以前から蔵王にも鳥見に行ってみたいと思っていた。天気予報を見て、急きょ今日行くことにした。朝、7時に家を出た。平日の通勤時間帯と重なり車が多かった。蔵王温泉街を過ぎ、蔵王ラインからエコーラインに入ったあたりから景色がとってもきれいだった。 今日は天気が良さそうだ。窓を開けながら走っていると、ウグイスの鳴き声があちらこちらからしてくる。ちょっと車を止め、外に出ると、木の梢で鳴くウグイスを見つけた。写真を撮ろうか迷ったが、月山でも撮ったし・・・ということで、風景だけにして車を進めた。お釜に着き、駐車場に車を止めて外に出ると、長袖1枚では寒いくらいだ。結構風が強い。
実は、今回デジカメと接眼レンズ、アダプターを一新した。カシオの「エクシリウムZ-850」に、32×の接眼レンズだ。その使い始めの場所として、この蔵王に来たのだ。下に下っていくと、早速ビンズイが登場。お釜のグリーンをバックに2,3枚カシャ。馬の背を歩いていくと、ピチピチピチと鳥の声がする。あまり聞きなれない声だ。はじめ何だか分からなかったが、火口の上空をアマツバメの群れが飛びまわっていた。ハリオかな?と期待したが、ただのアマツバメだった。20~30羽ぐらい集まっている。イワヒバリが止まりそうな岩を探して、ずっとそこで待つことにした。だいぶ待ったが、やっと3羽近くまで飛んできた。 何とか撮ろうとしたが、なにせえさ探しに忙しいらしく、撮らせてもらえなかった。ほんのわずかな時間、道の近くのところの大きな石に止まり、人が近づいても逃げずにいた。これなら・・・と、自分が近づいたら飛ばれてしまった。やはり殺気を感じたのかな?ここで、退屈しのぎにちょっとおやつを食べることに。・・・しかし、これがとんでもないことに!リュックをおろし、おやつをとろうとしたその瞬間、目の前の三脚がバタンッ。風がおさまったところで、ちょっと油断があったのかもしれない。突然の強風で、スコープandデジカメが石の上にガッチャーン。しばし呆然の状態。レンズが割れたかも・・・と思うと怖くて、しばらく確かめられなかった。買ったばかりのデジカメ、買ったばかりの接眼レンズ、・・・。あぁぁぁ、来るんじゃなかった。デジカメの液晶モニターに傷がつき、スコープもラバーが裂けてしまった。でも、時間とともに、プラス思考に切り替え、「まあ、レンズもデジカメ本体も無事だし・・・。」と考え直した。大丈夫かどうか、ビンズイを相手に確かめたが、性能的にはなんともなかった。(ホッ)午後からはガスってきて、視界が悪くなったので、3時前に車に戻り帰宅した。
【カシオ エクシリウムZ-850】 -デジスコにとっての有効性-
まず、起動が断然速い。まずこれが最大の武器だ。次に、露出補正やF値の設定が容易だ。これも有難い。ただし、電源をOFFにすると、初期設定に戻ってしまう。これがちょっと不満かも。画質は810万画素。もちろん申し分ない。光学ズームからデジタルズームにしても、低倍率であれば十分問題なかった。あと、接眼レンズを換えたので、今までのように目当てゴムをはずす作業がいらなくなり、フィールドスコープに入れてからすぐデジカメをセットできるようになったので、とてもスムーズに観察→撮影ができるようになった。