kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

気持ちだけでも・・・

2011-03-15 | 陸上競技
東日本の大地震、このことを考えると本当に胸が痛みます。しかし、本当に今自分にできることは少ない。今は多くのアスリートが運動を起こしています。陸上競技の400mH選手、為末大選手が世界のアスリートに向けてメッセージを送っています。今自分たちにできることをやろうというものです。

http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/2011/03/for-tha-all-of.html


この活動を否定的にとらえる書き込みもありますが、出来ることを最大限にやることは本当に大切です。blogを通じて何かを発言すれば、「偽善」「心ない」と批判される部分がありますが、当事者としてその場にいない我々には本当に何もできないのです。本当に申し訳ないという気持ちがあります。為末選手は「JustGiving」というファンドサイジングサイトで寄付を募っています。これは自分の目標とする者に対して努力する姿を示すことで応援、支援を募るものです。これは自分のモノになるのではなく、全て寄付されるものです。地震に対してどうこうではなく基本的には何かにチャレンジしてその取り組みに対しての支援は全て寄付になります。私も支援しようと思いましたが、カード振り込みが必要となるというので諦めました。カード持ってないんで・・・。

アスリートに何ができるか?うちの選手がトレーニングルームに書いていたこと。自分たちにできることを一つ一つしっかりとやることです。震災の前では人間の力は無力です。何も対抗手段がありません。でも、善意の気持ちが積み重なっていけばきっと大きな「見えない力」が生まれます。きれいごとだといわれるかもしれませんが、正しい心を持って一生懸命に生きることがきっと何かを生み出すと思います。被災者の気持ちになって泣く。これも一つに手段なのかもしれませんが、今私たちが泣いたところで何も変わりません。しっかりと前を向いて生きていく以外にはないのです。

とはいえ、気持ちだけは・・・と思い、プールにあった募金箱にいくらかお金を入れさせていただきました。こういう小さな積み重ねでも必ず大きなことになる。ユニクロの柳井さんが個人資産から10億円寄付をしたという記事が出ていました。資産が違いますから私にはそんな大きなことはできません。だからこそ本当に小さなことですが寄付をしました。多くの人が今回のことで「心」が優しくなっていけばいいなと思います。自分のことだけでなく他の人を思いやる気持ちを持つことできっと何かが変わる。他者を否定するだけでは何も生み出さないのです。

今できることは何か。繰り返しになりますが、一生懸命に生きることです。楽に流されず強い意志を持って前を向く。これ以外にはありません。そういう気持ちがきっときっと大きくなっていく。そう信じています。
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身体作り&体重管理

2011-03-15 | 陸上競技
火曜日、県内の公立高校の合格発表でした。毎年の事ですが歓喜する生徒と悲しみに目を潤ませる生徒がいます。今年本校は県内で最も倍率が高い学科がありました。受験者の半分以上が不合格になるという状況ですからかなりシビアです。中学生にとっては初めての経験となる受験。合格できた生徒は一生懸命に高校生活を送ってもらいたいですね。

練習は火曜日メニュー。合格発表が行われるまでにサーキット、ウエイト、BOX補強を終わらせました。見ていて気になる動きをしている者は何度か指摘しました。正しい動きで負荷をかけなければ意味がなくなってしまいます。狙いとする筋力以外の部分が強くなっても重くなるだけですから、全身を鍛えるという意味を持たせながらもポイントとなる部分に意識を置かせたいですね。

合格発表時は一応ビラ配りをさせました。ある程度人数が多くないと戦えません。今は短距離は男女合わせて8人しかいません。「数は力」です。ある程度の人数が集まらないと競争が生まれません。最小人数でも戦えると思っていますがやはり長期的な視点で考えると競争があるほうが良いですからね。何人かは入ってくれる意思を示してくれています。うちで陸上競技に取り組みというのは簡単な事ではありません。それでも入ると言ってくれるというのはある程度の「覚悟」を持っているからだと信じたいですね。どのレベルでの「覚悟」かは分かりません。思っていたよりも厳しいというのは間違いなく感じると思いますが、しっかりと取り組んでもらいたいなと思いますね。

