kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート練習を繰り返す

2011-03-12 | 陸上競技
金曜日、この日も午前中授業でした。前日と同じように食事をとってからの練習としました。長時間になること覚悟で。

練習自体はハードルと短距離に分けて実施しました。シーズンインが近いのできちんと技術練習を積んでおきたいので。ハードル系は少しずつ実践に近い練習にしていかなければいけないなと考えていますが、この日は動きの確認を中心にしました。とはいってもほぼ選手任せにしていましたが…。離れたところから見ていましたが110mHの高さに対応しつつありました。思っていた以上にハードリングが上達していました。まだまだ上半身が上手く使えていませんが抜き足が随分スムーズになってきていました。まだ5歩でしか跳ばせていませんが少しずつ実戦に近づけていきたいですね。

他の者はスタート練習としました。シーズンに入る前にきちんとした動きにつなげていきたいと考えています。きちんとした動きを身に付けてスピードアップに結びつけていきたいと。複数の動きを組み合わせてからスタブロから出る。これを延々と繰り返しました。走練習とまではいきませんが短い距離のダッシュを繰り返していますからかなりきついと思います。約2時間半くらいはやったでしょうか。長時間ですから集中力が続かなくなるかもしれませんし、疲労も蓄積しているかもしれません。それでも先の事を考えるとしっかりとやっておく必要があります。

途中卒業生が顔を見せに来てくれました。話が前後していますが東京に行って戻ってきたのでその報告も兼ねてです。今まではジャージ姿と制服姿しか見ていないので新鮮でしたね。練習中だったのでゆっくり話しは出来ませんでしたがこうやって顔を見せてくれるだけで嬉しいですね。月曜日から金曜日までずっと4人でいたようです。話は尽きないと言っていました。こういう関係をこれから先も続けて欲しいなと感じました。そのあとにニュースを見ましたから、この想いはさらに強くなりました。

練習の途中から選手に任せて仕事。かなり時間を要しました。疲労困憊で帰宅してテレビを見ると東北の地震の映像が流されていました。本当に悲しくなりました。言葉には出来ない心の重さがあります。それでも前を向いてやっていくしかないのですが…。
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基本練習

2011-03-12 | 陸上競技
ちょっとblogを書くほどの気分になれなかったので数日間放置していました。すみません。地震のことが大きく自分の心を動かしました。それにより金曜日は全く書く気になれませんでした。事実の記録として記事が前後しますがもう一度振り返って書いておきたいと思います。

木曜日、学校は午前中授業でした。テスト返却授業のみ。午前中で終わったので食事をとってから練習をすることにしました。食事を後回しにしても良かったのですが、「どれくらい時間がかかるのか?」と選手から質問を受けて「3~4時間くらい」と答えると「絶対に食べる!」という返事だったので。どう考えても食事をしないと耐えられないですね。通常通りのアップをしてテスト前から行っていなかったハードルを使ってのリズムスキップを実施しました。股関節をしっかりと使う状態にしたかったので。ある程度動かしてからラダーで速い動きを入れました。神経系のトレーニングというかあまり負荷をかけずにしっかりと刺激を入れたいと思ったので。さらにハードルを使って軸づくりと重心移動を。身長は低くても重心移動がしっかりできるものは上手く出来ます。実際に走ると速いのですがこの手の動きが苦手な選手もいます。これは「実際の走りには関係ない」ととらえるのか「できればもっと速くなる」ととらえるのかで全く違います。きちんとした動きをすることで絶対に走りに生きてきます。「出来なくてもいい」で終わらせたくないですね。ここは本人の意識だと思いますが。

終了後は、ウエイト、BOX補強、外補強の流れで実施しました。ウエイトに関しては基礎筋力の向上が間違いないですね。1年生の女子、これまで3年生がやっていた重さを挙げています。考えられないことです。ウエイトの強さ=走力とはなりませんが基礎筋力は必要だと思います。あまり肥大して重くならないように気をつけないといけません。体幹の強さはかなりのモノです。継続的な練習が実を結んでいるとは思います。あとは自分の体重管理をしっかりとやってくれるといいのですが・・・。

少し時間があったのでトレーニングルームで倒立をすることにしました。自分の重心を感じ取る能力を磨きたいと思ったので。補助つきではなく自分自身で倒立をすることで感覚が違ってくると思います。簡単にはできませんが繰り返しやっていく中で少しずつ出来るようになってきました。その勢いで側転したりロープで自分の身体をコントロールする練習を。長時間になりましたが身体へ負荷をかけるだけでなく上手く使うということも重要だと思いますね。

