ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

桔香草 @愛知県一宮市

2025年01月04日 | 愛知県(尾張)

蕎麦を誘うと重い腰を上げることの多い妻を連れて車を出し、愛知県一宮市の「桔香草」へ。訪れるのは初めて。店は幹線道路沿いとはいえ、繁華な場所から遠い長閑な場所にある。店に到着すると駐車場がいっぱい…。停めることは出来たものの、入口には待ち客も出ている。中で2人と告げると呼び出し器を渡され外で待つことに。これを渡されるということは普段から混み合うのかもしれない。

ここからが長かった。回転はよくなく、都合45分以上待ってやっと呼ばれ中へ。腹減った…。若い女性と年配の女性(女将?)が給仕。お願いしたのは自分が「海老天むす付きそば」、妻が「上ミニ野菜天麩羅そば」。蕎麦は北海道幌加内町産のきたわせ種の新蕎麦だそう。どちらも”もりそば十割”でお願いした。

しばらくして笊に盛られた蕎麦が運ばれた。本山葵と刻みネギ、それに胡麻豆腐が別皿に。蕎麦を手繰ってみると緑がかった色合いでエッジの感じられる硬めの食感。蕎麦を漬けて啜る。旨い。徳利に入ったつゆは濃くはないが辛めの味わい。「海老天むす」は四角い板海苔の上にご飯、でんぶ、大葉、そして甘く濃いたれで味付けした海老天がのっている。手巻きのようにしていただくようだ。この組み合わせだからもちろん外れは無いが、むすんでいないしちょっとたれの味が強いかな。お願いしてから出てきた蕎麦湯はとろみのあるタイプ。足してつゆを飲み干し、席で勘定をしてお暇した。(勘定は¥2,900程)

 

 

そば切 桔香草

愛知県一宮市大赤見字西四氏2

 

( 一宮 いちのみや きっこうそう 蕎麦 そば切り そば 天婦羅 てんぷら 天婦羅 天むす てんむす 十割そば 十割蕎麦 手挽き )

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夏 / ヒカシュー

2025年01月03日 | ロック(日本)

夏 / ヒカシュー (1980)

1980年に発表されたヒカシューのセカンド・アルバム「夏」。録音が同時期だったのか別だったのかは知らないが、デビュー作からわずか5か月という短いスパンでの発表。でも今と違って昔はその位の期間でのアルバム発表はいくらでもあったよなァ。プロデュースは近田春夫(1曲のみ加藤和彦)。当時アルバムを購入するまでには至らなかったけれど、このアルバムに収録されている「パイク」が自分のテクノ・ポップ原体験のひとつ。作詞は全曲巻上公一だが、作曲や歌唱はメンバーもクレジットされている。

幾分ポップさが増した感じでアルバムが始まるが、やはりヒカシューらしい巻上公一のシアトリカルな歌詞と歌で独特な世界が繰り広げられていくのはファーストと同様。今の日本の音楽界は自分の苦手な”応援”ソングや”お前を守る”ソングばかりなので、少なくとも一般的にはこういう世界観の歌詞やら音楽はもう絶滅しているような気がするが(←実際どうなんだろう?)、こういうバンドが一瞬でもオーヴァーグラウンドに出てきたということが、当時のロックの多様性と面白さ、それに世間の懐の深さを反映していたと思うがどうだろうか。

ネット・ショップにて購入(¥480)

  • Label ‏ : ‎ EMIミュージック・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B006H3YGZO
  • Disc ‏ : ‎ 1
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すいげん @岐阜県岐阜市

2025年01月03日 | 岐阜県(岐阜)

時々バイクで通る道で以前から気になっていた岐阜市秋沢のとんかつ屋「すいげん」へ。岐阜市とはいっても北の外れで、周囲は田んぼと柿やみかん畑と山ばかりのいたって長閑な場所。周辺は飲食店も少ない。そんな場所にポツンとある。駐車場に車を停めて店に入ると、テーブル席が4つと小上がり席が3つ。それに向かい合わせになったカウンター席がある。そのカウンター席に腰を下ろした。給仕は若い女性だが、厨房内も女性の姿しか見えない。お願いしたのは”お献立”先頭の「みそかつ定食」。

