ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Voodoo Soul: Deep & Dirty New Orleans Funk / Various Artists

2022年08月18日 | ソウル・ファンク・R&B

Voodoo Soul: Deep & Dirty New Orleans Funk / Various Artists (2001)

表題の”Voodoo Soul”だけでは何のことかさっぱり分からないが、副題の”Deep & Dirty New Orleans Funk”が付くと何となく方向性の分かるコンピレーション盤。ところがいきなり超有名曲のミーターズ(The Meters)の「Cissy Strut」から始まるので「?」となってしまうが、リー・ドーシー(Lee Dorsey )、ベティ・ハリス(Betty Harris)、アラン・トゥーサン(Allen Toussaint)など、なるほどとなる面子から名前もあまり知らない面々までがコンパイルされていて、”黒い”雰囲気の味わえる編集盤。ここでいう”Voodoo”は宗教的に厳密な意味じゃなく、”ディープ(つまり一般的なヒットチャートとは無縁な)”ぐらいの意味で受け止めておくのが妥当なのかも。収録されているアーティストと曲は以下の通り。

01 The Meters – Cissy Strut
02 Lee Dorsey – Everything I Do Gonh Be Funky5
03 Betty Harris – Ride Your Pony
04 Clemon Smith – Brother Man, Sister Ann
05 The Meters – Here Comes The Metermen
06 Eddie Bo & Inez Cheatham – A Lover & A Friend
07 Skip Easterling – I'm Your Hoochie Coochie Man
08 Lee Dorsey – Occapella
09 Willie West – Fairchild
10 Roger & The Gypsies – Pass The Hatchet
11 The Meters – Ease Back
12 Allen Toussaint - Louie
13 Robert Parker – Get Ta Steppin'
14 Sonny Jones – Sissy Walk
15 Backyard Heavies – Soul Junction
16 Eddie Bo – We're Doing It (Thang)

この面々でニュー・オリンズ(オーリンズ)色が充分なのかどうかは自分にも分からないが、独特のグッと腰を落とした分厚いリズムやメロディーが心地良くカッコイイ曲ばかり。硬く跳ねるようなスネアの音がいい感じ。それでもいわゆる”セカンド・ライン”のリズムの曲ばかりではないし、ニュー・オリンズという土地の持つ音楽的背景がこれらの楽曲に与えた影響は果たしてどのくらいなんだろう。年代的には60年代の終わりから70年代初めの曲が中心にコンパイルされていて、時代的にはいわゆる”ブラック・パワー”がアメリカを席巻した時期。アメリカの黒人(現在ではBlackとは呼ばず、African-Americanという呼称が一般的)が市民権を得て社会的な影響力を増していった時期と重なる。曲は別としても歌詞がすっと入ってこないのがもどかしい。

amazonにて購入(¥600)

  • Label ‏ : ‎ Metro Music
  • ASIN ‏ : ‎ B00005NSWX
  • Disc ‏ : ‎ 1

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホワン・ロン @岐阜県美濃... | トップ | 桃太郎 (2) @愛知県犬山市 »

コメントを投稿

ソウル・ファンク・R&B」カテゴリの最新記事