特別なことはやりませんでしたが、いつも通りの練習を淡々とやる。これも重要だと思います。地道にやっています。
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深い悲しみ

2011-03-12 | 陸上競技
金曜日、仕事が長引いて帰宅が21時過ぎになりました。15時過ぎからほとんど休まずに仕事だけをしていたので世の中の情勢がどうなっているかすら把握できませんでした。帰宅してすぐにテレビを見ると東北地方での大地震の報道をしていました。正直かなりショックを受けました。これまでに見たことのないような衝撃的な映像。現実のこととして起こっている出来事です。

昼に卒業生が少しだけ学校に来てくれていました。月曜日から木曜日まで卒業旅行で東京方面に行っていました。月曜日は雪でかなり寒かったという話を聞いていました。その時は地震の情報は知りませんでしたからそれとなく話をして別れていたのですが、帰宅後テレビで地震のことを知り帰ってくるのが「あと1日遅かったら・・・」と思うと本当に怖かったですね。木曜日に帰ってきていましたがこれが金曜日であれば間違いなく地震の影響を大きく受けていたはずです。ひょっとしたら怪我をしたりしてしまう危険性もありました。自分の娘のようなものだと感じていましたから万が一何かあったら・・・と思うと本当に動揺しました。ひとまず「無事でよかった」とだけメールをしましたが、落ち着かなかったですね。帰ってきているのは会っているので分ってはいるのですがなんともやりきれない気持ちになりました。

ニュースを見ていると多数の死者や行方不明者が出ているということでした。言葉にできない感情が自分の心を覆っていくのが分りました。多くの人が何が起きたか分らない状態で命を失うという悲しさ。身内と連絡がつかない不安。この地区に住んでいおられる方々、近親者が住んでおられる方々の気持ちを考えると本当に深い悲しみを感じました。こんな出来合いの言葉で表現できるものではありません。それでもなんとか表現したい。する必要はないのですが本当に行き場のない悲しみが自分の中に大きくあります。中学生が帰宅途中に津波にさらわれたというニュースが繰り返し放送されていました。なんとか無事でいてほしいと強く願います。

多くの方が夢と希望を抱いて生活をしていたはずです。それが突如起こった出来事により命を失う。大きな可能性を持っている命が奪われる。そう考えるだけで胸が苦しくなります。遠く離れた土地での出来事だとは思えません。同じ日本だからという簡単な言葉では表現できない。今の仕事は、多くの子供たちを自分の夢や目標に導いていく職種だと思っています。その夢、希望を抱いている人たちが突然の出来事に命を失うというのは・・・。自分にできることは何なんだろうかと深い悲しみに襲われました。結局は今の自分には何もできないのが分っているのですが、もどかしいですね。

土曜日の練習開始時に選手に少し話をしました。卒業生が木曜日まで東京にいたこと、もしその時に何か起きていたら・・・と思うと本当に怖い。東北地区でもみんなと同じように陸上競技に取り組んでいる高校生がいる。その子たちは今の状況であれば練習をしたいと思ってもそれどころではない。自分たちの生活を取り戻すまでには多くの時間を要する。高校時代に陸上競技に取り組むことができないかもしれない。夢と希望を抱いている多くの命が失われている。本当に悲しいことだ。今の自分たちにできることは何だろう。今を一生懸命に生きることではないか。今自分たちは練習ができる状況にある。その中で一生懸命に生きること、全力で物事に取り組むことができる。それ以外にはない。だからこそ、この時間を大切にしてほしい。世の中にはやりたくてもできない人がいる。自分たちはできるんだ。だから強くなろう。少しでも強くなることしか今の自分たちにできることはない。

選手に話をする必要はなかったのかもしれません。でも、自分自身の中にある深い悲しみをどこかに出さなければ保てない。そう感じていました。それにより選手が何かを感じてくれたかは分りません。それでも言わずにはいられなかった。今私にできるのは多くの人間の悲しみや辛さを感じ取れる子どもたちを育てることだと思います。他人の気持ちが分るような人間になってもらいたい。自分さえよければいいという考えたではなく、もっともっと広い視野で多くの人の気持ちを感じ取れる人間になってもらいたい。そう感じます。

何ができるのか。これを自分自身に問いかけながら生きていきたいと思います。本当に悲しく苦しい状態です。
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