ソチ五輪が近づいてきたので、競技毎に見所を書く記事を不定期にアップしたいと思います。一回目は今回から新設された女子部門で、高梨沙羅選手の金メダルが期待されているスキーのジャンプです。
ジャンプの女子の部が長年なかったのは、選手層の薄さと筋力の差でラージヒルが厳しいことが考えられます。しかし、ジャンプの時速100kmを超えるスピードに女子選手も対応できるようになり、競技として世界的に成立するというメドが立ったからこその女子の部採用でしょう。
しかし、以前に女子W杯の札幌大会を見た印象では、高梨選手の美しい飛形とほぼ同じ形で飛べる選手は世界に2,3人ほどです。それだけ高梨選手と他の選手には実力差があると思われ、それも高梨選手に金メダルが期待される理由の一つです。ライバルのサラ・ヘンドリクソン選手は重傷から復帰したばかりでぶっつけ本番になることも高梨選手が有利な要因です。
スキーのジャンプには、陸上のような世界記録はなぜないのだろうと、子供の頃は思っていました。それは、ジャンプという競技がゲートの上げ下げで飛距離が変わり、ヒルサイズというこれ以上飛ぶと危険な距離を越えないように、運営側が常に判断している「相対評価」のスポーツだからです。
ジャンプ台には「バッケンレコード」という最長飛距離の記録は常にありますが、それよりは他の選手に勝つことが大事な競技です。100分の3秒と言われる最適な踏み切りのタイミングを外さないこと、前傾姿勢を保って飛型点で減点されないこと、着地の際にテレマークと呼ばれる、前後に足を開いて両手を広げるポーズができることなどが要求されます。
もちろん、スポーツニュースを見ていれば高梨選手のジャンプは何度も放送されると思います。それでも、五輪の場合ノーカットで外国の選手も全部映してくれる貴重な機会ですから、ライバル国の選手がどんなジャンプをして、どんな国のどんな選手が上位に来るかチェックしておくことは、スポーツは展開を楽しむものという私の持論には必要と思っています。
男子も、私と同世代の葛西選手の頑張りに期待したいです。1996年に札幌の大倉山に行ったときに、そのジャンプ台のバッケンレコードを持っていたのが葛西選手でした。今でも現役という節制ぶりは素晴らしく、悔いの残らないジャンプをして欲しいです。
ジャンプの女子の部が長年なかったのは、選手層の薄さと筋力の差でラージヒルが厳しいことが考えられます。しかし、ジャンプの時速100kmを超えるスピードに女子選手も対応できるようになり、競技として世界的に成立するというメドが立ったからこその女子の部採用でしょう。
しかし、以前に女子W杯の札幌大会を見た印象では、高梨選手の美しい飛形とほぼ同じ形で飛べる選手は世界に2,3人ほどです。それだけ高梨選手と他の選手には実力差があると思われ、それも高梨選手に金メダルが期待される理由の一つです。ライバルのサラ・ヘンドリクソン選手は重傷から復帰したばかりでぶっつけ本番になることも高梨選手が有利な要因です。
スキーのジャンプには、陸上のような世界記録はなぜないのだろうと、子供の頃は思っていました。それは、ジャンプという競技がゲートの上げ下げで飛距離が変わり、ヒルサイズというこれ以上飛ぶと危険な距離を越えないように、運営側が常に判断している「相対評価」のスポーツだからです。
ジャンプ台には「バッケンレコード」という最長飛距離の記録は常にありますが、それよりは他の選手に勝つことが大事な競技です。100分の3秒と言われる最適な踏み切りのタイミングを外さないこと、前傾姿勢を保って飛型点で減点されないこと、着地の際にテレマークと呼ばれる、前後に足を開いて両手を広げるポーズができることなどが要求されます。
もちろん、スポーツニュースを見ていれば高梨選手のジャンプは何度も放送されると思います。それでも、五輪の場合ノーカットで外国の選手も全部映してくれる貴重な機会ですから、ライバル国の選手がどんなジャンプをして、どんな国のどんな選手が上位に来るかチェックしておくことは、スポーツは展開を楽しむものという私の持論には必要と思っています。
男子も、私と同世代の葛西選手の頑張りに期待したいです。1996年に札幌の大倉山に行ったときに、そのジャンプ台のバッケンレコードを持っていたのが葛西選手でした。今でも現役という節制ぶりは素晴らしく、悔いの残らないジャンプをして欲しいです。