので練習は午後から。少し食後の休息時間が足りないかなという感じはありましたがまーそれほど気にする事はないだろうと。

前日は休息日にしていますから疲れは抜けているはずです。日曜日の使い方にもよるでしょうが通常考えれば回復しているはずです。通常というのがあまり通じないかもしれないのが問題なのですが…。指導してどうにかなる部分とどうにもならない部分があります。寝ていて疲れが抜けるとは思いません。散歩等をして軽く身体を動かすほうが血液循環が良くなり疲労物質が流れます。体重管理が出来ていない者もいますから身体を動かすように指示は出しています。どれだけやっているかの問題ですが、やっていると信じるしかありません。

サーキットをやり基本的な動きの確認。地面に力を加える部分に重点を置きました。普段からやっている動きですが更に強い接地を意識させました。もちろん強くする事で動きの感覚が多少崩れるのを覚悟で。これも5年くらい前に師事している方に言われたのですが狙いとする部分をきちんと身に付けさせる、意識させるためには他の部分が多少崩れるのは仕方ない。当時は分かったつもりになっていただけできちんと分かっていなかったですね。強く接地する弊害は大きい。しかし、それを補う意識を別の練習で行えば十分に対応できます。
接地脚の動きは片足ずつやっていたのですが今回は両足での動きも入れましたこれはなんとなくです(笑)。見ていてやったほうが良いだろうと感じたので。通常走るのは交互ですからその中できちんと力が発揮できるというのが大切です。また更に崩れますが(笑)。

そのあと動きを修正するためにももあげからラン。流れで加速ドリルを実施しました。加速ドリルで上手く重心が動かない者がいたので強制的に進めていくようにしました。色々考えて良さそうな方法を思い付いたのでやってみると比較的上手くいきました。感じ的には悪くなかったですね。これを継続的にやってみたいと思います。
最後にスピードを高めた中での走りを意識させて走りました。スピードピークをどこで迎えるか、それをどうやって維持するか。この辺りを課題にしていきたいと思います。見ていると良い動きをしている者がいましたね。疲れが抜けているからかもしれませんが。このスピードが本物になればかなり面白いのではないかと感じています。あとは身体を絞っていく。これで戦える状態に持っていけるかどうかが決まってきます。

まずまずの練習が出来たと思います。
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国体練習会

2011-03-15 | 陸上競技
日曜日、防府で国体練習会がありました。雰囲気的に行かないといけないんだろうなという感じがありましたから参加することにしました。心が狭いのでうちの選手が国体合宿から外れたことを根に持っていました(笑)。強化指定になってもほとんど意味がないなら参加する必要はないのかなと。たまたまうちに強化指定選手がいるからというのではなく他のチームでも同じことだと。私自身考えることがあったので多少抗議(?)しました。直属のブロックのまとめ役(だと私は認識している)の方に相談し、こちらの意見を伝えてもらいました。これにより合宿には参加することに。うーん。細かくは書きませんが、県内の高校生の強化につながらないのであれば国体の意味は…。今更ながら考えさせられます。

練習には前日試験のため練習に参加できなかったハードル選手を連れていきました。400mHの強化指定選手がいるのでその練習相手にです。互いに刺激しあいながら練習させたいなと考えていたので、他校の選手が来るなら連れていくという約束をしていました。今回の練習参加者は10人でのを越えていました。女子は1人全国ランキング上位の選手です。ハードル練習自体が他の選手とは違ってきます。インターバル等の調整が必要になってきます。この辺りも難しいですね。限られたレーンですからあまりたくさんハードルを配置することができません。考えないといけないことがいくつも出てきます。

練習自体はシーズンも近付いているのでそこに対応する内容にしました。しっかり練習が出来ている者は暖かくなったのもあり、よく身体が動いていました。今年大幅に飛躍するだろうなと感じる動きです。うちの選手と比べて今の段階では勝てないと思わされる選手もいました。なんとかしなければいけないなと思いますが、後は本人がどれだけ本気になってくれるかですね。

午前中はショートハードルのための練習。久々にやりました(笑)。きちんと踏み切りが出来ればあとはどうにでもなると思っています。もちろん細かい技術的な部分もあります。これも珍しく(?)説明しました。共通して言えることがかなりあります。基本的な段階が出来ていません。特に抜き足ですね。ここをどうするかでレースの流れが決まってきます。ここは繰り返しですね。
最後はスピードを上げて5台目に入るという練習をさせました。普段やらないのでハードル設置位置を決めるのに手間取りました。少し調整してやるとスピード感溢れるハードリングが出きるように。本人達の感覚的にも良かったようでした。なかなかスピードが上がらない中でどう体感させるかというのは大切だと思います。

