ある晴れた日に 第507回
歯が痛いああ歯が痛い歯が痛い歯が痛い時は行くキシモト歯科へ
あかねさすバベルの塔を攀じ登る九十翁の姿遥けし
「辞任などは考えない」という麻生あ、そう、じゃあい今すぐ考えろよ
地を蹴りて大空高く舞い上がり陽に溶け入りし君はイカロス
空の果て光遍く天目指し勇気凛凛イカロス翔びぬ
老ゆるともカラスはカラス鶴の声宇宙の彼方にさえざえと響く
君知るやカラスの後にカラスなくひばりの後にひばりなきこと
こないだからずっと探している斎藤磯雄訳ヴィリエ・ド・リラダン「残酷物語」
財務省防衛省安倍内閣木っ端微塵に解体すべし
手を叩けば金魚が顔を出すように躾けたいといううちの奥さん
真夜中にカッコントオを飲みました喉が痛くてどうしようもない
「んなこたあどおでもいいだろ糞して寝てろ」と言い放つ麻生財務大臣
トイレまであと一歩というところでパンツにぶちまけられたビチビチうんこ
釈迦牟尼はこの末世をなんとみる4月8日はやっとせえのせえ
次々にあっちこっちが壊れてゆく年をとるとはこういうことか
歯が痛い歯が歯が痛い歯が痛いなのに歯医者に行けないゆえになおなお歯が歯が痛いのである
おらっチは全く信じられまへん丁寧に説明しますと語る男
百害はありても一利なき男豚の顔にてぺらぺら語る
ピアニスト逝き同い年と知りたれど演奏の評価は改めず
「佐々木様でよろしかったでしょうか?」と聞く電話佐々木様はよろしくないぞ
朝っぱらからソングポストにて画眉鳥がウグイスの真似をして呵呵大笑す
「お母さんを6時までは寝させておいて」と頼んだので5時59分に電話してくる施設の耕君
1%のセレブな人が世界中の8割の富を独占している
「そういえば新聞の歌壇に出ないわね」「最近ちょっとスランプなんです」
結局は何もしないで待っているまた震災がやって来る日を 蝶人