合格発表後は練習再開。外種目を実施しました。これは選手主体で可能な練習です。細かい部分が気にはなりますがこういう部分はある程度成長してきたと思います。やるのは本人達ですから何から何まで付きっきりでやらせるというのは良くないなと思っています。すべてを信頼出来るほどの水準ではありませんが、こちらの求めている最低ラインはクリアできたかなと感じています。通常通りのメニューを消化して最後に体幹補強。ここには書けませんが新たな問題点があること分かりました。身体を動かしながら考える、思考するというのはこの子達に取っては大変な事みたいです(笑)。

練習終了後は別メニューで身体を動かすことにしました。これは練習というのではなく完全に別目的があります。体重管理です。この事に関してはかなり言い続けています。言い続けることがストレスになるから体重が減らないのではないかと指摘される事がありますが、言わない限り意識をしませんからかなりしつこく言うようにしています。言わなければ間違いなく増えますから。
近くにある温水プールとトレーニングジムに連れていってひたすら身体を動かさせる事にしました。体重が増加するのはあっという間ですが減少させるためにはかなりの時間と運動を必要とします。疲れ云々ではなく身体を動かさせない限り絶対に体重は減りません。極端な食事制限をして痩せるというのは身体に良くありません。この冬に強化してきた筋力も落ちてしまいます。それでは意味がありません。筋力は向上させながら体脂肪だけを燃焼させたい。簡単な事ではありませんが本当に戦うのであればやるしかありません。楽して痩せるということは出来ませんから。

かなりの時間運動させました。トレーニングジムで軽度の運動を繰り返した者は汗をしっかりとかいていました。1人はプールで身体を動かした後にさらにジムで身体を動かす。かなりキツいと思いますがやるしかありません。月毎の目標体重を設定していこうと思います。中国合宿までにはある程度減少させないといけません。戦うための準備をしなければ一番大切な場所で力を発揮できません。長い冬期を何のために乗り越えてきたのかを考えれば今やるしかないのです。今、最大限の努力をしなければこれから先戦うことはできません。その意識を持ち続けていくことで可能性が見えてきます。先は長いようで短い。やるしかありません。
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今できることを

2011-03-15 | 陸上競技
トレーニングルームに書いてありました。

練習できる環境にあることを感謝して、一日一日を大切にする。これ以外にないのです。同じ日本の中で悲しみや辛さを抱えて生活をしている大勢の人がいる。何かをしてあげられるわけではない。だからこそ自分に出来ることを一生懸命やる。そういう気持ちを持ち続けて欲しいと思います。。

話続けてきたことが少しだけでも伝わってくれたことを嬉しく思います。これが行動に現れてくれれば様々なことが変わると思います。人の痛みがわかる人間に成長してもらいたいですね。
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スピード練習

2011-03-15 | 陸上競技
月曜日、基礎学力検査と進路模試がありました。学校自体は午前中だったので練習は午後から。少し食後の休息時間が足りないかなという感じはありましたがまーそれほど気にする事はないだろうと。

前日は休息日にしていますから疲れは抜けているはずです。日曜日の使い方にもよるでしょうが通常考えれば回復しているはずです。通常というのがあまり通じないかもしれないのが問題なのですが…。指導してどうにかなる部分とどうにもならない部分があります。寝ていて疲れが抜けるとは思いません。散歩等をして軽く身体を動かすほうが血液循環が良くなり疲労物質が流れます。体重管理が出来ていない者もいますから身体を動かすように指示は出しています。どれだけやっているかの問題ですが、やっていると信じるしかありません。

サーキットをやり基本的な動きの確認。地面に力を加える部分に重点を置きました。普段からやっている動きですが更に強い接地を意識させました。もちろん強くする事で動きの感覚が多少崩れるのを覚悟で。これも5年くらい前に師事している方に言われたのですが狙いとする部分をきちんと身に付けさせる、意識させるためには他の部分が多少崩れるのは仕方ない。当時は分かったつもりになっていただけできちんと分かっていなかったですね。強く接地する弊害は大きい。しかし、それを補う意識を別の練習で行えば十分に対応できます。
接地脚の動きは片足ずつやっていたのですが今回は両足での動きも入れましたこれはなんとなくです(笑)。見ていてやったほうが良いだろうと感じたので。通常走るのは交互ですからその中できちんと力が発揮できるというのが大切です。また更に崩れますが(笑)。

