Love Story 1966~1972 / Love (1995)
アーサー・リー(Arthur Lee)率いるサイケデリック・バンド、ラヴ(Love)のライノ(Rhino)編集のコンピレーション盤2枚組。既に所有しているセカンド・アルバム「Da Capo」からは長尺曲1曲を除く全て、サード・アルバム「Forever Changes」は全ての曲が収録されているので、収録されている44曲のうち、実際に初めて聴くのは20曲程度だが、彼ら(アーサー・リーのソロ含む)の主要曲はこれでほとんど聴くことが出来る。ただし、最初の2枚のアルバム収録曲は全てモノラルで収録されているのがちょっとしたポイントか(←言われなきゃ気が付かないが、60年代中期までのモノラル録音は重要な場合が多いので)。
独特の曲群はアコースティックとエレクトリックの中庸といった感じの繊細なタッチの曲が多く、サイケデリックな雰囲気ももちろん満点。ジョ〇ントでもキメてメローな気分で聴いたら瞼に極彩色の映像が浮かび上がるだろう(笑)。この時期のロックを語る上では重要なバンドのはずだが、少なくとも日本では知名度も低く、おのずと評価が低い(そもそも評価されていない?)のが不思議。
2-18「The Everlasting First」は作曲がジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)で、演奏にも参加している1970年の作品。別テイク(?)がジミの4枚組のボックス・セット「West Coast Seattle Boy」に収録されている。考えたらジミが歌わずにバックに徹する曲というのも多くない。思い付くのは同時期のスティーヴン・スティルス(Steven Stills)の「Old Times Good Times」ぐらいか。こちらではバリバリにジミのギターが前面に出てラヴの音楽性とは違うが、こういう路線でバンドが組めていたら面白かったかもと思わせる出来だ。
オークションにて購入(¥500)
- Label : Elektra / Wea
- ASIN : B00000346Y
- Disc : 2
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