きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

ハシボソガラス’22.3/23

2022年03月26日 | マイフィールド
東京大学名誉教授・樋口広芳先生の著書「ニュースなカラス、観察奮闘記」を読んだ。おもしろい!
カラスが賢いというのは周知のことだが、全国にこんなに凄いカラスがいるとは・・・。公園の水道の蛇口の栓を自分で回して水を出して飲むカラス。このカラス、水を飲むだけでなく、水を浴びることもする。そして、何と、水を飲む時と水を浴びる時では、栓の回し方と出す水の量を変えているというのだ。凄い。こんなカラスがいるとは。このことがずっと頭に残っていた。
ここで問題。カラスの仲間の声はあまりきれいではないが、世界で一番美しい声のカラスは?さて、何でしょうか?わかりましたか?答えは・・・・最後に!
カラスをじっくり観察したことはあまりないが、これまで見た中で記憶に残っているのは、すべり台のようにして遊ぶカラスだ。樋口先生の本に出てきたのは、本物のすべり台で滑るカラスだが、自分が見たのは、屋根のトタンを滑るカラスだった。自宅裏の家の屋根にハシボソガラスがとまっているのを見つけた。窓からずっと見ていたら、羽根を半開きにして、おなかを下にしてトタン屋根をスーっと滑り、そのまま飛んでまた屋根の上にとまり、またスーっと滑った。そしてまたそのまま飛んで屋根の上へ。これを4,5回繰り返すのを観察した。見ながら、「カラスもすべり台で遊ぶんだ。」とびっくりしたことがあった。
さて、カラスネタということで、今回は、先日見つけたハシボソガラスを紹介。クマタカねらいで道路脇に車をとめ、クマタカが出るのをずっと待っていたが、一向に出る気配なし。少々待ちくたびれてきたところに、ハシボソガラスが飛んできた。口に、クルミのような木の実を咥えている。しばらく様子を見ていると、近くの街灯の上にとまり、上に飛んでクルミを落とした。そして、道路に降りて、また咥えて街灯の上に飛び上がった。そして、また飛び出して、上からクルミを落とした。このパターンをしばらく繰り返している。時たま車が通るので、もしかすると、車の前にクルミを落とすかな?と期待して待ったが、それはしなかった。しばらくして、場所を変え、道路脇の雪の上に降りた。そこで、下に置いたクルミを嘴でつつくが、割れない。そりゃあそうでしょう。雪の上ですから。クルミが雪の中に沈むと、また咥えて電柱の上に。飛び出して上から道路に落とし、また道路に降りて咥える。そして、また雪の上でつつく。この繰り返しだが、やっぱり割れず、結局、咥えたまま遠くに飛んでしまった。ここでカラス観察終了。車は時々しか通らないので、車の前にクルミを落とすという行動はなかなか生まれないだろうと思う。以前、TVのニュースで、蔵王周辺の道路でカラスが車の前にクルミを落とす様子を見たことがあったが、その時は、車が頻繁に走っていたので、何かの拍子にカラスが学習したのではないかと思う。
まあ、この日は、こんな感じで、カラスの行動を興味深く観察できた鳥見だった。
<道路にクルミを落とすハシボソガラス>

クイズの答えですが、わかりましたか?
答えは、世界一声の美しいカラスは「マリア・カラス」でした。チャンチャン。
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チョウゲンボウ③’22.3/16

2022年03月22日 | チョウゲンボウ観察
さらに約1週間後、3回目の観察だ。まずは、何羽いるかをチェック。全部で5羽いるようだ。雄が3羽で、前回と変わらず。雌が2羽で、1羽増えている。
さらに、交尾も確認できた。どうやら、2組、ペアが定まったようだ。雄が1羽多いが、もしかすると、雌がもう1羽来ているのかもしれない。今回確認できなかっただけなのかも・・・。
<交尾>

雄がネズミを掴んでいるのを見つけた。雌にプレゼントするのかと見ていると、雌の所に運ぶことはなく、自分で食べていた。ただ、雌がネズミを食べているところも観察できた。雄からのプレゼントか、自分で捕ってきたものかは分からないが・・・。
<食事風景>

時折、雄が巣穴に入った。巣穴の様子を確かめているのだろうか。雌が入るところは確認できなかった。
<雄>

<雌>

とにかく、順調に繁殖活動が進んでいるようだ。
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チョウゲンボウ②’22.3.10