しばらくして盆にのった「みそかつ定食」が運ばれた。大きな平皿のみそかつはかつが大きく、分厚い。照りのある味噌だれがかかっていて、付け合わせは千切りキャベツ、パセリ。これに深い飯碗のご飯と合わせ味噌の味噌汁、漬物が付く。野菜用のドレッシングは玉ねぎと胡麻の2種類がボトルで置かれた。ひとくちに味噌だれといっても甘さの強いもの、とろみの強いものなど色々だが、こちらのは甘過ぎず、とろみはさほど強くない好みのタイプ。かつは食べ応えのある大きさなのでご飯もどんどん進んでいく(←しなかったがお代わりは1杯無料だそう)。旨いなァ。こんな辺鄙な場所なのに次々と客が入って来るのも分かる。次は「ソースかつ」か「かつ丼」でもいただこう。(勘定は¥1,350)

 

とんかつ屋 すいげん

岐阜県岐阜市秋沢1-57-1

 

( 岐阜 ぎふ すいげん とんかつ 味噌かつ 味噌カツ みそかつ 定食 カツ丼 )

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宮鍵 @名古屋市中村区・納屋橋 (3)

2025年01月02日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

ある晩に少し呑んで帰ろうかと名古屋駅まで歩く途中で立ち寄ったのは納屋橋の「宮鍵」。インバウンドの影響か、歩いているのは外国人ばかり。この店先でも欧米人グループが何の店かを確かめて思案している。横をすり抜けて戸を引き、中へ。1人と告げると入ってすぐの仕切のある白木のテーブル席に案内された。壁に飾られている王貞治のサイン色紙は今年の8月のものに掛け替えられていた(律儀な方だな、王さんは)。1階はまだ空いているが2階には予約の多人数が入っている様子。にしてもこの人手不足な飲食業界にあって大勢の給仕を雇い続けているのは凄いなァ。まずは「ビール(中瓶)」をお願いし、「しもふり」を注文した。

冷たいのをグイッとやって出来上がりを待つ。本当は名物の「みそすき」を食べたいんだけれど、夜は注文出来ないんだよなァ…。いつも昼にと思うんだけれど叶わず。さほどかからず「しもふり」が運ばれた。たまり醤油に摺り生姜。ささみは軽く湯がいてあり、大根のつまが添えられている。相変わらず旨い。追加は「やきとり(てり)」と「う巻」。「やきとり」はしっかり火が通されていて濃いたれをくぐっている。甘酢生姜と山椒粉添え。「う巻」はなかなかしっかりとした大きさのものが2切れ。おろし醤油でいただく。この日は思いのほか酒が進まず、酒の追加は無し。腹も減っていなかったので丼物も避けて帳場の女将に勘定してもらった。(勘定は¥3,000程)

以前の記事はこちら (1)(2

 

 

かしわ・うなぎ料理 宮鍵

愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13

 

( 名古屋 なごや 納屋橋 なやばし 名駅 めいえき みやかぎ かしわ 鳥料理 鰻 うなぎ 焼き鳥 やきとり 池波正太郎  )

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朋友 @愛知県犬山市 (7)(※閉店)

2025年01月01日 | 愛知県(尾張)

ある雨降りの土曜日。昼の遅い時間にやっと仕事から解放され昼食。チェーン店や喫茶店以外でこんな時間にも開いている店は本当に少なくなってしまった。という訳で車を走らせ、愛知県犬山市にある通し営業の「朋友(ぽんゆう)」へ。店に入ろうとするとガラスに貼紙が。なんと年末で店を閉めるとの告知が…(写真下)。

ご高齢だからいつかはとは思っていたが、いつも元気にカブで出前に出て行く主人を見ていたのでまだ当分先だろうと思っていた。残念。自分は大した常連客でもないので特に老夫婦に声を掛けるような事はせず、いつものようにテーブル席に腰掛け、こちらで食べたことがなかった「麻婆飯」と「スープ餃子」をお願いした。すぐにガッガッと鍋を振る音が響き、煙が充満してくる。

