闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1251
どうみても無理筋の、男と女が結ばれるまでの物語だが、これはカサヴェテス&ローランズの実話らしい。
一目ぼれの男(シーモア・カッセル)は女(ジーナ・ローランズ)にゾッコン。朝から晩まで押しの一手でとうとう女をものにしてしまう。アッパレ!
しかし反対を押し切ってケツコンしてしまったものの、この先ダイジョウブなのかしらん、と思わせるところで、いきなり映画は終わってしまうのだが、すべての瞬間に映画的時間が生きて流れている。すごい演出の力だ。
カッセルとローランズ、自らも出演しているカサヴェテスの演技は素晴らしいが、主人公2人の実の母親も彼らの母親役で登場して、虚実皮膜の熱演を繰り広げている。
邪悪なる者どもが仕掛ける戦争だ眦決して立たねばならぬ 蝶人