2022年03月16日 | チョウゲンボウ観察
前回、雄2羽と雌1羽だったが、その後どうなっているだろう。ペアは定まっただろうか。10日ほど経っての2回目だ。着いて早々、チョウゲンボウの鳴き声が響く。3羽がせわしなく飛び回っている。1羽が枝にとまったかと思うと、すぐさま飛び立って、3羽でまた飛び回る。確認すると、雄3羽で飛び回っている。雌はいないのかな?双眼鏡であちらこちら探すと、枝が込み入ったところに人知れず佇んでいた。雄3羽の騒々しい様子には全く関心ないようで、のんびりと羽繕いをしていた。一方の雄たちも、雌には全然興味がないかのように飛び回っていた。この状況はどう理解すればいいのだろうか。全く個人的な見方としては2つ。雄3羽の飛び回る状況は、3羽の中で雌へのアタック権の順位を決めているのではないだろうか。「一番が俺だ。二番は僕だ。」みたいな・・・。もう一つは、雌へのアピールだ。雄3羽の空中戦を通して、雌に飛翔力の強さをアピールしているのではないか。雌としては、できる限り優秀な、飛翔力の強い雄のDNAを子孫に残したいだろう。雄は自分の強さを雌に示して、何とか受け入れられようとしているのではないか。
そんなことをあれこれ考えながら飛翔写真に挑戦するも、あまりにも飛ぶスピードが速くて、カメラがついていけなかった・・・トホホ。
<雄>

<雌>

<雄・飛び物>
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オジロワシ’22.3/8

2022年03月11日 | 村山地方
 前日、鳥友人より貴重な情報をいただいた。河北町の最上川沿いにオジロワシが2羽いるとの事。数日前にもオジロワシ情報をいただいて、次の日行ってみたが、残念ながら見当たらず・・・だった。しかし、まだ移動していなかったようだ。今度こそ・・・と、気合いを入れて現地に向かった。自宅から車で20分ほど行った最上川の土手沿いに車をとめた。土手の上から双眼鏡で探すと、すぐに見つかった。川向こうの大きな木に黒い大きな塊が見える。トビよりもはるかに大きい。遠すぎて顔は見えないが、間違いない。
 早速、カメラ機材を準備し、土手を歩いて行った。向こう岸までの距離はかなりあるので、少しでも距離を縮めるために、土手をず~っと、ず~っと歩いて行った。木の枝の込み入ったところにとまっているようなので、角度によっては枝被りになってしまうが、何せ遠いので、双眼鏡で確認してもはっきりと分からない。これは、大体の感で撮るしかないなぁ。あまり写真的には向かない状況なので、数枚証拠写真程度撮っておしまいにした。2羽いるとの事だったので、もう1羽いないか双眼鏡で探していると、先ほどのオジロワシが飛んだ。川下の方に飛んでいく。急いでカメラを向けて連写、連写。飛翔場面用にカメラを設定していなかったので、証拠写真という事で・・・。
<オジロワシ>

 「コウ、コウ。」と、ハクチョウの声が聞こえる。上空を確認すると、7,8羽のハクチョウが飛んでいた。北帰行に向けて移動しているのだろうか。川の上をカモの群れが飛んでいる。画像をチェックすると、オナガガモだった。
<コハクチョウ、オナガガモ>

オジロワシに出会ったのは、何年ぶりだろうか。久しぶりにオジロワシを見て、猛禽好きにとっては最高の一日だった。
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チョウゲンボウ今季初’22.3/1

2022年03月06日 | チョウゲンボウ観察
冬将軍もだいぶ衰えてきたようで、春の兆しが感じられるようになってきた。そろそろチョウゲンボウも来ているかもしれないなぁ。という事で、3月に入ったこともあり、この日、午前中チョウゲンボウの繁殖ポイントに行ってみた。地面にはまだまだ雪が残っているが、チョウゲンボウの声は聞こえてきた。姿を確認すると、雄が2羽と雌が1羽来ているようだ。1時間半ほど観察したが、まだはっきりとはペアが確定していないようだ。1羽の雄が雌の所に飛んでいき交尾しようとしたが、雌に断られ、あえなく撃沈。雌は別の雄の所に飛んで行った。しかし、交尾の気配はなく、雄は飛び去り、しばらくして雌も後を追うように飛んで行った。結局、この日は交尾を確認することはなかった。また、ネズミなどのエサを捕ってくることもなかった。この3羽の三角関係はどうなっていくのか。次回が楽しみだ。
<雄と雌>

だんだん飽きてきたので、チョウゲンボウの飛び立つ写真をねらってみた。いつ飛び立つかわからず、ず~っとファインダーを覗いているのも辛いものだ。そして、飛び立った瞬間はピントが合っているが、その次からのカットではピントが合わなくなってしまう。やはり、腕だなぁぁぁ。これから、飛び立つ瞬間の撮影を意識して頑張ろう。
<飛び出し>

さて、この鎮守の森で繁殖するのは、チョウゲンボウだけではない。数年前まではチゴハヤブサも繁殖していたし、ノスリも繁殖していた。この日は、チョウゲンボウ以外に、トビとノスリが樹上を旋回したり、木にとまったりする場面が見られた。飛翔写真の練習で、ノスリを撮ってみた。
<ノスリ>
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