先日、今季初めてイワヒバリを撮ったが、ずっと雪の上で「雪ヒバリ」状態だった。残雪の上にえさがいっぱいあるのだろうか。30分ほどの観察だったが、一度も「岩ヒバリ」を撮れなかった。と言う事で、今日は是非「岩ヒバリ」を撮りたい。夜明け前の4時ごろ家を出た。これまでずっと山形市の蔵王温泉の方から上っていたが、前回の帰り、上山市の方から帰ってきたら、こっちの方がずっと早かった。で、今日は上山市の方から上って行った。やはり30分ぐらいは早い。エコーラインの途中でコルリの声が聞こえたので、車を止め、カメラの準備をして近づいてみた。2個体が鳴いているようだ。かなり近い。でも、樹木の葉で見つけられない。声のする方を見ていた時、ヒガラの幼鳥がすぐそばに飛んできた。1,2mほどの近距離だ。人なつっこそうでめんこい。結局コルリは見つけられず、車を進めた。今日はお釜に行く前に、宮城県側の聖山平の方に行ってみた。コマドリねらいだ。駐車スペースに車を止め、入り口のところに行くと、通行止めのチェーンと看板があった。これはyamameさんのブログで知っていた。まだ道路に雪があるためだ。でも、歩いて行ってみると、道路には雪がない。沢沿いに少し残っているくらいだ。しかし、後ろから軽ワゴン車がやってきた。この道は車も通れるんだ。しかし、その車、通行止めのチェーンを見て、戻っていった。ご苦労様でした。次回は車で流しながら鳥探しすることにしよう。 ここでは、アオジが朝日を浴びながら元気いっぱい鳴いていた。何枚か撮って、早々に車に戻った。 次はお釜だ。6時半ごろ着いた。今日はとても良い天気だ。朝日で遠くの山々が輝いて美しい。これを見ただけでも、また来た甲斐があったというものだ。また、あちらこちらでコイワカガミが一面に咲いている。前回イワヒバリが出てくれた雪渓のところに陣取り、長い待ち時間が始まった。出る前に朝食を済ませておこう。7時半頃に朝おにぎりを食べた。そして、食べ終わった頃、何気なく雪の上を見ると、鳥が一羽歩いている。双眼鏡を向けると、やっぱり「雪ヒバリ」だ。でも、今回はどうしたことか、すぐに飛び去ってしまった。気付くのが遅かったようだ。しばらく行方を捜していると、後ろから人の気配。「おはようございます。」と挨拶したおじさん、そのまま私の前へ。そして、雪の上を歩きながら、 岩の上のビンズイを撮る。そして今度は崖を下り向こう側へ。一体何なんだ、このおじさん。人がイワヒバリを探しているというのに・・・。と思ったが、「待てよ。このおじさん、もしかするとイワヒバリを飛ばして、こっちによこしてくれるかも・・・。」と、ちょっとだけ期待したが・・・、期待はずれだった。ただのおじゃまなおじさんでした。ビンズイを見ていると、ヒバリを見つけた。これか!KANさんの見つけたヒバリは。しかも、2羽いる。それからキセキレイもいた。9時過ぎ、yamameさんが来られた。先日の楽しいひとときがよみがえった。鳥見しながら鳥の話ができるのは、何ともうれしい限りだ。しばし話をして、yamameさんは熊野岳に向かわれた。自分はこのままイワヒバリ待ちだ。何とかもう一度出てほしいのだが・・・。それから1時間半。yamameさんが下りてきた。本当なら「出ましたよ。」と軽く言いたいのだが、「今日はダメですね。」状態だった。11時を過ぎ、yamameさんはカヤクグリを探しに刈田岳山頂のほうに行かれた。自分は・・・なかなかイワヒバリを諦めきれない。しばらくして、ブーンという音がして、虫が背中に止まった。ブーンという音に瞬間的に反応してしまった。ハチかな?一度スズメバチに刺されているこの身。もう一度刺されたら危険なのだ。幸いハチではなかった。 三脚にとまった虫・・・、それはセミだった。ハルゼミのようだ。三脚にとまってもなぁ・・・。飛ばれるかと思ったが、あっさり捕まえられた。しばらく手の平にいたが、飛んでいった。12時になったので、ここで終了としよう。イワヒバリには結局ちらっとしか会えなかったが、花盛りのコイワカガミや高山の「ヒバリandキセキレイ」も見れたし、何よりyamameさんとまたご一緒できたのが一番の出来事だった。下のお釜の写真で、お釜の崖の上に数人立っているのが見えますか?自分にはとってもあんなところに立てませ~ん。
【出会った鳥たち】アオジ・ビンズイ・イワヒバリ・ヒバリ・キセキレイ・カッコウ・ウソ・コルリ・ヒガラ・ウグイス・カヤクグリ・アカハラ