そのあと動きを修正するためにももあげからラン。流れで加速ドリルを実施しました。加速ドリルで上手く重心が動かない者がいたので強制的に進めていくようにしました。色々考えて良さそうな方法を思い付いたのでやってみると比較的上手くいきました。感じ的には悪くなかったですね。これを継続的にやってみたいと思います。
最後にスピードを高めた中での走りを意識させて走りました。スピードピークをどこで迎えるか、それをどうやって維持するか。この辺りを課題にしていきたいと思います。見ていると良い動きをしている者がいましたね。疲れが抜けているからかもしれませんが。このスピードが本物になればかなり面白いのではないかと感じています。あとは身体を絞っていく。これで戦える状態に持っていけるかどうかが決まってきます。

まずまずの練習が出来たと思います。
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国体練習会

2011-03-15 | 陸上競技
日曜日、防府で国体練習会がありました。雰囲気的に行かないといけないんだろうなという感じがありましたから参加することにしました。心が狭いのでうちの選手が国体合宿から外れたことを根に持っていました(笑)。強化指定になってもほとんど意味がないなら参加する必要はないのかなと。たまたまうちに強化指定選手がいるからというのではなく他のチームでも同じことだと。私自身考えることがあったので多少抗議(?)しました。直属のブロックのまとめ役(だと私は認識している)の方に相談し、こちらの意見を伝えてもらいました。これにより合宿には参加することに。うーん。細かくは書きませんが、県内の高校生の強化につながらないのであれば国体の意味は…。今更ながら考えさせられます。

練習には前日試験のため練習に参加できなかったハードル選手を連れていきました。400mHの強化指定選手がいるのでその練習相手にです。互いに刺激しあいながら練習させたいなと考えていたので、他校の選手が来るなら連れていくという約束をしていました。今回の練習参加者は10人でのを越えていました。女子は1人全国ランキング上位の選手です。ハードル練習自体が他の選手とは違ってきます。インターバル等の調整が必要になってきます。この辺りも難しいですね。限られたレーンですからあまりたくさんハードルを配置することができません。考えないといけないことがいくつも出てきます。

練習自体はシーズンも近付いているのでそこに対応する内容にしました。しっかり練習が出来ている者は暖かくなったのもあり、よく身体が動いていました。今年大幅に飛躍するだろうなと感じる動きです。うちの選手と比べて今の段階では勝てないと思わされる選手もいました。なんとかしなければいけないなと思いますが、後は本人がどれだけ本気になってくれるかですね。

午前中はショートハードルのための練習。久々にやりました(笑)。きちんと踏み切りが出来ればあとはどうにでもなると思っています。もちろん細かい技術的な部分もあります。これも珍しく(?)説明しました。共通して言えることがかなりあります。基本的な段階が出来ていません。特に抜き足ですね。ここをどうするかでレースの流れが決まってきます。ここは繰り返しですね。
最後はスピードを上げて5台目に入るという練習をさせました。普段やらないのでハードル設置位置を決めるのに手間取りました。少し調整してやるとスピード感溢れるハードリングが出きるように。本人達の感覚的にも良かったようでした。なかなかスピードが上がらない中でどう体感させるかというのは大切だと思います。

午後は400mHのための練習としました。ショートハードル選手が少なかったのもあり全員やりました。こちらは自称「専門」ですから自信があります。ハードルインターバルの走り方を少し細かく指導しました。自分でも良い指導ができたなと思います(笑)。ショートハードル選手も1人動きが良くなりました。腕の使い方に課題があるのですがカーブのハードリングを意識させることで改善ができたと思います。今後継続的にやっていくと身に付くかなと思います。

陸上漬けの生活です。こういう環境で生活ができるというのは幸せだと思います。日本中で大変な事が起きている中で自分がやれることをしっかりとやる。それ以外にはないと思っています。迷わずに前を向いてやっていく事が大切だと。学校は違っても関わる選手については成長を助けていきたいと思います。

充実した一日でした。
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