外国から日本に移入された考え方、文化をいくつかあげるうちの代表的なものの一つがクリスマスだ。私はよく知らないが、この日にはキリスト生誕のお祝いにとどまらず様々な意味が含まれているのだと思う。ただ、多くのキリスト教徒以外の日本人にとってはいまだ年末の書き入れ時にすぎないように思える。若い人にとっては恋人同士で過ごすという理由づけになっていて、私も学生の頃のあれやこれやの画策がいまだに思い出されるが、今の人はどうなのだろう。
昨年未亡人となった母が、
このままだと老け込んじゃうから今年(のクリスマス)は七面鳥を焼くわ、(コロナのことがあるから)パーティーまではしないけど、取りに来てね。
と言い出したので今夜仕事帰りに寄ることにした。クリスマスを家族で祝うのは正しい在り方の一つだろう。せっかくなので息子夫婦や妹の家族にプレゼントすることにした。
昨晩、早めに職場を出て妻とデパートに行ったが、クリスマス前というのに売り場はずいぶん空いていた。ウィークデイということもあったろうが、昔の熱気はそこにはない。コロナのせいで、買い物の多くがネットにシフトしているということも加わっているのだろうと思うが、デパートは大変そうに見える。この苦境を救う奇跡は起こるだろうか。まずは、中国人観光客に来てもらうことだろうが、コロナでままならないのは気の毒だ。
海外ブランド品の値段がずいぶん高いと思ったが、この値段、30年前からあまり変わっていないんじゃないだろうか。日本人の収入が下がりこそすれ上がらないままだった30年間のうちに世界ではどんどん上がっている。日本人の収入も昔の1.5倍ぐらいになっていたら、ブランドものも、外車ももう少し手に入りやすくなるだろうに。ブランド物が貧乏な日本に見切りをつけて引き上げてしまうことが心配になる。
今夜は母の顔を見たら、笑顔で”メリークリスマス”と言おう。父が亡くなってから一人で頑張っているのだから、それぐらいのこと当たり前だろう。姪たちにも会えたら明るい顔でプレゼントを渡してあげることにする。
皆様も良いイブを