福寿草というのはけちん坊な花で、お日様が出ないと開かない。
なぜ、けちん坊かというと、開いた花びらで日の光を集めるからとかだが、それはそれでいつも開けていたらいいのにと思うがそうもいかないらしい。
そんなわけで朝私が仕事に出かけるときに福寿草は閉じている。
久しぶりに日中に家にいられた今日は晴天で、やっと開いた福寿草を拝むこと尾ができた。
そんな休みの日でも、メールは次々とくる。
半分近くは不要なものなのだが、仕事のメールも混じっている。
出版社からのメールが金曜日に来ていたのは知っていたが、これを開けば自分の首を締めることになるであろう予感がして、さっきまで放っておいた。
でも未開封のメールはそのまま放っておくとずっと目立つ、結局開けた。
すると、件の改訂第2版のことだった。
先方には、
構想を練っているところです
などと、のんびり構えていたが、案の定、締め切りについて書かれていた。
あちらとしては書き手に書かせるのが仕事なわけで、こうするのは当然のこと。
そりゃそうだよな
とため息をついた。
とはいえ、いちどは引き受けたこと、逃げ切れるものではない、やるしかない。
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