あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

しりあがり寿著「弥次喜多inDEEP2」を読んで

2018-07-28 12:42:22 | Weblog


照る日曇る日 第1106回



明日は台風12号が関東地方を直撃するのではないかと戦々恐々としているが、本作の「台風の宿」ではなんと21号から27号まで7つの台風が一挙に来襲するのである!

弥次さん喜多さんは、ただただ猛威におそれおののくしかないが、その翌朝、台風は単なる「ただの低気圧」に変わり、村人たちは「ああいった自然のモノにいちいち目くじらたててもなあ」と述壊する。

ここには台風も戦争も、すべてのものは通り過ぎていく、と割り切っているこの国の民草の「一過性の哲学」があざやかに示されているようだ。

「幸(一)」では、死んだきむすめの幸を弥次さんがユッサ、ユッサと強姦してしまう。


  おらっちの不肖の息子や娘たちの最低の奴らが自民党にいて 蝶人

コメント
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