kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分と向き合う

2011-03-10 | 陸上競技
走練習が終わってから一度全体を集めました。こちらが考えていること、感じていることを伝えるためです。

この日の練習の負荷はかなり高かったと思います。それが終わって一段落していた所を集めました。これから先本当に戦っていくためには今のままではダメだと思ったからです。こちらの「想い」を話しました。今自分達がやらなければいけないことが何かを真剣に考えさせなければいけません。外見にこだわっている間は何も変わらないのです。競技を真剣にやろうと思えば、髪の毛を染めたり眉毛を抜いたり、爪を伸ばしたりしている暇はありません。持っているエネルギーは限られていますから他の事に気を取られていたら本当に大切なものにエネルギーは使えません。今やらなければいけない事に全員がきちんと目を向けない限りは本当の成長はないのです。
高校生は好き勝手にやっている者が多い。髪の毛の色、眉毛、爪等に気をとられていてそれが「カッコいい」「カワイイ」と思う。それは違うと思っています。一生懸命になれない者は格好悪いと思います。本気になれない者は得るものが少ないですからね。部活をやっている者がそんなどうでも良いことに気をとられている暇はないのです。外見ではなく内面を磨く。これが高校生の競技者に求められると思います。。

また、変化の兆しがあったのでそれを本物にしたいという想いがありました。苦しい中で質の高い練習が出来ました。一時的なものにしたくはありません。これを本物に変えるためには自分の「心」と向き合わせる必要があります。どんなに苦しくても自分自身の意志で必要な負荷をきちんとかける。走練習は周りの雰囲気でやり切る事ができる。補強はそれができません。楽をしたら自分自身がわかる。だからこそ個別にやらせる事も大切だと。かなり甘い部分がありますから「心」と向き合って弱さを克服しないといけません。

100mの大股歩行をさせました。1歩1歩考えながらやるように指示をだしてから実施。やっている最中は全く声をかけませんでした。自分でやらなければ意味がないからです。どれだけきちんとした負荷をかけられたから自分が分かる。やるだけの練習であったとしても本人がそれで良いならそのレベルの選手だったということ。こちらからは最初に「この練習が持つ意味は大きい。身体的な効果というよりは内面の練習だ。」と話しています。伝わらないならこの先何を言っても伝わらないのではないかと思います。どれだけ自分と向き合えたでしょうか。

100m終わって1人だけはもう100m行かせました。説明は不要。誰のためにこのような話をして内面を磨かないといけないと言ったのか。そこをもっと考えなければいけないからです。冷たいかもしれませんが「お前だけもう1本」以外は何も声をかけませんでした。今大切な事が何かを指導者が見落としてはいけない。ダメなものを見過ごして練習さえすれば良い、レースに勝てばいいというつもりはありません。きちんとした取り組みができるように指導していく必要があります。

何故自分だけ…と思ったかもしれません。それでもやらせます。ここの意味が分からないなら今後の練習はやっても効果はないからです。1人だけやらせたのですが、途中1人が80m位に大股歩行を始めました。特に何を思ったのかは聞きませんでした。その前の段階で悔しかった部分があると思います。言われていることが自分にも当てはまっているというのも感じたのかもしれません。それも含めて全体に話をしたのですから、何かしら感じることがあったのでしょう。

100m2本が終わってから個別に話をしました。何故今のような状態になっているのかを自分の口で説明させなければ次の段階には進みません。練習がきちんと出来ればそれで全てが許されるわけではない。ダメなものはダメ。何故周りに流されるのか、自分自身が今やらなければいけないことは何かを考えなければいけません。もう何度も何時間も同じような事をやってきました。それでも預かっている大切な選手です。適当に誤魔化すわけにはいきません。家に帰って私がどんな話をしたか、何を言われたかをきちんと保護者に伝えるように指示しました。

同じことを繰り返している間は成長しません。もっと目を向けないといけないけとがあります。信頼関係を作るためにも正しいことをやらなければいけないのです。かなりのエネルギーを要します。ここまでやる必要が本当にあるのか自分自身疑問に思う時がありますが、やらなければ何も変わらないというのも事実です。

まだまだ本当に目指す所は遠い。易きに流れないように指導を徹底していきたいですね。時間がかかります…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする