闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3198~3202
1)平山雄一朗監督の「ツナグ」
辻村美月原作の2012年のSFファンタジー。一度だけ会いたい死者に会えるという設定を生かした物語を、松坂桃季、樹木希林、八千草薫などが好演。
2)新海誠監督の「天気の子」
2019年のアニメ映画。映像は透明感があって美しいが、人物の造形は平凡。陰陽師の本歌取りのような古めかしいプロットと低級な主題歌、歌詞、音楽にはてんでついていけない。
3)平山秀幸監督の「太平洋の奇跡」
米軍の総反攻が始まったサイパン島の日本軍指揮官の2011年の物語だが、自決に至らず彼の部隊が帰国できたのは何よりだったが、基本的人権を無視した東條の「戦陣訓」の罪は大きい。
4)三浦大輔監督の「何者」
氷河期の就活の困難さとやるせなさを見事に捉えた2016年の秀作であるが、役者はいまいちずら。
5)行定勲監督の「ナラタージュ」
原作は読んでいないが、余りにも通俗的なお噺と、主演の有村架純とか松本潤とかの未熟な演技に愛想をつかした2017年の凡作。
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