ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

角三 @愛知県豊川市

2020年12月10日 | 愛知県(三河・老舗)

以前にも訪問しようと思ったが、時間や距離の関係でなかなか機会が見付けられなかった愛知県豊川市の御津(みと)。JRの「愛知御津駅」で降りて平坂街道近辺の近代建築を愛でることが出来た。散策後、昼食に選んだのは駅の近くにある食堂「角三」。創業は明治21年(1888)という130年超えの歴史がある店だ。暖簾が掛かってすぐの時間に店に入ると、中はテーブル席が2つ、小上がりが2つとこじんまり。それでも既に先客があったし、自分の後には7人もの大家族が入って来た。人気あるんだなァ。置いてある酒類の瓶が多く、品書きにも酒肴が多いところをみると、この辺りでは酒場としても機能しているのだろう。”創業以来の”とあった天丼と迷ったが、自分の好物でもあり、”名物‼”と謳ってあった「カツ丼」をお願いした。手洗いを借りたが、裏の生活スペースを奥の奥まで歩いて行くのが面白い。家族でやっていらっしゃるようだが、主人は出前に出ているようだし、出前と思しき電話も何本も掛かっていてなかなか調理が進まない。30分に1本程度と電車の本数が少ないので時間を気にしつつ待った。

じりじりとして待っていると、やっと「カツ丼」が登場。赤出汁と漬物、それにひじきの小鉢が付いている。カツ丼用の手鍋で調理された「カツ丼」は玉子と玉ねぎを使ったオーソドックスなカツ煮タイプ。上にカットしたいんげんがあしらってあって姿がいい。つゆの味付けは濃いめ。カツにはしっかりと厚みがあり、食べ応えがある。旨い。ガツガツと喰らって味噌汁を流し込んでいると額から汗が滲んできた。電車の到着時刻が近いので慌てて勘定してもらい、店を出て駅に急ぐ。どうせここに来るときは又電車だろうから、次はゆっくりと酒とつまみを頼んでから天丼か何かで締めたいナ。(勘定は¥850)

 

 


 

↓ JRの「愛知御津(みと)駅」(建築詳細不明)。明治時代に「御油(ごゆ)駅」として開業。駅舎は空襲で破壊されたらしいが、このホームの柱は結構古そうに見える。

 

↓ 店の向かいに立っていた商店跡(建築詳細不明)。何の商店だったかは分からないが、しっかり瓦屋根の看板建築。

 

↓ 平坂街道沿いに建つ建築会社「(有)カネ貞」(建築詳細不明)。建築会社なのに立替えせず古い建物をリノヴェーションして使っているのが素敵。下調べでは街道沿いにあったはずの郵便局舎は取り壊されて更地になってしまっていた。

 

↓ 同じく街道沿いに建つ「旧・石黒洋服店」(建築詳細不明)。現在は使われていなさそうだったが、壁に直接タイルを埋め込んだ看板や3連ガラス木戸の入口、入口先のショーケースがかっこいい。

 

 

↓ そして今回遠路はるばる御津までやってきたのはこの建物を観るためと言っても過言ではない「旧・今泉醫院診療棟」(昭和2年・1927・建造)。風格ある逆読みの看板、バルコニー付きの車寄せ、縦長の窓、屋根上の鳩(?)の飾り等、どこをとっても素晴らしい。細い路地にあるので写真が撮りづらいのが難点。現在は住居として使われているようだ。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

  

 


 

 

お食事処 角三

愛知県豊川市御津町西方松本5-5

 

( 豊川 とよかわ みと 御津 愛知御津 かどさん 食堂 麺類食堂 大衆食堂 居酒屋 老舗 うどん 丼物 近代建築 国登録有形文化財 旧今泉医院 )


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 喜久屋 柳ヶ瀬通店 @岐阜... | トップ | Love Story 1966~1972 / Love »

コメントを投稿

愛知県(三河・老舗)」カテゴリの最新記事