あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ウィリアム・バロウズ著・鮎川信夫訳「裸のランチ」を読んで 

2019-06-07 11:51:22 | Weblog


照る日曇る日 第1263回

有名なアウトロー作家の代表作を有名な詩人が翻訳しているというので手に取って読んでみたが、私の文学趣味には程遠い糞味噌文字の氾濫だった。それは確かにいわゆるひとつの正統的な文学作品の世界を大いにはみ出して、麻薬中毒とその病者の暗闇に新しい光を注いでいるとはいえるだろうが、それがどうした。それが滅びゆく世界とおらっちにいかなる新しい光を照射してくれるんかいな、となると、ンなもんまるでなかったのである。

詩人の翻訳だからというても格別詩的な匂いは感じられなかったから、まあこれは詩人が生き延びるためのアルバイト仕事ではなかったのではないでしょうか。


   八年の大日常に呑みこまれ流されてゆく大震災 蝶人
コメント
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