きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

立山・室堂平Ⅱ’24.7/10

2024年07月31日 | 県外の鳥見

「ライチョウツアー」2日目。朝6時頃起床。窓の外を確認すると、雨はそれほど強くはないものの、しっかり降っている。ただ、周囲は昨日よりは見えるようになっている。乾燥室に干していた雨合羽は何とか乾いていたが、ズックはまだしっかり濡れていて、とっても履ける状態ではなかった。宿の長靴を借りられるとの事で、この日は宿の長靴を借りて鳥見することにした。7時に朝食を食べ、天候を見ながら9時に出発した。待ってても雨のやむ気配がなかったので・・・。事前情報によれば、立山のライチョウのヒナの巣立ちは平年だと7月5日~10日頃との事。そして、ネットを見ると、すでにヒナが観察されているらしい。これは楽しみだ。宿を出て、歩き始めて10分くらいのところで、2,3人立ち止まっている。どうやら、ライチョウがいるらしい。急いで双眼鏡で探すと、・・・いました、ライチョウ!何という神々しさ。まさに、「奇跡の鳥」だ。もう息するのも忘れ、ひたすらシャッターを切り続けた。たっぷり撮ったところで少しずつ気持ちの高ぶりも落ち着いてきた。周囲を見回すと、さらにもう1羽確認。2羽とも雄だ。エサを採りながら斜面を動いているが、少しずつ距離が近くなってきた。今回持参したカメラは、雨予報という事もあり、ソニーのサイバーショットRX10MⅣで、24-600mmのズームだ。最初は600mmで撮っていたが、だんだん近くなり、広角側での撮影となった。それにしても、何という幸せな時間だ。これまでずうっと憧れ続けてきたライチョウが今、自分の目の前にお出でになるという幸せ。4年ほど前、夫婦で初のライチョウツアーを計画し予約済みだったのだが、新型コロナで泣く泣くキャンセルしている。感無量だ。さて、たっぷりと観察撮影したので、少し周辺に目を移し、道の反対側の斜面を見ていくと、大きな岩の所に鳥を見つけた。ライチョウだが、どうも変。体の方は確認できるが、頭と顔がよく分からない。とにかく数カット撮影して拡大してみると、何と、顔がこちらを向いている。首から下の体は岩の方を向いているが、顔はこちらを向いている。そして、目もしっかり見える。(当たり前だが・・・)顔が岩の中にしっかり溶け込んでいる。双眼鏡で見ても全く分からなかった。それほど完璧に岩と同化しているという事。ん~凄い。

<どうか(同化)してるよ、ライチョウ君>

このライチョウ雄の保護色、まさに完璧。双眼鏡で見ても、しばらく顔が見つからなかった。・・・で、こちらも雄だった。これで、雄を3羽見つけることができた。次は、何とか、雌とヒナたちに会いたい。期待しながら先に進んでいったが、雨足が強くなり、天候的に厳しい状態になった。今日のお昼は、宿におにぎりを準備してもらい、天気が良ければ外でのんびりランチタイム・・・のはずだったが、それどころではない。雨具は着用しているものの中は濡れてしまっている。そんなこんなで、とりあえず、バスターミナルの建物の中に避難。中で、荷物の整理と雨の始末などをした。話し合いの結果、これからライチョウを探しながら雷鳥荘にもどって、部屋でおにぎり弁当を食べることにした。その前に、保護センターに行って、ライチョウ確認の報告をして記念シールをもらうことに。立山自然保護センターは、バスターミナルに隣接している。中では、ライチョウに係る様々な資料等が展示されており、ライチョウに関する様々な知識・情報を得ることができた。日本に生息するライチョウは約2,000羽で、ここ立山に生息するのは250羽ほどらしい。そして、野鳥の換羽は通常年2回だが、ライチョウは年3回換羽するとの事。で、記念シールだが、5種類あり、自分は「ライチョウと言えばこれでしょう。」と、真っ白いライチョウを選んだ。いつか、本物の真っ白いライチョウを見てみたい。宿に戻る時もライチョウを探しながら歩いたが、見つけることができなかった。天候が悪いとライチョウが出てくれる可能性が高いという話で、期待しながら歩いたが、残念ながら見当たらず・・・だった。この天候では、ヒナたちも体が冷えるので、たぶんお母さんの体の下に潜り込んでいるのだろう。自分たちも早くお風呂に入って体を温めた~い。宿に戻り、早速お風呂に入り、冷え切った体と心を温めて、部屋で遅いお昼となった。外は相変わらずの雨と風だった。本日2日目は、念願のライチョウに出会うことができたので、それだけで十分満足だ。それに、戻る途中、ライチョウのいた斜面で今度はイワヒバリに出会うことができた。今季蔵王では出会えていないので、これまたラッキーだった。