午後は400mHのための練習としました。ショートハードル選手が少なかったのもあり全員やりました。こちらは自称「専門」ですから自信があります。ハードルインターバルの走り方を少し細かく指導しました。自分でも良い指導ができたなと思います(笑)。ショートハードル選手も1人動きが良くなりました。腕の使い方に課題があるのですがカーブのハードリングを意識させることで改善ができたと思います。今後継続的にやっていくと身に付くかなと思います。

陸上漬けの生活です。こういう環境で生活ができるというのは幸せだと思います。日本中で大変な事が起きている中で自分がやれることをしっかりとやる。それ以外にはないと思っています。迷わずに前を向いてやっていく事が大切だと。学校は違っても関わる選手については成長を助けていきたいと思います。

充実した一日でした。
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合同練習

2011-03-13 | 陸上競技
土曜日、かなりテンションが低かったですね。金曜日は夜眠ることができませんでした。なんだか悲しい気分で寝付けませんでした。4時前に目が覚めてしまい長野の地震を目の当たりにしました。何故かうちの奥さんも目覚めていました。命の大切さを少し話しました。色々と考えさせられます。

練習はkudamatsu高校と合同練習でした。定期的にこういう機会を設けています。地区のレベルアップという大きな命題がありますから…。他校と一緒にやることで刺激をもらえますし、互いに意識するので練習の質が上がります。メリットが大きいですね。前の記事にも書きましたが選手全体に命についての話をしました。どこまで伝わるかはわかりませんが大切なことだと思います。

練習は基本的な動きの確認をしました。地面からの反発をもらって身体を進める。無駄な力を使わずに地面反力を生かす。あとは重心移動を感覚的に身につける。この辺りに主題を置いていきました。普段やらない動きをkudamatsuの選手はやっているのでなかなかできません。ポイントは同じなのですが少し言い方が違ったりすると受け取り方も違ってきます。地味に繰り返していくしかありません。

そのままの流れで加速ドリル。しっかりとスピードに乗せるための動きを意識させました。身体が起きるのが早かったりブレーキをかけてしまう者もいたのでそこを重点的に。せっかくなのでスタブロからの出の練習もやりました。うちの選手は前日に何時間もやっています。実はスタート練習はかなりの負荷がかかります。全力で出る動きを繰り返していますから当然です。うちの選手は少し精彩を欠いているなと思いながらも走らせました。比較的スムーズに加速できるようになってきています。珍しく60m地点のタイムを計りました。こちらも良い感じでした。もっとスピードを磨いていきたいですね。とにかく戦うためには最大スピードを上げていくこと。これしかないと思います。
更にスピード負荷をかけるためにバトン走。4継を考えると継続的にやっていかなければいけません。高いスピードの中できちんとバトンが渡る。どんな状態であってもバトンをつないでいく気持ちが必要です。男子は少なかったのでkudamatsuの選手と組ませました。女子は自チームのみで。スピード差があるところのバトンがかなり詰まります。これに関しては走順の変更も視野に入れながら考えていかなければいけないかもしれません。ベストの状態で戦いたいと考えています。

最後にセット走を。短短が多かったのですがマイルで走ることも視野に入れなければいけません。半年ぶりに250mを走らせました。それなりに対応できるような練習をしてきました。なんとかなるだろうと考えていました。男子は200mで勝負を考えている者が先頭を走りました。スピードレベルが違います。かなり力がついているなと思いましたがラスト50mで大減速…。持たないはずはないのですが。この程度の距離は持って欲しいのですが前半から突っ込んだ結果だと思います。合格です。
女子はスピードがあるので前半から突っ込みました。それを保つ事が重要です。後半を恐れずに最初から走れるようになると強くなっていきます。最後はスピードがそこそこの選手が逆転してフィニッシュしました。スピードの差があるので分かりづらいですが本人は最初から行っています。スピード維持能力がありますから戦えます。本当はもうワンランク高まらないと勝負は出来ないと思いますが、それはこれからの課題となりす。

久々の250mを走ったあとの120m。ある程度のスピード維持ができるようになっていたと思います。こちらがイメージしていたよりも走れていない者もいます。当然といえば当然かもしれません。自分でやっていかない限りは何も改善されません。本当に戦うためには今のままでは難しいですね。

