西暦2022年月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第361回
「詩が広まったことは一度もなかったし、今もそうだ。そうだ、そうそう、知っているよ。、豊かな感情や深遠な真実を数行の簡潔な言葉で表現することができた李白や昔の中国の詩人たちがいた。」byチャールズ・ブコウスキー書簡集・中川五郎訳7/1
「人を催眠術にどっぷりかけてしまうような詩の書き方をしなかったりすると、何だか響きが悪い下手な詩を書いていると決めつけられてしまう。彼らは、自分たちがいつでも耳にしてきたようなものを聞きたいだけなのだ。」byチャールズ・ブコウスキー書簡集・中川五郎訳7/2
今頃になってサハリン2のプーチン反撃に、「困った、どうしょう」などとうろたえている阿呆莫迦政府。ロシアと戦争してるのは、お前さんだよ。7/3
「恋愛がどんな原因、どんな結果をもっているかを、とくと考察してみることほど、人間の空しさについて教えられることはない。全世界がそのために変化するほどである。(クレオパトラの鼻)」byパスカル・田辺保完訳「パンセ」より7/4
財布の中は空っぽなのに、やれコロナだ、やれウクライナだ、後進国支援だ、軍事費倍増だ、積極財政だと、空手形の国債を乱発して返済不可能な借金経営を続けているうちに、この国の財政は完全に崩壊してしまったが、誰が責任を取るの?7/5
国はとっくの昔に破産し、国民はみな判断放棄の痴呆状態になり、そんな連中の上に立って指導者面したがる連中が、国際秩序とか現状維持を阿呆ダラ経のように唱え続け、哀れ米国の米つきバッタとなって久しいことよ。7/6
「君は教わってきたことをすべて忘れようとしなければならない」と老人は言った。
「夢を見始めなければならないんだ。これからあとは、周囲の騒々しい声に耳を閉ざさなければならない」byS.アンダーソン「ワンズバーグ、オハイオ」上岡伸雄訳7/7
倍々の猛スピードでコロナ第7波が列島を急襲しているのに、なんらの行動制限をしないで放置しているは、官民ともども「もうコロナなんか存在しない」と決めたからだ。7/8
時として政治家は、われら民草と同様、あるいはそれ以上に、不条理な死を死なねばならない存在であるということが、この度の参院選のすべての候補者たちに理解されているのだろうか。7/9
憲法違反の安保法制、モリカケサクラの民主主義蹂躙、アベノミクス強行による国民生活と経済破壊、北方領土外交失敗による国益棄損、核共有、敵基地攻撃の積極的戦争主義、官邸主導・司法立法行政の一元支配に拠る専制支配。どれをとっても民草のためにならない政治家だった。7/10
安倍暗殺への同情が無党派を自民党に向かわせたが、最若年層の多くも、盲目的に政権党を支持していることに留意せよ。あらかじめ未来を剥奪された若者とその予備軍が、もっとも重量感のある存在に、すでに取り込まれている事実に、戦慄せよ。7/11
降って湧いたようなアベ暗殺事件に諸人こぞって夢中になっている間に、コロナは大増殖し、ウクライナはずるずる敗北し続けているようだが、別に誰もなんともいわないよおだ。アベ事件だって、すぐに忘却の彼方に流れ去っていく訳だし。7/12
コロナが第7波に突入し、またしても感染者がⅠ万人を超えたのに、行動制限にはまったく触れず、病院ベッドの数だけ勘定している緑のタヌキ。7/13
大谷が投げて、打つときしか勝てないエンジェルスが、その定石通り、今日も勝っている。しかも相手は、無敵のアストロズだから、大したもんだ。7/14
憲法違反の安保法制、モリカケサクラの民主主義蹂躙、アベノミクス強行による国民生活と経済破壊、北方領土外交失敗による国益棄損、核共有、敵基地攻撃の積極的戦争主義、官邸主導・司法立法行政の一元支配に拠る専制支配。どれをとっても民草のためにならない政治家が「国葬」?7/15
旅行、歌舞音曲、物見遊山、府県を越えた移動、海外への渡航、海外からの来日をただちに制限、禁止しなければ、第7波は未曾有の猛威をふるうだろう。7/16
立憲の泉が安倍国葬について、岸田に「聞いてみる」だと。敵はなにがなんでもやる気でいるのだから、粉砕すればいいだけの話。だからお前はダメなのよ。7/17
瞬く間にオミクロン感染が猛威を揮う第7の大波。かつて安倍が、菅がそうであったように、今度は岸田が、コロナ対策の不備を衝かれて、辞任に追い込まれるだろう。7/18
戦争も、暗殺も、羽生現役引退も、オールスターゲームも、私たちの生死も、暫く経てば、当初の衝撃が失せて、常に変わらぬのっぺりした日常に併呑されていくようだ。7/19
暗闇の中でしか見えないものがあるとあのときなたが教えてくれた。7/20
遠からず我が国にも、タリバンの「勧善懲悪省」と同様の組織が出来て、われら民草の箸の上げ下ろしについても、うるさく官憲が取り締まるような世の中になるのだろう。7/21
「私はいま、一歩後退二歩前進という言葉を思い出します。……日本の労働者および農民万歳!我々は団結せねばならない!」1947年2月1日、伊井弥四郎全官公共闘議長7/22
けふも朝から真夏だなあ。アベ元首相じゃないけど、もう人間いつ死ぬか分からないし、窓の外でコジェケイとニイニイ、ミンミンが誘うように鳴いて、カワセミが番で飛ぶ姿を初めてみたから、久しぶりに詩でも書いてみようかな。7/23
34年間来る日も来る日もチンしてくれた日立の電子レンジがついに往生してしまったので、ノジマ東急店に買い替えに行こうとしたのだが、旧製品が持ち上げられないほど重く、あまつさえ太陽が目が眩むほど照りつけるので、とりあえず本日は断念す。7/24
早朝の俄か雨に喜んだのか、今まで見たことのない小さな蟹が、水飛沫が撥ねる道路を、走り回っている。車に轢かれては可哀想なので、捕まえて川に入れてやろうとしたが、素早くどこかに隠れてしまった。7/26
西崎憲さんが企画・取材・編集・製作された、歌人、奥村晃作さんのインタビュー動画が公開されている。紀貫之以降現在までの本邦の和歌・短歌史を理路整然と論じ、最後に自身の「ただごと歌」の代表歌10首を飄々と自吟される1時間は、まるで夢の中の出来事のようだ。https://www.youtube.com/watch?v=No5m2mdaynQ 7/27
昔は確か「知恵遅れ」と言うておったのを、それはあんまりな蔑称じゃないかと、「知的障害者」と呼ぶようになったので、無い物ねだりの珍妙なる表現ではないかと思ったのだが、あにはからんや、「本当の知性は、知的障害者にしかない」と気づいたのは、つい最近のことである。7/28
「書くことの目的はまず第一に、愚かな自分自身の救済だ。それさえできれば、書かれたものはおのずからおもしろくて、読み手の心を捉えるものとなる。」チャールズ・ブコウスキー著・中川五郎訳「死をポケットに入れて」7/29
「作家は自分自身の糞の臭いを嗅ぎたがるものなのだ。わたしもその一人だ。」チャールズ・ブコウスキー著・中川五郎訳「死をポケットに入れて」7/30
「死はそれを待ち望む者のもとにも、待ち望まない者のもとにも訪れる。」チャールズ・ブコウスキー著・中川五郎訳「死をポケットに入れて」7/31
己らの怠慢すべて棚に上げ「コロナは自分でなんとかし給え」 蝶人