久しぶりにミコアイサを見つけた。雄3羽、雌5羽。なかなか近くには来てくれないが、久しぶりに撮ることができた。違った角度からも撮りたいと思い、歩いていくと、頭上をカラスが飛んで行った。1羽だけでなく、何羽も次々に飛び出し、何だか騒々しい様子。はしっこにいるカモたちが、一斉に飛び立った。「これは猛禽か?」と、曇り空を見上げると、カラスに追われる1羽の猛禽。「オジロワシだ。」と、瞬間的に思った。カラスに追われているというより、カラスを従えて悠々と飛んでいるといった方がピッタシかもしれない。カラスたちは騒々しく鳴きながら動き回っている。こちらは、一息つくのも惜しい感じで、シャッターを切り続けた。山の向こうに飛び去った後も、未だ余韻が残っているが、時間的に終了となった。家に帰り、早速パソコンで画像を確認した。「んっ?オジロワシ?」何か違うような・・・。若鳥のようだが、顔、特にくちばしが違う。オジロワシの幼鳥は、くちばしが黒いはず。(基部は黄色っぽいが) この猛禽は、くちばしが淡い黄色で、何よりくちばしが大きい。急いで手元の図鑑と画像を見比べた。結論は・・・、「オオワシ」。県内の内陸部で、オオワシは超レアな猛禽だ。これは、もっとしっかりカメラに収めたい。飛翔写真だけなので、とまり物も撮りたい。・・・ということで、次の日も出かけた。現地に着いて、早速双眼鏡で探すと、向こう岸近くの杉の木に猛禽が。「いた。」はやる気持ちを抑えながら、殺気立てないように慎重に歩いて行った。すると、またまたカラスたちが騒ぎ始めた。「まずい。飛ばれてしまう。」とりあえず証拠写真という事で、数枚撮った。すると、案の定、オオワシは飛び立ってしまった。「まったく、カラスの野郎。」と文句を言いながら、とぼとぼ引き返したのでした。それでも、何とか二日間オオワシを見ることができて、超ラッキーだった。
【出会った鳥たち】 オオワシ、ノスリ、トビ、ミコアイサ、シロハラ、カケス、セグロセキレイ 他
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