課題を自分達がどれだけ感じ取れるか。大きなことだと思います。練習ができることをどれだけ大切にできるか。強くなりたいという想いが本物であればやらなければいけないけとは明確です。各自が感じ取ってもらいたいですね。
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スタート練習を繰り返す

2011-03-12 | 陸上競技
金曜日、この日も午前中授業でした。前日と同じように食事をとってからの練習としました。長時間になること覚悟で。

練習自体はハードルと短距離に分けて実施しました。シーズンインが近いのできちんと技術練習を積んでおきたいので。ハードル系は少しずつ実践に近い練習にしていかなければいけないなと考えていますが、この日は動きの確認を中心にしました。とはいってもほぼ選手任せにしていましたが…。離れたところから見ていましたが110mHの高さに対応しつつありました。思っていた以上にハードリングが上達していました。まだまだ上半身が上手く使えていませんが抜き足が随分スムーズになってきていました。まだ5歩でしか跳ばせていませんが少しずつ実戦に近づけていきたいですね。

他の者はスタート練習としました。シーズンに入る前にきちんとした動きにつなげていきたいと考えています。きちんとした動きを身に付けてスピードアップに結びつけていきたいと。複数の動きを組み合わせてからスタブロから出る。これを延々と繰り返しました。走練習とまではいきませんが短い距離のダッシュを繰り返していますからかなりきついと思います。約2時間半くらいはやったでしょうか。長時間ですから集中力が続かなくなるかもしれませんし、疲労も蓄積しているかもしれません。それでも先の事を考えるとしっかりとやっておく必要があります。

途中卒業生が顔を見せに来てくれました。話が前後していますが東京に行って戻ってきたのでその報告も兼ねてです。今まではジャージ姿と制服姿しか見ていないので新鮮でしたね。練習中だったのでゆっくり話しは出来ませんでしたがこうやって顔を見せてくれるだけで嬉しいですね。月曜日から金曜日までずっと4人でいたようです。話は尽きないと言っていました。こういう関係をこれから先も続けて欲しいなと感じました。そのあとにニュースを見ましたから、この想いはさらに強くなりました。

練習の途中から選手に任せて仕事。かなり時間を要しました。疲労困憊で帰宅してテレビを見ると東北の地震の映像が流されていました。本当に悲しくなりました。言葉には出来ない心の重さがあります。それでも前を向いてやっていくしかないのですが…。
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基本練習

2011-03-12 | 陸上競技
ちょっとblogを書くほどの気分になれなかったので数日間放置していました。すみません。地震のことが大きく自分の心を動かしました。それにより金曜日は全く書く気になれませんでした。事実の記録として記事が前後しますがもう一度振り返って書いておきたいと思います。

木曜日、学校は午前中授業でした。テスト返却授業のみ。午前中で終わったので食事をとってから練習をすることにしました。食事を後回しにしても良かったのですが、「どれくらい時間がかかるのか?」と選手から質問を受けて「3~4時間くらい」と答えると「絶対に食べる!」という返事だったので。どう考えても食事をしないと耐えられないですね。通常通りのアップをしてテスト前から行っていなかったハードルを使ってのリズムスキップを実施しました。股関節をしっかりと使う状態にしたかったので。ある程度動かしてからラダーで速い動きを入れました。神経系のトレーニングというかあまり負荷をかけずにしっかりと刺激を入れたいと思ったので。さらにハードルを使って軸づくりと重心移動を。身長は低くても重心移動がしっかりできるものは上手く出来ます。実際に走ると速いのですがこの手の動きが苦手な選手もいます。これは「実際の走りには関係ない」ととらえるのか「できればもっと速くなる」ととらえるのかで全く違います。きちんとした動きをすることで絶対に走りに生きてきます。「出来なくてもいい」で終わらせたくないですね。ここは本人の意識だと思いますが。

終了後は、ウエイト、BOX補強、外補強の流れで実施しました。ウエイトに関しては基礎筋力の向上が間違いないですね。1年生の女子、これまで3年生がやっていた重さを挙げています。考えられないことです。ウエイトの強さ=走力とはなりませんが基礎筋力は必要だと思います。あまり肥大して重くならないように気をつけないといけません。体幹の強さはかなりのモノです。継続的な練習が実を結んでいるとは思います。あとは自分の体重管理をしっかりとやってくれるといいのですが・・・。

