きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

びっくりトンボ’23.6/7

2023年06月29日 | トンボの観察
鳥枯れのこの時期、たまにはトンボでも・・・と、自宅近くの休耕田に。ここには、以前からハッチョウトンボ目当てに通っていたのだが、実は、鳥知人からとんでもないことを聞いていた。何と、ここには、絶滅危惧種のトンボが生息しているとの事。ハッチョウトンボも珍しいが、これはとんでもないトンボだった。自宅から5分ほどで到着。休耕田には水がなく、乾ききっている。大丈夫かなぁ・・・と、不安ながらていねいに周囲を探すと、赤い小さな小さなトンボを発見。ハッチョウトンボだ。全長が1円玉くらいの大きさ。うっかりすると見過ごしてしまうほど小さい。雌と、真っ赤な雄と、まだ真っ赤になっていない未成熟の雄がいた。最近来てなかったので、やや不安だったが、今年も無事にいてくれたので良かった。
<ハッチョウトンボ>

さて、肝心の絶滅危惧種だが、すぐ近くの溜池で探すと、ほどなく発見。事前にトンボ図鑑で確認して行ったので、すぐに分かった。その名は、「アマゴイルリトンボ」。モノサシトンボ科だ。これまでに山形、福島、新潟、青森、長野の5県からしか記録されていない超貴重なトンボだ。それにしても、これまで何年とここに通っているのに、全然気づかなかったとは・・・。あぁ、何というもったいないことをしたものか。アマゴイルリトンボ、とにかく複眼の青い色が何とも言えず美しい。「アマゴイ」というのは、初めて発見された場所の「雨乞い池」から命名されたようだ。
<アマゴイルリトンボ雄>

ここでは、他にオゼイトトンボ(たぶん)が見られた。こちらも「アマゴイルリトンボ」に負けず劣らずの美しさだ。
<オゼイトトンボ>

最後に、撮った画像を図鑑と何度も照らし合わせたが、全く分からなかったトンボだ。おそらくサナエトンボ科のトンボだとは思うのだが、・・・分からなかった。
<サナエトンボ科>

本日は、とっても貴重なトンボに出会うことができ、とてもハッピーな1日だった。
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蔵王にて①’23.6/8

2023年06月25日 | 蔵王・その他高山
今年の梅雨入りはほぼほぼ平年並みとなった。毎年、この時期になると、平地で見られる鳥が少なくなってくる。これからのシーズン、旬となるのは高山の鳥たちだ。今回は、蔵王にイワヒバリめあてに出かけた。早朝からお昼過ぎまで、のんびりと鳥見と高山植物を楽しんだ。
【野鳥編】
まずは、鳥見から。御釜の駐車場に着くと、何と、柵の上にウソが・・・。早速のお出迎え。急いでカメラ機材を準備したが、ウソは待ってくれず、飛んでしまった。まぁ、着いて早々にウソに会えたという事で、これは幸先良し・・・という事にしよう。まずは、イワヒバリポイントを目指す。途中、ビンズイが木の上でさえずっているので、一応パチリと。
<ビンズイ>

歩き進むと、昨年まで無かったが、御釜の方に近づく斜面の手前にずうっとロープが張ってある。高山植物を守るためのロープとの事。これは守らねばいけない。どこまで続くのかと思いながら先に進むが、ロープはずうっと続き、結局岩場の先まで続いていた。これでは、イワヒバリはまず無理だ。運よく上の方の石場にでも来てくれれば会えるが、斜面は100%無理だ。ほとんどイワヒバリには出会えなくなったという事か。ガックリ。
<ロープ、御釜>

高山植物の保護のためという事で、これは仕方ないなぁ。気持ちを切り替えて、カヤクグリ探しに。ハイマツの上に止まるので、重点的にハイマツをチェックしていくが、一向に見つからない。声すら聞こえない。1時間以上粘ったが、全然見つからないので、諦めて駐車場の方に戻ってきた。レストハウスの所に来ると、ロープにウソがとまっていた。そして、下の駐車場脇のタンポポの所に下りた。
<タンポポ>

