昨年秋、シギチドリを勉強しようと、鳥の海、岩沼市に出かけた。少しずつ興味が出てきたので、今年は春から出かけることにした。潮汐表で見ると、22日日中は干潟が出ないようだが、海辺の方には何か出るだろうと予想して、あわせて、岩沼の休耕田に行けば何かはいるだろうと安易に考えて行くことにした。朝、しっかり朝ごはんを食べて、8:30出発。風が少し強い。でも、晴れのいい天気だ。寒河江ICから村田ICまで約1時間。さわやかなドライブだ。村田ICをおりると、道路の左側に桜並木があり、満開だった。車をとめようと思ったが、「いや、待て待て。今日の目的はシギチだ。ここで浮気心を出すと、シギチが出ないかもしれない。」と思い直し、涙をのんで通り過ぎる。鳥の海に入り、「福や」の前を通ると、「荒浜名物 ほっきめし」と書いてある。某掲示板で「荒浜名物 はらこめし」というのを昨年見て初めて知ったが、自分は正直「はらこ」が苦手だ。でも、ほっき貝なら好きで、回転寿司でよく食べる。一度「ほっきめし」を食べてみたいものだ。さて、鳥の海の様子はというと、カモメがぱらぱら。(すいません。カモメ類は全く分からず、全て「カモメ」で統一です。)でも、顔の黒いカモメ(ユリカモメ夏羽)が時々飛んできてくれた。(これくらいなら分かる)遠くを見ると、 カモの群れが浮かんでいる。フィールドスコープで見ると、一瞬、キンクロかと思ったが、スズガモだった。でも、初見の鳥だ。一応証拠写真を撮って、海辺に行ってみることに。 海は波が高く、やや荒れ模様だった。ず~っと双眼鏡で見回したが、鳥がいない!シギチは一体どこに行ったんだろう・・・などと考えるのはやめて、時間がもったいないので、岩沼に移動。「不法投棄禁止」の看板の前に車をおいて(ちょっと心配だったが)、小道を歩く。白いサギが田んぼ2,3枚に11羽もいた。こんなにいっぱいいるのはめったに見られない。(マイフィールドでは)田んぼの畦にタンポポが咲いていた。ここにサギが来てくれたら結構絵になるかもと思い、ピントを合わせて待つが、これがなかなかどうして。そう都合よく来てくれないし、来てもソッポを向かれたり、首を伸ばして頭が画面から切れたり・・・だ。 いつまでもサギを撮っていても仕方ないので、昨年セイタカシギに出会ったポイントに移動。ここにもシギがいない!・・・と思ったら、シギ発見!顔から腹が黒い。ムナグロだ。これも初見だ。やったぁと思いながら写真を撮ろうとしたら、モニターの画面が消えた。「えっ、そんな!」もう一度電源を入れなおしてシャッターを切ろうとしたら、また消えた。「えっ、そんな。リモートコードの電池が切れたのかな。」と思い、新品と交換したが、これもだめ。仕方なく手押しで撮ることに。ただでさえ風があってブレるのに、手押しではもう・・・ブレブレだ。ここまで来て、初見の鳥に出会えたというのに故障とは・・・(泣)ムナグロは2羽だったが、 そのそばに違うシギが1羽。くちばしが長く、体・頭の模様からタシギのようだ。それから青っぽいサギが水路の上を飛んだ。ササゴイだ。コチドリ3羽がさかんに鳴き交わしていた。それにしても今日は、目当てキャップを落として、無くしそうになったり、リモートコードが故障したりと・・・、帰りは肩を落としての帰宅となりました。あ~あ。
ここ1週間で田んぼの雪がほとんど消えて、春が近づいてきた感じだ。そろそろツバメやサシバが渡ってくるのではと思い、マイフィールド巡りに出かけた。天気予報ではまあまあの予報であったが、外に出たところで、すでにポツリ、ポツリと落ちてきた。これは急いで回らねば。 まずは、大江町楯山公園へ。この公園は、以前「日本一公園」と呼ばれていた。何が日本一なの???と、よく人に聞かれたが、ここからのながめが日本一なのです。高台にあるこの公園には、東屋と石碑くらいしかないが、眼下に最上川と川に架かる旧最上橋、そして左沢の町並みを一望できる。まずは景色を見ていると、ツバメを発見。腰が白く、イワツバメだ。今年の初認だ。4~5羽曇天の空を気持ちよさそうに飛んでいる。長旅、ご苦労様でした。 北側の斜面では、モズを発見。