こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

東京オリンピックに難癖つける前に

2021年07月29日 | 自然災害・事故・感染症
 雲のおかで陽の光は遮られているにも関わらずむしむしする。静岡や北陸では大雨が降っているそうで、なんとも気候の変化に富んだ国だ、猛暑、台風、蒸し風呂のような曇天、東京オリンピックのために外国から来た人は面食らってしまうことも少なからずあるだろう。こんなところで屋外の競技をすることが異常だとわかっていたのに、巨額の放映権料のためか、IOCは米国のスポーツスケジュールに従いこの時期の東京を選んだ。気の毒なのは参加選手だが、その多くはスポーツによって生計を立てているだろうから、話は簡単ではない。今日からテニスの開始時間が変更されるということだ。放映時間の問題は大丈夫かと選手の体も心配だが、契約だの下世話なことにまで関心がいく。

 東京の新型コロナウイルス感染症感染者数が昨日3,000人を突破して、いよいよ今日は3、800人。明日は4,000人越えか。こうなってくると感覚が鈍って、1日10,000人ぐらいどうってことないとなってしまいそうで恐ろしい。昨日も少し触れたが、感染経路がいまひとつよくわからないので、防ぎようがないというのが実感だ。若い人の感染が増えているということだが、若い人の多くは相変わらず、”ただの風邪”程度で済んでいるものだから感染対策がおろそかになっているのではないか。実際、感染経路不明という人が増えているし、街の飲み屋の様子がどうなっているのか見に行ったわけではないので、憶測で何かを言うわけにもいかないが、こうして1年半以上新型コロナウイルス感染をくぐり抜けてきた身としては”特異的な感染機会”というのがあって、それを防ぐことをしなくてはいけないのに、それをしていない人が感染しているのだと思う。

 私も、私がフォローしているブロ友さんも、小池都知事も尾身会長もだが、私のすぐ周りで感染した人がいないのはなぜか。それは偶然とか幸運ではなく、当たり前の感染対策を行なっているからにほかならないと思う。国民全員が私たち”生き残り”のような生活をほんのひと月ほどしてくれたらあっという間に感染拡大は抑え込むことができるだろうに、それができないとは残念だ。政府の施策に文句を言ったり、オリンピックに難癖をつけたりしているのはお門違いで、そんなことを声高に言う人こそ、近所の飲み屋でメートルを上げている人たちのところに行って宴会をやめさせたらいいのにそれはしない。もちろん、そんなことできるわけはないが、意見するべきはそちらの方に対してではなかろうか。自粛警察といっても、感染経路情報をよりオープンにしたらターゲットはだいぶ絞られるわけで、そこをピンポイントで潰すことぐらいは許されるはずだ。

 不安を煽るような報道は控えてほしい、というのは全くその通りで、マスコミはそんなことをするよりも感染経路の詳細を報道し、感染経路根絶キャンペーンを張るべきだ。酒は家で飲んだらいいし、カラオケは一人で歌ったらいい。人と会うときは互いにマスクをつけていたら、ある程度の人数までなら問題ない。職場クラスターについては経営者を教育する。とはいうものの、感染力が強いといわれるデルタ株は怖い。電車通勤をしている身としては、つり革手すりのどこかに付着しているウイルスですら感染の原因になるのではと不安になる。今の調子の生活をおくっていてどこかで感染したとなったら、現行ワクチンではデルタ株に対しては無力だと白旗を上げるしかない。
我慢できないかな

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