あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ジョン・カサヴェテス監督の「ミニー&モスコウィッツ」をみて

2017-10-15 11:31:07 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1251


どうみても無理筋の、男と女が結ばれるまでの物語だが、これはカサヴェテス&ローランズの実話らしい。

一目ぼれの男(シーモア・カッセル)は女(ジーナ・ローランズ)にゾッコン。朝から晩まで押しの一手でとうとう女をものにしてしまう。アッパレ!

しかし反対を押し切ってケツコンしてしまったものの、この先ダイジョウブなのかしらん、と思わせるところで、いきなり映画は終わってしまうのだが、すべての瞬間に映画的時間が生きて流れている。すごい演出の力だ。

カッセルとローランズ、自らも出演しているカサヴェテスの演技は素晴らしいが、主人公2人の実の母親も彼らの母親役で登場して、虚実皮膜の熱演を繰り広げている。


  邪悪なる者どもが仕掛ける戦争だ眦決して立たねばならぬ 蝶人


コメント
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