久しぶりに美しい夜明けの空をみることができた。いつもこんな風に穏やかな朝がやってきてくれたらいいけれど、そんなことはむしろ少ない。生きていて自分の思い通りに行くことなどまずない、それともこれはただのわがままか。

勇気を奮って行動を起こしても、ほんの次の瞬間にはそれを邪魔することが出現する。永遠に平坦な道など無い。それでも、人間は次の一歩を踏み出さねばならない。生きるとはそういうこと。
足るを知る
これまでなんども繰り返してきたこの言葉、すぐ忘れてしまう。いつも自覚していたいのに、忘れずにいることは難しい。こうありたい、こうしていたい、といつも心がけているのだが。人間の心というものはとても貧弱で脆い。面倒なこと、余計なことはしたがらない。そしてそれを支えてやることができるのは、最後は自らの心しかない。

遠くの歩道橋を、たくさんの人が渡っている。みなそれぞれ様々のことを考えながら生きているのだろうけど、何を考えているのかは見えない。それでも皆それぞれ生きていく。
生きることは決して楽なことではないけれど、自分に必要なこと、必要なものを知ることで、少しでも楽しいことになるかもしれない。
生きているだけで十分