kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強風の中走る

2011-03-09 | 陸上競技
水曜日、生徒は休みでした。しっかりと走っておきたいていう気持ちがありましたが、学外での練習はダメと言われてしまったので午後からの練習としました。ここに関してはかなりの疑問を感じますが…。学内での練習との違いがいまいち分からないですがあれこれ言われるのもどうかと思うので従いました。

練習は1時からにしました。気温も高くなってきてやりやすいだろうと考えていたのですが、強風で体感温度はかなり低くなっていました。日差しはかなり強いのですがそれ以上に風が強い…。サーキットを始めようと思った時に我慢できなくてコートを取りに行きました。本当に肌寒かったですね。昨日の体調不良から回復していない中での寒さですから辛かったですね。
強風でサーキットの道具やジャージが飛んでいきました。いやー大変です。昨日もかなり強かったようですが今日はずっとです。あまりに寒くてサーキット終了後は少し歩きました。耐えられませんでしたから。

寒かったですが練習はしっかりとやろうと考えていました。当然ですが。いつも通りドリルをしましたが、今回は接地にポイントを置きました。動きもですが力を入れるタイミングで全てが決まってきます。置いていくような接地ではなく鋭く強く地面に力を与える。これからスピードが生まれると思います。動き的にはかなり良かったと思います。強い接地と重心移動のタイミングを合わせていきました。
そのまま動きのリズムというか力の入れ具合について体感させようとかんがえていました。MAXで走るだけでなく少し余裕を持って力を使いながら前に進む感じを身に付けさせようと。MAXでの動きを繰り返していますが、時には余裕を持たせることめ必要かなと思ったので。しかし、配置したスティックが強風のため飛ばされてしまいました。何回かチャレンジしましたが走る時間よりも飛んでいったスティックを並べ直す時間の方が長くなりそうだったのであきらめました。うーん、計画が狂います。

次の段階に進んで加速ドリルを実施しました。風が強かったのも影響していると思いますが、重心の移動がスムーズになってきているので普段よりもスティックの間を広げないと刻めないような状態でした。見ていると明らかに動きが詰まってしまっています。このままでは意味がありませんから全体的に間を広くしました。これにより更にスムーズに。
加速ドリルで最初の動きを確認してから100mのスピード曲線について説明をしました。一生懸命に走るだけではなく、局面によって動きやスピードも変わってきます。ここを意識しないでひたすら走るだけではなく動きのポイントを把握して走らせていきたいと思いました。これは100mだけでなくロングスプリントにも生きてきます。100m全てが加速の動きではありません。全てが中間でもない。男子と女子で課題とする距離が違ってきます。ここ最近色々と考えていたのでそれを練習に生かしたいと。
課題を明確にすると選手は走るだけではなくやろうとする動きを意識します。今回は意欲を感じました。加速段階から中間に入る時の変化を意識させました。途中で後半部分のスティックがまた飛んでいったので、最後の数本はスティック無しで走らせました。追い風に乗ってかなりのスピードが出ていましたからダメージも大きいと思います。1本1本がトゥトレみたいなものですからね。そのままの流れで60mを数本。スピード感があって見ていて面白かったですね。この走りが実際のレースで出来れば大幅なベストにつながると思います。やはりスピード感が上がっています。

少し休んでセット走を実施。冬期の水曜日メニューをそのままやりました。150mを強い追い風の中で走っていますからこちらもダメージ大きくなります。向かい風の中でも走りましたがこちらはパワーが必要となります。アシステッドトレーニングとレジステッドトレーニングが同時に出来ますから効果が高いですね。
選手達には何度も声をかけました。もっともっとガムシャラになって自分の力を高めようという気持ちになってもらいたいと思ったからです。少しずつ自信を持ってきていますが、もっと走れると思っています。1年生エースがセット走の途中で走る順番を替わってくれと言われていました。スピードが鈍っていたからです。この瞬間以前の練習風景が浮かびました。自分が後ろからスタートしたいので走れていない選手に「替わって」と言って自ら負荷をかけようとしている姿です。
1年生エースには「弱いから言われているのだ」と伝えました。当然です。誰からも信頼されるエースであればどんな状態であっても力を発揮します。まだまだ本物ではありません。かなり悔しかったのではないかと思いますね。最後の1セットは気迫が溢れていました。自分が苦しくなった時にきちんと力が出し切れる選手になってもらいたいですね。

練習はかなり良くできたと感じました。苦しい中で変わろうとしている姿が見られたからです。今まで怖がって走っていた者も先のことを考えず前半から積極的に走れていました。変わろうとしています。大きなことです。チャンスだと感じました。これと同時に放っておいてはいけないと感じることがありました。

これ以後の練習についてはまた別に書きます。
コメント
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