<ライチョウ雄たち>

<イワヒバリ>

明日は帰る日だが、宿からバスターミナルまで、ライチョウを探しながら歩くので、その間、もしかするとまたまたライチョウ、そしてヒナたちに出会えるかもしれない。ラストチャンスということで、明日に期待しよう。

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立山・室堂平Ⅰ’24.7/9-11

2024年07月28日 | 県外の鳥見

6月に青森県の十二湖に行ったときに、一緒に行った鳥見4人組で、話の流れで「富山県立山にライチョウ見に行こう」でまとまった。自分的には来年あたりかなと思っていたが、何と、1ヵ月も経たないうちに行けることに。何から何まで計画準備し、連れて行ってくれたTさんに感謝しかない。有難うございます。

さて、「ライチョウツアー」プランはこうだ。参加者は5名に。出発は7月9日。早朝5時に山形市を出発。東北中央道、国道113号線、日本海東北自動車道、そして北陸自動車道を通って富山県へ。所要時間は食事と休憩を入れて7時間ほど。立山駅からケーブルカー、美女平からバスで1時間ちょっとで室堂平に到着だ。ここで2泊してライチョウとの出会いを楽しむという最高のプランだ。宿泊は「雷鳥荘」というところ。室堂バスターミナルから30分ほど歩いたところにある。運が良ければ、途中でライチョウに出会えるかも・・・。

さて、出発の1日目。予定通り、山形市内を早朝5時に出発。6時間ほどの長距離ドライブだったが、車内はとっても賑やか。まぁ、これもひとえにドライバーTさんのおかげです。安全運転、有難うございました。立山駅近くの駐車場に車をとめ、荷物をまとめて、いざ出発。そして、何と、近くにイソヒヨドリを発見。今年生まれの幼鳥のようだ。「いってらっしゃい。」とお見送りしてくれているようだ。午後1時40分発のケーブルカーに乗って10分ほどで美女平に。ここで、バスに乗り換えて50分でいよいよ室堂平に到着。心配した天気だが、何とか雨は降っていない。ただ、周りは霧で全く見えない。ひたすら足元を見て歩くのみだ。周囲を見回しても何も見えない。霧さえなければずっと憧れてきた絶景が目の前に広がっている・・・はず。みくりが池を過ぎ(たぶん)、みくりが池温泉に到着。ここでウソを見つけたが、それどころではなくなった。突然物凄い風と叩きつけるような雨が降ってきた。急いでカッパを着たが、そのわずかな時間ですでにずぶ濡れ状態に。ここから雨に打たれ、強風にあおられながら歩いて行った。足元しか見えず、どんなところを自分たちが歩いているのか全く分からなかった。先導してくれるTさんにひたすら付いて行くのがやっとだった。急な木道の階段を上ったり下ったりしながら、何とか宿に到着。もう、頭から足元・靴までずぶ濡れ状態だった。チェックインして、急いでお風呂に入った。これがもう最高!冷え切った体の芯まで温めてくれる温泉だった。温泉、最高!明日は、一日ライチョウ探しだ。良い出会いがありますように・・・。天気が回復しますように・・・。

<1日目撮影:イソヒヨドリ幼鳥・往復キップ・立山駅内 

  

2日目撮影:みくりが池・ちらっと奥に剣岳が・地獄谷・雷鳥荘・シャクナゲかな?・観察記念シール>

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クマタカに会いに’24.6/29

2024年07月25日 | マイフィールド

クマタカは、過日、山菜採りをした後、車に戻ったところで飛ぶところを見つけた。これまでになく近かった。しかし、あいにくカメラを持っていなかったので撮影することはできなかった。その数日後、しっかり準備してクマタカ撮りに出かけたが、見事空振り。そんなこんなで久しぶりにクマタカに会いに行こうと、この日、天気も良いのでいつものポイントに出かけてみた。

車を運転していると、猛禽が電柱にとまるのを見つけた。もしや、クマタカ?と、はやる気持ちを抑えつつ急いでカメラの準備をした。運よく飛ばずにいてくれたおかげで、何とか数カット撮ることができた。大きさからハチクマかサシバと思ったが、サシバだった。最近サシバに出会っていなかったのでラッキーだった。帰りには、2羽で飛ぶ様子を見ることができた。この周辺で繁殖しているようだ。

<サシバ>

さて、幸先よくサシバに出会えたので、次はクマタカだ。機材を準備して、スタンバイOK。しかし、1時間近く待っても出ない。そろそろ帰ろうと思い始めた頃、やっと姿を見せてくれたクマタカ。まぁ、鳥見の世界ではあるあるだ。写真の方は今ひとつだったが、久しぶりにクマタカの勇姿を観ることができたので良かった。やっぱりクマタカはかっこいいなぁぁぁ。