タンポポはまさに花盛りの状況。ウソの大好きな綿毛・種はあるのかなぁ?でも、ウソの様子を観察していると、綿毛はあるみたいだ。よく見つけるものだ。イワヒバリ、カヤクグリがダメだったので、かなりのショック状態だったが、ウソの食事風景を観察撮影することができて、何とか気持ちをアゲアゲにすることができた。
<ウソ雌と雄>

じっくりウソを見ることができたので、下のリフト乗り場駐車場に下った。端っこに車をとめて、かなり遅い朝食をとった。しばらく車の中にいると、近くの木にアオジがとまって、さえずり始めた。御釜のところでもアオジのさえずりを聴いたが、ここにもアオジがいるとは・・・。結構標高の高いところにもいるんだなぁ。
<アオジ>

アオジを観察したところで、さぁ、お次は高山植物だ。コンデジを持って、道路を下っていくと、カッコウの鳴き声が聞こえてきた。どこだろう・・・と、脇道に入っていくと、木の上で鳴くカッコウ発見。しばらく様子を見ていると、どうやら近くにもう1羽いるようで、鳴き交わしている感じだ。
<カッコウ>

カッコウを撮ったところで本日の鳥見は終了。あとは、御田ノ神湿原で高山植物を愛でることにしよう。

【高山植物編】
<御田ノ神湿原、山ツツジ>

道路脇からツツジの花が見えた。赤紫色がとても鮮やかだ。木道を歩き始めると、まず目についたのがイワカガミ。そして、チングルマ。どちらも月山で見られるが、月山では7月中旬ごろで、こちらは1か月ぐらい早い。オウレンは、よーっく探さないと見つからないくらいひっそり咲いている。ヒナザクラも咲いていたが、こちらはしっかり目立つように茎を伸ばしている。ワタスゲはまだ早いのかな?あまり大きくなっていない感じ。最後はミネズオウ。白い小さな花だが、たくさん咲いて、湿原を白く彩っていた。
<イワカガミ、チングルマ、オウレン、ヒナザクラ、ワタスゲ、ミネズオウ>

今回は、カヤクグリを全く見ず・聴こえずだったので、次回は何とかカヤクグリに会いたいものだ。また、高山植物は次々といろんな花が咲くので、次回もどんな花に出会えるか楽しみだ。
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ヨシゴイ’23.6/6

2023年06月21日 | 村山地方
昨年ヨシゴイが繁殖した沼に、今年もヨシゴイがやってきた。鳥友人より情報をもらい、早く会いに行きたかったが、この時期、行かねばならないポイントがたくさんあって、なかなか行けずにいた。やっとこさ、この日行くことができた。到着が朝の9時を過ぎていたが、すでに日差しが強く、汗が吹く出してくるようだ。で、早速昨年巣を作ったところで出てくるのを待ったが、一向に現れず、これはお出かけ中かな?と思ったが、そのまま待っていると、突然ヨシゴイが飛び出して、沼の上を飛んで行った。やっぱり居たんだなぁ。もう1羽いるのではと思い、そのまま待つも全然出てこない。このまま時間切れになるのもいやなので、先ほど飛んで行ったヨシゴイを探しに、車で沼のわき道を移動してみた。駐車スペースに車をとめ、沼の畔をチェックしていくと、ヨシゴイ発見。急いで機材を準備し、現場に急行。バッチリ見やすいところに居てくれた。頭の色から、この個体は雄だった。観察していると、水面に頭とくちばしを近づけて、魚などの獲物が近くに来るのを待って、一気にくちばしを水中に刺した。獲れたのは小さな小さな小魚のようだった。残念ながらその瞬間は撮れなかった。ちょっとよそ見してしまったもので・・・。今年初の出会いはこんな感じだった。
<ヨシゴイ成鳥雄>
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チョウゲンボウ巣立ち’23.6/5

