今日も彼からの電話があった。
そもそも、わわれわが教科書的なアトラスを出そうと、企画を持込んだのがまちがいだったのはわかるが、それにしても毎日電話してくることはないだろう。
と、思うが、締め切りを半年過ぎた状態で、催促の電話を断る資格は私たちには無い。
日本で一番有名な編集者といえばサザエさんのノリスケさんだが、こんどの編集者は違った。あんな風に、のんびり、居眠りしていてくれるようであればどれだけ幸せだったか。
○○社のターミネーター
とにかく、根気づよかった。
結局のところ、彼のおかげで全項目脱稿できたわけで、彼がいなければ、1年経ったいまでも全体の4分の1も原稿は集まっていなかったに違いない。
いっとき、彼からの電話でノイローゼ気味になり、「もうだめだー」と妻に助けを求めたとき、妻は「それがその人の仕事なんだから、あきらめなさい」といわれ、あきらめたのを思い出す。
でも、土日に校正をやらせるために、大雨の金曜日の夜、講演先まで追いかけてきて、原稿を届けてくれた姿を見て、その熱心さに打たれた。
編集者、恐るべし・・・でも、もう一息。
お互い、頑張りましょう。