あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

伊藤比呂美著「女の一生」を読んで

2018-07-06 12:00:21 | Weblog


照る日曇る日 第1093回

この本は、基本的には人世相談なのであるが、答える答え方が、それこそ半端ではない。

同居、同棲、内縁、事実婚、、離婚、ストレス、うつ、リストカット、摂食障害、海外生活、介護、看取りなどをことごとく経験した人であるから、よくある新聞の毒にも薬にもならぬ「身の上相談」と違って、自分の波乱万丈の人生体験を相手にそのまま差し出しながら、直截具体的に語りかけるので、まあなんちゅうか、迫力が違うのである。

「地声で話そう」とか、「不倫」対策にもっと御しやすい摂食障害に転換させてみるとか、実に大変な人生をやってきた詩人の、ほんの片言隻句にしても、そこから学ぶところは、女だけでなく男も、ダ、ダ、ダ、大である。

  この国のどこにいるのか俺たちの命と暮らしを守る政治家 蝶人

コメント
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