2023年06月17日 | チョウゲンボウ観察
そろそろ巣立つだろうと思いつつ、天気が悪かったり、都合が悪かったりと、なかなか世の中うまくいかず。それでも何とか、この日出かけることができた。
現地に着いて、早速樹洞を確認するも、ヒナの姿は見えなかった。これは、もう巣立ったのかな?周囲の木の枝をていねいにチェックしていくと、2羽いる所を見つけた。やはり巣立っていたようだ。・・・で、もう1羽は?さらに探したが見あたらず。そして、何気なく双眼鏡を向けた樹洞にチョウゲンボウの姿が・・・。ヒナが1羽残っていた。周囲の様子を窺っている。そして、ずーっと観察していると、突然、ヒナが飛び立った。あっけない巣立ちだった。何の前触れもなく。これで、3羽すべて無事に巣立つことができた。1羽だけだが、巣立ちの瞬間に立ち会うことができた。ラッキー。
<樹洞に残る1羽が>

巣立ったヒナたち、近くを飛ぶノスリの声やムクドリたちの声に反応しながら、外の世界の様子に驚いたり、興味津々だったり、あるいは、のんびり羽を伸ばしたり、ちょっぴり眠くなったりと、様々な様子を見せてくれた。
<巣立ったヒナたち>

巣立ってもしばらくは親からエサをもらい、狩りの仕方を学んだりしながら、ひとり立ちしていくことだろう。鳥の世界も生存競争が激しい世界。何とか無事に成長してほしいものだ。
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フクロウに会いに’23.5/25~6/5

2023年06月13日 | 村山地方
昨年出会ったフクロウが忘れられず、今年も・・・、会いに行ってきました。4回も。その記録です。
<5/25>
まずは1回目。どうだろう??いるかなぁぁぁ??と、期待と不安の中、昨年見つけた木をくまなく探していくと、・・・いました!ヒナが!まずはヒナを1羽確認。しかし、そのあとは周囲をじっくり、ていねいに探したが、見つけられず。この日は、ヒナを1羽見つけた。ヒナがいれば、必ず親がいるはずだが、その親は見つけられず。
<見つけたヒナ>

<5/26>
昨日、鳥友人にフクロウの情報を伝えると、本日早速行ってきたとの事。そして、ヒナを4羽確認したとの事。これは行くしかない。お昼過ぎ、早速行ってみた。大きな木のかなり上の方に、葉っぱに隠れながらも4羽見つけることができた。

そして、近くの木に親も確認することができた。枝と葉っぱに隠れ、まるで「木の葉隠れの術」状態。これでは見つけられないはずだ。
<ヒナと親>

<5/30>
この日は、チゴハヤブサを探しに行ったが出会えず、ならばフクロウに・・・と、3回目のフクロウ観察。現場に着くと、顔見知りの方が。親はすぐに見つけられたが、ヒナの姿がない。周辺を探し回ったが見つからず。諦めかけた頃、その顔見知りの方が、「いましたよ、ヒナ。」と、教えてくれた。隣の畑の栗の木にいるとの事。急いで行ってみると、栗の木の枝に2羽とまっている。何という近さ。こんなに近くて大丈夫なの?心配になるくらい近い。樹の上の方にいるだろうという想定の下、当然長いレンズを持ってきた。なので、当然画面からはみ出てしまう大きさ。こんな贅沢な出会いが待っていたとは・・・。至福の時間を過ごしたのでありました。
<木の葉隠れの親>

<近すぎるヒナ>

<6/5>
この日、4回目の訪問。親はいつもの木にとまっている。親は移動しないのかなぁ。昨年は日中でも、飛んで移動し、ムクドリを捕って食べる場面を観察することができたが・・・。
<いつもの木に親>

ヒナはなかなか見つけられなかったが、何とか確認。木の上の方にいた。ヒナもだんだん成長し、動く範囲が広くなってきているようだ。今年のフクロウ観察はこれくらいにしよう。
<木の上にいるヒナ>

今年も4羽のヒナが巣立ち、元気な様子を観察することができた。少しずつ大きくなって、元気に独り立ちしてほしいものだ。
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