時々地面に降りてエサを探しているようだ。ピョーピョーと向こうでアオゲラの声がする。ちょっとミヤマホオジロを期待していたが見当たらず、次に移動する。次は、3分ほどで着く市の沢にあるため池。ここは、カワセミが見られるポイントだ。でも、5月にならないとやってこない。鳥影が少なく、少し歩いてみることに。すると、チチッ、チチッとホオジロの声。そして頭の黒くなったカシラダカを発見。 水辺ではジョウビタキ♂が忙しく動いている。♀も2羽発見。2羽いっしょに行動しているようで、なわばり解消したのかな?エナガが綿のようなものをくわえて飛んでいった。巣作りの準備か。向こうからケーン、ケーンとキジの声。探したが見つけられず。この冬、なかなかジョウビタキに会えなかったのに、一度に3羽も見られて満足・満足。よし、次は、いこいの森だ。寒河江市谷沢地区にある「いこいの森」。ここでは、春、オオルリ・キビタキをはじめ様々な夏鳥たちに出会うことができる。まだ来ていないと思うが、どんな様子か一度見ておかなくては・・・。入り口手前のヘアピンカーブで何やら黒と赤茶色の鳥を発見。急いで車を停止し、双眼鏡で見ると、なんと、ノビタキだった。この辺りでは、自分的には初記録だ。よく見ると、幼羽から夏羽へと換羽しつつある第1回夏羽の若鳥のようだ。すぐそばを車が通ってもビクともせず、すぐそばまで寄ってもいっこうに逃げようとしない。もうバチバチ撮りまくりだ。時々上空を気にしてか空を見上げる仕草がイナバウア風でかわいい。たっぷり15~20分相手してくれて大大大満足のフィールド巡りだった。
春のさえずり・ホオジロ モズ 初記録のノビタキ3枚
最近鳥との相性が悪く、ストレスが溜まりつつあった。そんな中、土曜日の夜に「庄内にナベヅル」の情報をいただいた。明日はあまり天気が良くないしぃ・・・、それに、お昼は家族で外食の予定だしぃ・・・等いろいろあったが、来週までナベちゃんが待っていてくれる保障はないし、これは思い切って行くしかないでしょう。朝一番に行って、お昼までに帰ってくることにした。
片道1時間半くらいなので、朝5時に家を出れば、2,3時間は鳥見ができるだろう。結局家を出たのは5時半になってしまった。月山道はところどころ濡れていたが、まずまずの状態だ。道路わきには先日の雪が残っている。山々はまだ真っ白で、春は遠いようだ。それにしても、空がどんよりして今にも雨が落ちてきそうで心配だ。さあ、もう少しだぞというところで、フロントガラスにポタン、ポタン。ここまで来て雨が落ちてくるなんて・・・と、自分の運のなさにがっかりしたが、すぐおさまり、何とかもちそうだった。さて、いただいた情報どおり、田んぼを見ながら車を進める。向こうに、スコープをのぞく人を見つけた。きっと、あそこだなと思い、近くに停車して、「おはようございます。」すると、「いますよ。」と指をさして教えていただいた。何と、すぐ目の前の田んぼに黒い服をまとった様なナベちゃんが新芽?をついばんでいた。何と近いこと。でも、ここで自分だけ土手を降りて近づいて、もし飛ばれたりしたら、おじさんに申し訳ない。おじさんによると、最初コウノトリが出たという情報らしかった。それがどうやらナベヅルだったという訳だ。自分はこれまで2回九州に行ってナベちゃんたちを見てきたが、まさか、こんな近くで見られようとは・・・なんとも幸せな話だ。おじさんが帰って一人だけになると、土手を下って、橋までいってみた。一向に気にする様子もなく、ひたすら草をすいばんでいる。どんどんシャッターを切っていった。そうこうするうちに、何と20~30mくらいの距離になった。あまりにも近すぎて、ドアップの写真になってしまった。何とも幸せなことだ。そして、あることに気づいた。くちばしに孔が開いているのを見つけた。これは何だろう。鼻の穴のようなものなのかな?ここから空気をとりいれるのかなぁ?思い残すこともないぐらいに堪能したら、9時半だ。まだ、朝ごはんも食べていなかった。帰りの途中で、コンビニ弁当を食べて帰った。途中から雨が激しく降り出した。良かった、半日もってくれて。