少し時間があったのでトレーニングルームで倒立をすることにしました。自分の重心を感じ取る能力を磨きたいと思ったので。補助つきではなく自分自身で倒立をすることで感覚が違ってくると思います。簡単にはできませんが繰り返しやっていく中で少しずつ出来るようになってきました。その勢いで側転したりロープで自分の身体をコントロールする練習を。長時間になりましたが身体へ負荷をかけるだけでなく上手く使うということも重要だと思いますね。

特別なことはやりませんでしたが、いつも通りの練習を淡々とやる。これも重要だと思います。地道にやっています。
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深い悲しみ

2011-03-12 | 陸上競技
金曜日、仕事が長引いて帰宅が21時過ぎになりました。15時過ぎからほとんど休まずに仕事だけをしていたので世の中の情勢がどうなっているかすら把握できませんでした。帰宅してすぐにテレビを見ると東北地方での大地震の報道をしていました。正直かなりショックを受けました。これまでに見たことのないような衝撃的な映像。現実のこととして起こっている出来事です。

昼に卒業生が少しだけ学校に来てくれていました。月曜日から木曜日まで卒業旅行で東京方面に行っていました。月曜日は雪でかなり寒かったという話を聞いていました。その時は地震の情報は知りませんでしたからそれとなく話をして別れていたのですが、帰宅後テレビで地震のことを知り帰ってくるのが「あと1日遅かったら・・・」と思うと本当に怖かったですね。木曜日に帰ってきていましたがこれが金曜日であれば間違いなく地震の影響を大きく受けていたはずです。ひょっとしたら怪我をしたりしてしまう危険性もありました。自分の娘のようなものだと感じていましたから万が一何かあったら・・・と思うと本当に動揺しました。ひとまず「無事でよかった」とだけメールをしましたが、落ち着かなかったですね。帰ってきているのは会っているので分ってはいるのですがなんともやりきれない気持ちになりました。

ニュースを見ていると多数の死者や行方不明者が出ているということでした。言葉にできない感情が自分の心を覆っていくのが分りました。多くの人が何が起きたか分らない状態で命を失うという悲しさ。身内と連絡がつかない不安。この地区に住んでいおられる方々、近親者が住んでおられる方々の気持ちを考えると本当に深い悲しみを感じました。こんな出来合いの言葉で表現できるものではありません。それでもなんとか表現したい。する必要はないのですが本当に行き場のない悲しみが自分の中に大きくあります。中学生が帰宅途中に津波にさらわれたというニュースが繰り返し放送されていました。なんとか無事でいてほしいと強く願います。

多くの方が夢と希望を抱いて生活をしていたはずです。それが突如起こった出来事により命を失う。大きな可能性を持っている命が奪われる。そう考えるだけで胸が苦しくなります。遠く離れた土地での出来事だとは思えません。同じ日本だからという簡単な言葉では表現できない。今の仕事は、多くの子供たちを自分の夢や目標に導いていく職種だと思っています。その夢、希望を抱いている人たちが突然の出来事に命を失うというのは・・・。自分にできることは何なんだろうかと深い悲しみに襲われました。結局は今の自分には何もできないのが分っているのですが、もどかしいですね。

土曜日の練習開始時に選手に少し話をしました。卒業生が木曜日まで東京にいたこと、もしその時に何か起きていたら・・・と思うと本当に怖い。東北地区でもみんなと同じように陸上競技に取り組んでいる高校生がいる。その子たちは今の状況であれば練習をしたいと思ってもそれどころではない。自分たちの生活を取り戻すまでには多くの時間を要する。高校時代に陸上競技に取り組むことができないかもしれない。夢と希望を抱いている多くの命が失われている。本当に悲しいことだ。今の自分たちにできることは何だろう。今を一生懸命に生きることではないか。今自分たちは練習ができる状況にある。その中で一生懸命に生きること、全力で物事に取り組むことができる。それ以外にはない。だからこそ、この時間を大切にしてほしい。世の中にはやりたくてもできない人がいる。自分たちはできるんだ。だから強くなろう。少しでも強くなることしか今の自分たちにできることはない。

選手に話をする必要はなかったのかもしれません。でも、自分自身の中にある深い悲しみをどこかに出さなければ保てない。そう感じていました。それにより選手が何かを感じてくれたかは分りません。それでも言わずにはいられなかった。今私にできるのは多くの人間の悲しみや辛さを感じ取れる子どもたちを育てることだと思います。他人の気持ちが分るような人間になってもらいたい。自分さえよければいいという考えたではなく、もっともっと広い視野で多くの人の気持ちを感じ取れる人間になってもらいたい。そう感じます。

