ベスト外道 / 外道 (2003)
2003年に発表された外道のライヴ音源を中心としたベスト盤。こちらは初回限定盤なので紙ボックス仕様でDVDが付いている。1973年に加納秀人を中心に結成された外道。3ピースのバンドだが、まだ黎明期の日本のロックとは思えないハードでダイナミックな演奏が楽しめる。着物をステージ衣装にしていたり、セットに鳥居があったりと、こんな時期から”日本”を意識していたのが凄い。加納秀人本人が小牧でのライヴで語っていたが、ハワイのフェスに出演した時は10万ものあちらの観客を熱狂させたそう。このスタイルと迫力ある演奏ならさにあらんといった感じ。CDにはMCで観客や(警備の)警察官を煽ったりしているところも収録されていて、その反抗的な態度が目に付くが、ステージでの構成はしっかりとしているので今聴いても刺激的だ。
DVDには74年に東京12チャンネル(テレビ東京)で放映されたドキュメンタリー「新若者考 ~シラケの季節をぶっとばせ~」が丸々収録されている。プロデューサーはあの田原総一朗。インタビュー場面にも彼の姿が映っている。周りの若者は…みんなパンチ・パーマの暴走族(当時は”サーキット族”と呼ばれたのだそう)。何だか懐かしいなァ、こういう若者。自分はもう少し後の世代だが、依然としてこんな輩が沢山居た。扇動的なバンドの姿勢からか出演拒否をされたり、取り巻きが主催者を問い詰める場面もあって当時の世相が伺える。当時の若者はもう60代後半か70代といったところのはず。今、この映像を観て何を思うんだろう。
ネット・ショップにて購入(¥1,200)
- レーベル : ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
- ASIN : B00009KMBT
- ディスク枚数 : 2
>聞いたことないよな爆音演奏がしてきて
なんとっ実際に外道の演奏を見たなんてスゴイ! オリジナルの彼らの活動ってたった3年ぐらい
ですもんね。やっぱりそんなに”違う”バンドだったんですねー。羨ましいなァ…。
>外タレのマネしてない
ほんとちゃんと日本語で歌ってますしね。最初から規格外だったんだなァ。
貴重なお話ありがとうございました。