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ファーガソン監督退任

2013-05-09 18:40:17 | ワールドサッカー
昨日、マンチェスターU(以下マンU)を27年指揮した名将中の名将、アレックス・ファーガソン監督の退任が正式発表されました。リーグ優勝13回はほぼ2年に一度と、イングランドプレミアリーグのレベルの高さを考えれば驚異的な数字です。

ファーガソンも71歳で、激務の監督業をこなせる時間はもう長くないことは覚悟していましたが、いざ退任が正式発表になると寂しいものです。ファーガソン就任前のマンUは低迷していて、当時の最多優勝はリバプールでしたが、今やマンUがリバプールを抜き最多優勝です。マンUはファーガソンが作った常勝軍団です。

普通、これだけの実績を残せば代表監督のオファーもありそうですが、ファーガソンはスコットランド人でイングランド代表監督に一切興味がなかったのも、この長期政権の理由です。

名監督は育成型と用兵型に分けられます。元日本代表監督のトルシエは育成型、元浦和監督のブッフバルトは用兵型と断言できます。理由はその特徴を発揮させてもらえないチームでは結果を出せなかったからです。

トルシエは日本代表監督のときはユース代表や五輪代表の指揮を執り、4年の長期政権だったこともあって結果を出しましたが、即結果を求められたカタール代表では結果を出せませんでした。ブッフバルトは選手の特徴を把握していた浦和を優勝に導きましたが、兵隊の足りないドイツ2部のアーヘンでは途中解任されています。

ファーガソンが優れているのは、育成も用兵も両方が可能で、何度も黄金時代を作り、そうでない年でも決して欧州CL圏内を外さなかったことです。欧州CLは2度優勝に導いていますが、最初のとき(1999年)はベッカム、ギグス、ネビル兄弟ら下部組織から育てた選手を中心にしていました。

マンUが常勝軍団になってからは、ルーニー、Cロナウド、パク・チソンら他チームに移籍金を払って獲得した選手が中心になってきました。そういう選手を率いても結果を出せるのがファーガソンの実力で、2008年に2度目の欧州CL優勝の主力は彼らです。

私がサッカーファンでいる間に再びこのような名将を見られるかは微妙です。相撲に例えると千代の富士の引退のときの心理状態に似ています。素晴らしかった、ありがとうとファーガソンには思います。
コメント
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