昨日の夜はずいぶん寒かったが、月は綺麗だった。仕事帰りに病院横の公園の遊歩道を歩いていたら、正面を若干こげ茶色の黒猫が私の前を横切った。ずいぶん毛づやのいい少し太った美しい猫だった。ツツジの植え込みがあるので、そこにでもあるねぐらに帰るのだろうかと思って見送った。
夜九時前、公園内に人通りはほとんどなく、丸くて明るい月を見ながらのんびりと歩いていた。
ところが、次の瞬間、顔を上げたら、正面から自転車に乗った七十がらみの男性が私に向かってきたのが見えた。
私が歩いていた遊歩道はやや細く幅2メートルほど。半歩よけたのだが、なにかつぶやきながら私がよけたと同じ方につっこんでくる。
遊歩道内にいてはそのままぶつかられてしまうので、養生中の芝生の上に飛び乗ってよけた。
少々気持ちが悪かったので、関わらないようにやり過ごし、足早にその場を去った。少し行ってから後ろを振り返ると、さっきの猫がいた辺りで、なんだか呼びかけている。
どうやらこの男性、あの猫の飼い主で、探していたようだ。
捕まえた猫を、自転車の前籠のケージにいれているのがみえた。
自転車をこいでいた彼の視線は、私のすぐそばにいた猫にいっていて、私は彼の視界には入っていなかったのだろう。
こういう状況というのは歩きスマホだけかと思っていたら、ペット探しのような状況でも起こりうる。まあ、珍しいパターンだろうけど、起こりうることだ。
それにしても、人生一寸先は闇。
突っ込んできた自転車がよけるだろう、などと思っていたら正面衝突で大けがをしかねない状況だった。歩いているときも常に用心していないといけない。
犬の散歩も要注意
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