かつてはかなりの賑わいだったという南区内田橋の商店街。東海道の交通要所「宮宿(熱田宿)」からすぐなので足を延ばしてみた。広い幹線道路に挟まれた商店街は日曜ということもあってかシャッターの閉まった店が多く、かなり静か。そんな中にしっかりと暖簾が掛かった店があった。昭和初期に創業したという麺類食堂「大黒屋」。現在は3代目だという歴史のある店で、ご高齢の夫婦で商っていらっしゃる。店に入ると鮨屋のようなカウンター上の冷蔵庫があるが、ここには天種が並んでいる。”天麺”と謳っているくらい天ぷらが評判のようだ。大小のテーブル席がある店内には演歌が流れ、閑散とした周囲とは裏腹に結構な客入り。家族連れの客が多かった。品書きには麺類とご飯物の色々な組み合わせが載っており迷ったが、その時の気分でざるそばとミニ天丼の「ミニミニセット」という老舗らしくない名称(笑)のものを注文した。
しばらくして盆にのったセットが運ばれる。ミニミニといってもそばの量はしっかりと1人前ある。刻み海苔がのったそばは喉越しの良いもの。つゆはやや甘めだが濃くはない。もちろん趣味蕎麦とは違うので練りわさびもつゆに溶いちゃって食べて差し支えない感じのもの(実際こういうそばにはそれも嫌いじゃない)。天丼には小さめの海老と南瓜と大葉の天ぷらがのっている。濃いめのつゆをくぐっていて老舗の天丼らしい。こちらはずばりミニのサイズ。どちらも美味しくいただいた。次は暖簾にも書かれていて品書きの先頭だったきしめんと天ぷらの盛り合わせのセット「天めん」にしよう。(勘定は¥900)
↓ かつて東海道の重要な交通要所だった宮宿(熱田宿)の「七里の渡し(宮の渡し公園)」◇を山崎川河口から望む。
↓ 河口近くにあった粋な建物「笑和」(建築詳細不明)◇。現在は老人ホームとなっているが(このパターン多い)、往時は客で賑わったのだろう。
↓ 「宮の渡し公園」の船着き場の周辺には250軒もの旅籠が並んでいたそうな。破風も立派な以前旅籠だった建物「丹羽家住宅」(建築詳細不明)◇。
↓熱田宿に残る「旧・魚半別邸(洋館)」(大正13年・1924・建造)◇。観音開きの鎧戸が錆びて不気味だが、今のうちに錆び止めしておかなくていいのかな…。
↓ 屋上は展望台となっていて地下には浴室があるのだとか。現在はNPO法人によって管理されているようだ。ただ手作り感は溢れるが、少々乱雑な建物周りが残念。
天麺 大黒屋
愛知県名古屋市南区内田橋1-5-10
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