あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

半蔵門国立劇場で竹芝其水作「通し狂言遠山桜天保日記」をみて

2023-01-30 20:25:39 | Weblog

 

蝶人物見遊山記第354回

 

国立劇場がまもなく改築工事に入るので、(お互い)生きているうちに、尾上菊五郎をひと目見ておこう、と、決死の思いで半蔵門に向かいました。

 

出しものは、正月らしく歌舞伎の恩人、遠山の金さん。

菊之助、松緑、時蔵などがすったもんだの挙げ句、金さん役の菊五郎がうまく裁いて、お馴染みの「これにて一件落着!」で終わる、お目出度い演目でしたが、じつはこれで終わりにならず、大詰で一同再登用して、華やかな舞踊の数々を披露してお開きとなりました。

時蔵と菊之助の踊りは、格別艶だったな。

 

んでさらにその後は恒例のお祝儀撒きだったが、2階席はほとんどガラガラ。こんな入りで大丈夫かいなと思われる前途多難なさよなら公演でしたあ。

 

んな感じで睦月27日に千秋楽を迎えた国立劇場でしたが、ここからちょっと離れた「伝統芸能情報館」では卯月9日まで「上方浮世絵展」が開催されているのでお見逃しなきよう。

 

  この臭気誰のものぞと見回すがそこに居るのは我一人のみ 蝶人

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