音楽千夜一夜 第411回
お馴染みの独廉価版ドキュメント盤で、例によって録音はあまり良くないモノラル盤ですが、ベートーヴェンとバルトークの弦楽四重奏曲の全曲を聴くことができます。
若き日のシャンドール・ヴェーグに率いられた名門カルテットの演奏は明晰にして柔軟なアプローチを心していることで、アルバンベルク以降の心身を異常なまでに張りつめた神経質な演奏の対極をいくものですが、かといって例えばオルランド四重奏団の弛緩した演奏とはまるで異なる、なんというかヒューマンな感覚の親しみやすい演奏です。
ベートーヴェンもいいですが、お国もののバルトークは、それこそ自家薬籠中の手に入った素敵な演奏を繰り広げています。
市議選が近づけば自公共産がやって来るなり我が家めざして 蝶人