山の方はまだ雪が残るものの、里はすっかり雪が消え、日差しも暖かになり、春らしくなってきた。それにつれ、我が花粉症もそろそろお目覚めのような感じになってきた。また憂鬱な時期がやってきた。冬鳥たちの旅立ちも始まり、夏鳥たちがゃってくるまで、今はちょっぴり寂しい時だ。でも、・・・移動途中の冬鳥や漂鳥に出会えるかも・・・、という訳で、 今日は、山形市 の霞城公園に行ってみた。着いたのが10時近くでもあり、外に出ても寒くない。西側体育館は改装工事中のようだ。早速土手の上に上り、歩き出す。お堀にはカルガモがのんびり浮かんでいる。鳥影は見えず、どんどん歩を進め、弓道場まで来てしまった。ここで、杉の木の上にシメを発見。ちょっとホッとした。でも、写真は×だった。道路を横切り、児童館裏の方に行った。グラウンドの向こうの方から何かのさえずりが聞こえてきた。ウグイスかと思ったが、ちょっと違うような・・・。やっぱりウグイスかな?そうだ!ウグイスに違いない!(そんなに間違えるような声でもないのだが)ここで、 ツグミとシロハラを見つけた。トラちゃんでも・・・と、しつこく粘ったが見当たらず。あと、キクイタダキ1羽も見つけた。こんなにじっくりキクイタダキを見たのは何年ぶりだろう・・・。でも、相変わらず動きが速くて撮らせてもらえず。ずうっと鳥探ししたが収穫もなく、12時前だが、車に戻って昼食タイムとした。スコープやカメラを片付けて、弁当を食べ始めて数分。目の前の芝生脇の桜の木に小鳥が止まっていた。動かずじっとしているこの鳥。姿勢が良い。ピンと立って、ツグミのような・・・。 これは、もしかしてジョウビタキ?と思い、急いで双眼鏡で見ると、・・・ピンポーン。しかも♂だ。機材を片付けると出るんだよなぁ。よくあるパターンだ。さあ、どうする?急いで再度セットすると逃げる・・・のも、よくあるパターン・PARTⅡだし。それなら、無視して食べ続けようか?そうすると、意外にず~っといてくれたりするのも、よくあるパターン・PARTⅢだし。結局、運を鳥見の神様に託して、再度セッティング。これが、実は大正解なのでありました。写真を見れば一目瞭然。全然、全く警戒心がなく、 わずか2,3mまで近づいてもOK。たっぷり観 察and撮影できました。春の陽気で、ジョウビタキのぐぜりをたっぷりと聴くこともできた。そして、よく見ると、時々目が変!これが、あの「瞬膜」というものなのか。今まで鳥見してきて、実際に瞬膜を見たのは初めてなので感動でした。おかげで、ちょっとブレブレになってしまいましたが・・・。でも、ジョウビタキをこれほど堪能できただけで、私は幸せ者です。
【観察できた鳥】ツグミ・シロハラ・シメ・ジョウビタキ・カワラヒワ・ヒヨドリ・カルガモ