きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

アベノミクスの落日 家計から大企業へ「所得移転」

2013-06-11 18:05:13 | 経済・産業・中小企業対策など
アベノミクスの落日 家計から大企業へ「所得移転」
物価高、苦しい庶民生活


東京株式市場は5月23日以降、動揺が収まりません。
外国為替市場でも円高に振れ、金融緩和で刺激された投機マネーは、「アベノミクス」の問題点を浮き彫りにしています。

 株価も為替相場も乱高下している。方向感を失ったかのようだ。
 7日のニューヨーク外国為替市場は、一時ドル=94円台をつけた。アメリカの量的緩和策の出口戦略をめぐり、神経質な動きになっている。

世界の流れは逆
 日本では、「異次元の金融緩和策」に踏み出した。世界の流れからすると逆方向なんだね。
 日銀による「異次元の金融緩和策」は、安倍政権の経済政策である「アベノミクス」の最大の“売り”だった。ところが、株価は暴落、円安傾向も逆転する勢いだ。投機とバブルをあおる「アベノミクス」自身が市場の不安定さを加速させた。
 「アベノミクス」の落日か。
 もともと、この間の株高は、「アベノミクス」が市場参加者から評価された結果ではない。事情通は、「金融当局が大量に資金を市場に供給するというのは、投機家にとっては、自動的に『株買い』を意味する」という。「そして、売り抜ける時期を狙っていた」と。
 なんだ、株高は、「アベノミクス」が効果を上げているからじゃないのか。
 ただ、「異次元の金融緩和」で加速した円安は、自動車メーカーなど一部の輸出大企業の利益を押し上げた。
 でも、その一方で輸入物価が上昇し、小麦粉、食用油、マヨネーズ、ツナ缶など日常生活品価格が上がっている。
 世界的投機家で、この間、日本の株式市場でひともうけしたジム・ロジャーズ氏は、週刊誌(『週刊現代』6月15日号)のインタビューで、「円は25%も価値が下がり、輸出関連産業は息を吹き返しました。しかし、日本は食料、石油、銅、綿など、多くのものを輸入に頼っている国家です。円安が止まらなくなれば、それらの輸入物価がどんどん上がっていく」といっていた。問題点をよく見抜いている。
 そうだったね。そして、「インフレが起こり、物価が上がって日本国民の生活はどんどん苦しくなることは必至です」とも指摘していた。
 そうそう。生活は苦しくなる一方だよ。
 「アベノミクス」による「円安の加速」を経済全体でみると、「家計」部門から輸出大企業への「所得移転」、つまり、お金が流れていったようなものなんだ。大企業にとっては「不労所得」だ。
 われらの所得が大企業に奪われていったって!なんか腹が立ってきたよ。



国会に向けデモ行進する「4・11消費税大増税の中止を求める国民集会」参加者=4月11日、東京都千代田区

消費税増のため
 もともと「アベノミクス」の大前提は、消費税増税を予定どおり実施することだ。国民への痛みを覆い隠すために、経済指標を人為的に引き上げようというものだ。
 先の事情通は、「安倍政権は、発足した当初から、参院選挙の投票日を意識し、消費税増税問題が、参院選挙の争点になるのを恐れていた」といっていた。
 安倍首相は、消費税増税を実施するかどうか10月に判断する、といっているけど。
 財界のある事務局幹部は、「来年4月に消費税率を引き上げないという選択肢はない」という。これは、財務省サイドとも一致しているよ。
 総選挙で国民は「消費税増税」を認めたわけじゃない。
 参院選挙で、「増税ノー」を突きつけることがいよいよ大切になってきたね。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年6月11日付掲載


アベノミクスで株価が上がり、景気が回復したような報道がされていましたが、それが錯覚であったことが明らかになりつつあります。
1980年代末の住宅バブルの時はもう少し株高の期間がありましたが、アベノミクスの株高はもうバブルがはじけています。

コメント
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