外道 LIVE / 外道 (2018)
加納秀人率いる「外道」のライヴ盤2枚組。バンドは1973年結成。このライヴ盤には1976年の日比谷野音での解散コンサートなどが収録されている。たった3年間しか活動していなかったのか。自分はバンド名こそ随分前から知っていたものの、リアル・タイムではもちろん、なかなか実際の音をしっかり聴く機会は無く、音楽誌の記事を読んだり色々なコンピ盤に収録されていたのを数曲聴いた程度。それでもずっと気になっていたので唐突に買ってみた次第。
もちろん70年代前半といえばハードロック、グラムロックの波が日本にもやって来ていた頃。自分はいつも思うのだが、今と違って海外から伝わってくる情報や音が格段に少ない当時にあって、日本のトップ・バンドがほとんどタイムラグを感じさせないサウンドを奏でていることに驚愕する。ギターの奏法ひとつとっても、どのアーティストだったかが雑誌で「クラプトンがチョーキングしている映像を見て、ああやって演っているんだと初めて知った。」なんてインタビューで答えていたのを思い出す。ただそんなレベルにあって、出てくる音は本場顔負けの迫力があったりするのが凄い。
この外道のライヴを聴いてもそんなことを感じた。加納のハードなギターの音は目茶苦茶かっこいいし、しっかりとブルーズを基本としたロックンロールで、日本語も無理なく馴染んでいて今聴いても古さを感じさせない(さすがに高音質とは言えないが)。当時彼らは暴走族に人気だったということだがどういう経緯でそうなったのか。映像がどの程度残っているのか知らないが、ジャケット写真のように怪しい化粧をして着物を羽織ってギターを弾く加納はカッコよかっただろうなァ。
ネット・ショップにて購入(¥780)
- Label : ユニバーサル ミュージック
- ASIN : B07BZBZ169
- Disc : 2
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