<クマタカ>

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トンボ撮り②’24.6/28,30

2024年07月21日 | トンボの観察

ハッチョウトンボ目あてで前回行ったのが大体1か月前。あの時は少し早かったが、今回はどうだろう。日中暑くなる前にと朝6時頃行ってみた。すると、全然飛んでいない。あれっ、どういうこと?どこかに移動してしまった?あっちこっち探していると、こんなハッチョウトンボを発見。

<ハッチョウトンボ雄>

体からしっぽ、羽まで全体が水滴まみれになっている。これでは飛べないよ。朝の冷え込みで朝露が付いたのだろう。これじゃあ飛べない。まずは、体と羽を乾かしてから・・・ということだろう。それじゃあ、他にも・・・、とさらにていねいに探していくと、真っ赤な雄をいくつか見つけた。何しろ1円玉の大きさなので、老眼の自分には見つけるのに一苦労だ。

<ハッチョウトンボ雄>

<ハッチョウトンボ雌>

それにしても、こんな朝露まみれの状態は初めて見た。感動してしまった。自然の厳しさと言うか、不思議さというか、ひたすらシャッターを切り続けた。一段落したところで、少し離れた所も探してみた。すると、畔の脇にハラビロトンボの雌を見つけた。こちらも朝露付きだ。

<ハラビロトンボ雌>

で、前回確認できなかったアマゴイルリトンボはどうだろう。ポイントの方に移動しながら探してみた。ん~、残念ながら見当たらず。今年は出現しなかったのかぁ?・・・で、代わりにと言ったら何なんですが、モノサシトンボを発見。こちらは、朝露に濡れてはいなかった。すでに乾いたのか、はたまた朝露の付かないところにいたのか、・・・わからない。

<モノサシトンボ>

朝露に濡れた体や羽は、お日様が出てくると、徐々に乾いていく。まあ、当たり前ですが・・・。なので、撮影する時間帯をよく考えないといけない。今回2日間撮ってみたが、やっぱり、2日目の方が「朝露トンボ」をたくさん撮ることができた。

ついでに、草花も撮ってみた。本日のレンズは、ED40-150mmF4Proで、ズーム全域で70cmまで寄ることができ、最大0.41倍のテレマクロ撮影することができる。

<トンボ田の草花>

初めてこのレンズを使ってみたが、なかなかに楽しいトンボ撮りができた。

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蔵王探鳥②’24.6/22

2024年07月17日 | 蔵王・その他高山

前回の蔵王探鳥から2週間ちょっと経ったので、もう良いでしょうと、2回目の蔵王行き。いつものように朝4時頃家を出て、御釜の駐車場に6時頃に到着。ほとんど車なし。早速カメラ機材を準備し、いざ出発。・・・と、駐車場から階段を上ると、早速ウソの登場。前回はタンポポがまだ咲いておらず、フキノトウの大きくなった綿毛の種を食べていたが、今日はタンポポの綿毛の種を食べていた。タンポポの花はすでにピークを過ぎてだいぶ綿毛が少なくなっていたが、まだまだ大丈夫かな。雄が2羽、仲よくというか、時々相方のエサを横取りしようとけんかを吹っ掛けたりもしていたが、やっぱり仲よく食べていた。

<ウソ雄>

ウソが飛び去ったところで、まずは、御釜の方に下りて行って、イワヒバリ探しに・・・。しばらく歩くと、いきなり「岩ヒバリ」が・・・。そう、単なる岩の上のヒバリでした。こんな高所まできているんだねぇ。数年前にもただのヒバリに出会ったので、久しぶりだった。

<岩の上のヒバリ他>

そして、イワヒバリの出そうなところでしばらく待ってみたが、一向に出る気配もなく、登山道の方に上って行った。次に出会ったのは、ビンズイだ。前回はビンズイすら出てくれなかったので、ビンズイでも出てくれてうれしい限りだ。もう子育ては始まっているのだろうか。

<ビンズイ>

1時間半ほど歩き回ったが、結局イワヒバリは出てくれず。リフト乗り場あたりでカヤクグリを探したが、姿はもちろん声すら確認できなかった。仕方なく、駐車場の方に戻ることに。駐車場の端っこで、下の斜面に何かいないか見回すと、ウソの声やカヤクグリの声が聞こえてきた。そして、やや遠いものの、カヤクグリの姿を確認することができた。写真も何とか数カット撮ることができた。まあ、証拠写真程度ですが・・・。

<カヤクグリ>

今日は、前回よりはずっといい出会いに恵まれた鳥見だった。次回はどうなるか分からないが、何とかイワヒバリに会いたいものだ。

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