何ができるのか。これを自分自身に問いかけながら生きていきたいと思います。本当に悲しく苦しい状態です。
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自分と向き合う

2011-03-10 | 陸上競技
走練習が終わってから一度全体を集めました。こちらが考えていること、感じていることを伝えるためです。

この日の練習の負荷はかなり高かったと思います。それが終わって一段落していた所を集めました。これから先本当に戦っていくためには今のままではダメだと思ったからです。こちらの「想い」を話しました。今自分達がやらなければいけないことが何かを真剣に考えさせなければいけません。外見にこだわっている間は何も変わらないのです。競技を真剣にやろうと思えば、髪の毛を染めたり眉毛を抜いたり、爪を伸ばしたりしている暇はありません。持っているエネルギーは限られていますから他の事に気を取られていたら本当に大切なものにエネルギーは使えません。今やらなければいけない事に全員がきちんと目を向けない限りは本当の成長はないのです。
高校生は好き勝手にやっている者が多い。髪の毛の色、眉毛、爪等に気をとられていてそれが「カッコいい」「カワイイ」と思う。それは違うと思っています。一生懸命になれない者は格好悪いと思います。本気になれない者は得るものが少ないですからね。部活をやっている者がそんなどうでも良いことに気をとられている暇はないのです。外見ではなく内面を磨く。これが高校生の競技者に求められると思います。。

また、変化の兆しがあったのでそれを本物にしたいという想いがありました。苦しい中で質の高い練習が出来ました。一時的なものにしたくはありません。これを本物に変えるためには自分の「心」と向き合わせる必要があります。どんなに苦しくても自分自身の意志で必要な負荷をきちんとかける。走練習は周りの雰囲気でやり切る事ができる。補強はそれができません。楽をしたら自分自身がわかる。だからこそ個別にやらせる事も大切だと。かなり甘い部分がありますから「心」と向き合って弱さを克服しないといけません。

100mの大股歩行をさせました。1歩1歩考えながらやるように指示をだしてから実施。やっている最中は全く声をかけませんでした。自分でやらなければ意味がないからです。どれだけきちんとした負荷をかけられたから自分が分かる。やるだけの練習であったとしても本人がそれで良いならそのレベルの選手だったということ。こちらからは最初に「この練習が持つ意味は大きい。身体的な効果というよりは内面の練習だ。」と話しています。伝わらないならこの先何を言っても伝わらないのではないかと思います。どれだけ自分と向き合えたでしょうか。

100m終わって1人だけはもう100m行かせました。説明は不要。誰のためにこのような話をして内面を磨かないといけないと言ったのか。そこをもっと考えなければいけないからです。冷たいかもしれませんが「お前だけもう1本」以外は何も声をかけませんでした。今大切な事が何かを指導者が見落としてはいけない。ダメなものを見過ごして練習さえすれば良い、レースに勝てばいいというつもりはありません。きちんとした取り組みができるように指導していく必要があります。

何故自分だけ…と思ったかもしれません。それでもやらせます。ここの意味が分からないなら今後の練習はやっても効果はないからです。1人だけやらせたのですが、途中1人が80m位に大股歩行を始めました。特に何を思ったのかは聞きませんでした。その前の段階で悔しかった部分があると思います。言われていることが自分にも当てはまっているというのも感じたのかもしれません。それも含めて全体に話をしたのですから、何かしら感じることがあったのでしょう。

100m2本が終わってから個別に話をしました。何故今のような状態になっているのかを自分の口で説明させなければ次の段階には進みません。練習がきちんと出来ればそれで全てが許されるわけではない。ダメなものはダメ。何故周りに流されるのか、自分自身が今やらなければいけないことは何かを考えなければいけません。もう何度も何時間も同じような事をやってきました。それでも預かっている大切な選手です。適当に誤魔化すわけにはいきません。家に帰って私がどんな話をしたか、何を言われたかをきちんと保護者に伝えるように指示しました。

同じことを繰り返している間は成長しません。もっと目を向けないといけないけとがあります。信頼関係を作るためにも正しいことをやらなければいけないのです。かなりのエネルギーを要します。ここまでやる必要が本当にあるのか自分自身疑問に思う時がありますが、やらなければ何も変わらないというのも事実です。

まだまだ本当に目指す所は遠い。易きに流れないように指導を徹底していきたいですね。時間がかかります…。
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