あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

鈴木翁二著「東京グッドバイ」を読んで

2018-07-09 14:17:45 | Weblog


照る日曇る日 第1094回


1969年11月の「庄助あたりで」から、82年まで「ガロ」を中心に連載された読めば読むほど心暗くなる漫画連作の数々。

なんだか太宰の「生まれてきてすみません」という黒いつぶやきが真っ暗な天から4畳半にまで二六時中降り注いでいるような、製図中に「欝!」と叫んでいたムラタヨシヒロ君の胸中を垣間見たような、暗澹たる気分に落ち込んで、帰らざる河。

   次々に強い力士が現れてキセノサトなどどこかへ消える 蝶人
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