しばらくしてほぼ同時に両方が運ばれた。「麻婆飯」は豆腐と挽肉と玉ねぎのみ。とろみの強い餡だが不思議と赤い色(唐辛子、豆板醤)は全く無く、味噌味でもない独自のもの。ご飯の量はしっかり。口にしてみると胡椒辛さのある中華餡。巷の麻婆豆腐はどれも”陳麻婆豆腐”に寄っていってるし、大抵唐辛子や味噌が使ってあるのでここでしかいただけない味だ。こりゃ旨いなァ。もっと早く食べておけばよかったな。「スープ餃子」はラーメン鉢に7つ程入っている。「ワンタン」と同じスープかな。刻みネギ入りで、こちらも醤油感の無い胡椒の効いた中華スープ。入口が開け放してあるので雨の中、外を通る車の音を聞きながら平らげて勘定してもらった。そういえばこの店で滞在時間中に出前の電話が全く無いのは初めての経験かも。(勘定は¥1,000)

 

 


 

また別の日に伺う。この日も午後1時をとうに過ぎた時間帯。自分が入った時こそ先客は1組だったが、後から2組も入って来た。どの店も閉店告知が出ると急に客が増えだすことがあるが、こちらもネット上に情報が挙がったらしいのでそうなのかも。客層も心なしか若い。この日お願いしたのは「酢豚定食」と「揚げ餃子」。待っている間に「ノンアルコールビール(缶)」も追加した。座り込んだり、主人が水を持ってきたりするところを見ると女将さんの調子が悪いのかな。

ノンアルで喉を潤しているとほぼ同時に両品とも供された。「酢豚定食」は酢豚、ご飯、味噌汁、高菜という構成。豚肉、玉ねぎ、長ねぎ、タケノコ、ピーマン、人参、椎茸と多彩。素揚げしてあるだろう肉は小振りで、醤油餡のオーソドックスな味わい。ご飯はプラスチック丼に多め。豆腐とわかめの赤出汁味噌汁も旨い。「揚げ餃子」はサクッと揚がったのが7個。用意されたタレでいただく。残りのノンアルを飲み干して勘定してもらった。そういえばこの日も出前の電話は無し。ひょっとしてもう断っていらっしゃるのかも。(勘定は¥1,380)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5

朋友

愛知県犬山市橋爪西浦12-1

※令和6年12月30日を以って閉店されました

 

( 犬山 いぬやま ぽんゆう 中華料理 中国料理 麻婆 マーボー飯 ぎょうざ ギョーザ スブタ 揚げぎょうざ 揚げギョーザ 閉店 廃業 )

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やまさ @岐阜県岐阜市

2025年01月01日 | 岐阜県(岐阜)

あけましておめでとうございます


車で出掛けていたある晩に、前から入ってみたかった岐阜市殿町の「やまさ」へ。ひっそりとした通りにある店に明かりが灯っていることを確認してから近くのコイン・パーキングに車を停めた(店の駐車場の有無は不明)。暖簾をくぐると詰めて6席程のJ字型カウンターがある。高齢の女将さんが1人でやっていらっしゃる。先客はサラリーマンと近所のおばちゃん。どちらも1杯やっていらっしゃる。羨ましいなァ。グッと我慢して「みそかつ定食」をお願いした。上品な女将さんが「今日まだちょっと味噌がゆるいんやわ。もうちょっと煮詰まらんと…。ええかね?それともソースにする?」と訊かれたので構わない旨伝える。休業日明けの日はこういうことがあるらしい。

テレビと上品な女将さんの所作を眺めながら出来上がりを待っていると「みそかつ定食」の出来上がり。平皿にしっかりめの揚げ加減のかつがのり、付け合わせは千切りキャベツ、トマト、きゅうり、カットレモン。これにやや大きめの飯碗のご飯と赤出汁、たくあんが付く。女将さんが心配していた味噌だれの粘度は特に緩い訳ではないが、味わいは確かにあっさりめ。本当はもう少し煮詰まってから出したいんだろうな。でもこれも悪くない。中サイズのかつは脂身のあるロース肉。かつを頬張ってはご飯を掻き込み、茄子にオクラにしめじなど具材の沢山入った味噌汁をいただきながら平らげた。酒肴はさほど多くないが、次は呑みで使ってみたいナ。(勘定は¥900)

 

とんかつ・えびフライ やまさ

岐阜県岐阜市南殿町2-6

 

( 岐阜 ぎふ とのまち やまさ食堂 トンカツ 海老フライ 居酒屋 酒場 定食 揚げ物 )

コメント (2)
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